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ヘルスケア 2021-07-09

エネルギーをシェアできるように、いつでもハッピーに!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.34 アクロアキさん #2】

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

前回に続き、40代からヨガインストラクターの仕事をスタートし、「AcroYoga Freedom Tokyo」を主宰するなど、精力的に活動しているアクロアキさんにインタビュー。前編では、アクロアキさんがヨガインストラクターになった経緯と現在の働き方について教えていただきました。

中編となる今回は、アクロアキさんがヨガインストラクターのお仕事に感じている魅力と、お仕事として続けていくためのアドバイスをお聞きします。50代になってもエネルギッシュに活動しているアクロアキさんのマインドは、為になることばかりです!

教えてくれたのは…

ヨガインストラクター
アクロアキさん

ヨガインストラクター・ヨガ講師、アクロヨガフリーダム代表。プロのダンサーとして活動後、結婚出産を期に舞台から離れ専業主婦に。10年後、ヨガ指導者に転身。インドへの旅やヨガ哲学の影響から、幸せな生き方をシェアできるヨガをライフワークにと決意し活動している。2019年ベストボディジャパン主催のモデルジャパン日本大会にて、50代以上の部で全国4位入賞。現在はアクロヨガ指導者、リックメソッド指導者としても活動し、プライベートレッスンにも力を入れている。
Instagram:@acroaki

新たな挑戦が、また自分にエネルギーを与えてくれる

ヨガの魅力にハマり、
専業主婦からヨガインストラクターに転身

―アクロアキさんがヨガインストラクターのお仕事に感じる魅力は何ですか?

そもそもヨガというものが歴史も古く奥行きの深い、魅力あるコンテンツです。それを伝えられるということは誇らしいことですし、自信を持って長く向き合っていける良いお仕事だなと思います。

また、取り入れる濃さを選べるのも魅力かなと思います。ヨガインストラクターで食べていくという目標を持つこともできるし、週1回でもいいから人に教えて喜んでもらい、心の充実感を得るためのツールとすることもできる。

今は、オンラインも気楽にできるようになっていますし、スタジオを持たなくてもインストラクターとして活動する道が開けやすいので、いろんなかたちで仕事にしやすい職業なんじゃないかと思います。

―ヨガインストラクターをお仕事にして大変だと感じたことはありますか?

レッスンによって人を集められることもあれば、このクラスはいつも人が来ないなっていうことも。生徒さんが少ないことが続くとやっぱり落ち込みますよね。自分のエネルギー低下につながってしまうこともあります。「私ってダメなのかな」とネガティブな気持ちになると、レッスンにも魅力がなくなっていくので悪循環になってしまうんです。

逆に、いい循環になることも、もちろんあります。そのどちらも経験して、どちらも平等に受け止めるのがヨガの平等の境地という教え。今となれば、人生を学ぶ場だったんだなと受け止められますが、当時は辛かったですね。

―悪循環に陥ったときはどうやって解決したんですか?

まずは自分がエネルギッシュになること。休みを取ったり、大好きな場所に旅行したりしてリトリートしたり、新たな資格を取ったりもしましたね。

新しいことを勉強してインプットすると、シェアしたいという前向きな気持ちが出てきたり、自分のレベルが上がって自信にもつながる。すると、楽しい気持ちで新しいプログラムを作れるようになります。その繰り返しですよね。新しいことに挑戦すると、また新たな出会いが生まれて、結果として仕事につながったりもするんです。

50代でベストボディジャパンに出場したのも、ヨガの大舞台やオーディションで過度に緊張してしまうのを克服したくて、コンテストに挑戦したんです。入賞したことで自信がつきましたし、ボディメイクのトレーニングの知識がついたり、インスタグラムのフォロワーの層が増えたりと、結果として集客にもつながりました。

ヨガインストラクターは、集客の面では人気商売の部分があります。とくにフリーランスで仕事をしている人にとって、人前に出ることは集客につながりますよね。

「人に教えたいくらいヨガが好き」それがすべての原動力になる

「まずはヨガが自分に役立つと感じられるか、
きちんと学ぶことが大切です」

―これからヨガインストラクターを目指そうという方にアドバイスをお願いします。

まずは自分がヨガを大好きだと思えるくらいレッスンに通うこと。そして、これだって思えたら、より深くきちんと学ぶ。ちゃんと学んだらきっと自分がシェアしたいかたちもクリアになると思います。

一番オススメしないのは、とりあえず資格を取っておこうというマインドでいることです。ヨガ経験があまりなく、いきなり講師養成に行く方って、意外と多いんですよね。ヨガをどういうかたちで取り入れたいかが明確になっていない。ヨガで食べていきたいのか、人に教えられる少しレベルの高い趣味なのかで、やるべきことは全然違ってくるんです。

そこを明確にするために、まずはヨガをしっかりやってみて、自分に役立つか確かめてみる。そのうえで資格を取る方向に進むと、資格だけ取ったということにならずに済むのかなと思います。

エネルギッシュに、変化を恐れず進んでいく覚悟で

笑顔でハッピーなオーラを出しながら、
終始お話してくれました

―ヨガインストラクターを続けていくための心得3か条を教えてください。

1. 自分自身がエネルギッシュ&ハッピーでいる

ヨガインストラクターはエネルギーをシェアするお仕事。一日に数本レッスンをすると、魂が抜けるくらいエネルギーを出し切ります。だから、まずは自分が良い状態でいることが大切。私にとってはアクロヨガが活力なので、アクロヨガを自分が楽しむ時間を必ず作っています。

2. 人の役に立っているか自問し続ける

自分もヨガをしていると、自分にとって楽しいもの、気持ちのいい流れができてきます。それを生徒さんに押し付けていないか気をつけています。何を求めて私のレッスンに来てくれているのか、相手のことを考えたプログラムを作ることが大切です。

3. 手放すことや変化を恐れない

今はいろいろと変化が速い時代です。スタジオレッスンは減りましたし、オンラインが当たり前になってきていますよね。でも、手放したら、必ず新しいものが入って来る。私もスタジオレッスンを手放したら、プライベートレッスンが増えたりしました。過去に固執せず、どんどん変化を受け入れて、柔軟にやっていけたらいいのかなと思います。

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ヨガへの愛にあふれるアクロアキさんは、その幸せをシェアするためにヨガインストラクターを続けています。シェアしたい!と感じるものに出会えることの喜びは、仕事にしていく上での大きな原動力になりそうです。次回は、アクロアキさんが今一番シェアしたいという「アクロヨガ」と「リックメソッド」について、詳しく教えていただきます。

▽#3はこちら▽
逆立ちができる身体を作る「アクロヨガ」&「リックメソッド」をレクチャー!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.34 アクロアキさん #3】>>

取材・文/山本二季
撮影/高嶋佳代

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