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特集・コラム 2020-03-24

児童指導員の任用資格とは? 児童指導員となるための資格要件について詳しく解説!

児童指導員を目指すためには、資格要件を満たす必要があります。まずは児童指導員任用資格がどのようなものなのか、そしてどのようなルートで資格要件がえられるのかご紹介します。仕事内容や働く場所を知ることで、より具体的に児童指導員についてイメージすることが可能となるでしょう。ほかにも資格要件を得るルートの中から自分に合うルートを知ることができれば、最短で児童指導員として働くことが可能です。児童指導員の任用資格や資格要件について学んでいきましょう。

児童指導員は厚生労働省の任用資格

児童指導員は厚生労働省の任用資格なので、資格取得のために試験を受ける必要はありません。その代わり、資格が効力を発揮できるのは仕事に就いてからとなります。要件を満たすことで児童指導員と名乗ることはできますが、仕事に就かない限り資格を役立てることは不可能です。仕事に就くと具体的にどのような仕事をするのか、どんな場所で働くのかを解説します。

子どもの生活環境の整備や生活指導を行う仕事

児童指導員の仕事は、子どもの生活環境の整備や指導をすることです。一般的におこなう業務内容をご紹介します。

・子どもの生活指導計画の立案
・会議の運営
・内部の連絡、調整
・児童相談所や学校との連絡
・保護者との面談や周囲との調整
・障害がある子どもの療育

仕事内容は多岐に渡るため、児童福祉に関する知識をしっかりと身につけておくことが求められます。

活躍の場|児童養護施設・福祉型児童発達支援センター・医療型障害児入所施設・放課後等デイサービスなど

おもな職場には児童養護施設・福祉型児童発達支援センター・医療児童発達支援センター・福祉型障害児入所施設・医療型障害児入所施設・放課後等デイサービス・乳児院などがあります。これらの施設では、採用試験を受けて合格すれば働くことが可能です。

児童指導員になるには資格が必要! 資格要件について詳しく解説

児童指導員として働くためには、任用資格が必要です。ただし、資格をえたからといってすぐに働けるわけではありません。採用されるためには、公務員試験や採用試験を受けて合格しなければならないのです。児童指導員として働くために必要な任用資格をえるためのルートをご紹介します。

1. 養成施設・養成学校ルート|地方厚生局長等の指定する養成学校・養成施設を卒業する

地方厚生局長等の指定する養成施設を卒業すると、児童指導員の任用資格をえられます。養成施設の一例である、国立障害者リハビリテーションセンター学院と国立武蔵野学院について見ていきましょう。

国立障害者リハビリテーションセンター学院|児童指導員科(発達障害支援者養成)

国立障害者リハビリテーションセンター学院の児童指導員科(発達障害支援者養成)では、1年かけて発達障害を支援する福祉専門職を養成しています。入学するためには、4年制の大学を卒業・保育士の資格取得のいずれかの条件を満たしていなければなりません。カリキュラム構成は講義・演習・実習・研修会聴講で、卒業時には卒業論文を提出します。履修科目は発達障害に関するものが中心となりますが、虐待や家族支援について学ぶことも可能です。

実習は国立障害者リハビリテーションセンターだけでなく、児童相談所や福祉事務所でもおこなわれます。専門性を身につけられるため、関係する機関からの期待は大きいです。就職率100%の実績が期待のあらわれでしょう。卒業すると、児童指導員・児童福祉司・知的障害者福祉司・社会福祉主事の資格要件が満たせます。

出典元:国立障害者リハビリテーションセンター学院

国立武蔵野学院

国立武蔵野学院は、生活指導を要する児童の自立支援や社会福祉に関する職に従事する人に向けて、基礎的な理論や技術を習得させることを目的としています。支援が必要な子どもたちと生活をともにしながら、1年間養成所に住み込みで知識や技術を身につけられるのです。

知識や技術は講義・演習・実習から学びますが、授業料や寮費はかかりません。卒業とともに児童指導員・児童自立支援専門員・児童福祉司・社会福祉主事の資格要件が満たせることもあり、就職率は100%です。就職先には、児童相談所や児童自立支援施設などがあります。

出典元:国立武蔵野学院

2. 社会福祉士ルート|同時取得

社会福祉士の資格を取ると、児童指導員の資格も同時に取得できます。社会福祉士とは身体や精神に障害があり、日常生活に支障が出ている人の福祉に関する相談に乗って、福祉サービスを提供する人のことです。

資格を取得するための試験がありますが、受験資格を満たしていないと受験できません。福祉系大学を出て指定科目を履修している人、一般大学を出た後に一般養成施設などで1年以上の課程を修了した人に受験資格が与えられます。150問の選択形式問題に解答し、総得点の60%程度得点できれば合格となるのです。

出典元:社会福祉振興試験センター

3. 精神保健福祉士ルート|同時取得

精神保健福祉士も社会福祉士と同様に、児童指導員の資格が同時取得できます。精神保健福祉士とは、精神科病院などで精神障害の医療を受けている人の社会復帰に関する相談に応じる、日常生活に適応するための訓練や援助をおこなう人のことです。

受験するためには、一定の受験資格を満たしている必要があります。受験資格を満たしているのは福祉系大学で指定科目を履修している人、一般大学を出た後に一般養成施設などで1年以上の課程を修了した人です。選択形式の問題163問に解答し、総得点の60%程度を得点すれば合格となります。社会福祉士に登録していれば共通科目は免除されるので、忘れずに必要な書類を提出しておきましょう。

出典元:社会福祉振興試験センター

4. 大学・大学院ルート|社会福祉学・心理学・教育学・社会学を専攻して卒業する

福祉系の大学を出ていなくても、大学・大学院で社会福祉学・心理学・教育学・社会学を専攻して卒業すると任用資格がえられます。ただし、履修した科目が任意資格をえられるものか確認しておかなければなりません。

外国の大学で専修しても資格はえられる

日本に限らず外国の大学でも、社会福祉学・心理学・教育学もしくは社会学を専修する学科に相当の課程を修めていれば、資格要件はえられます。

5. 教員免許ルート|取得後に都道府県知事の認定を受ける

教員免許を取得して都道府県知事の認定を受けるルートでも、資格要件を満たせます。この場合、小学校・中学校・高等学校・中等教育学校いずれの教員免許でも問題ありません。

2019年4月から幼稚園教諭の免許も対象に|保育士資格は含まれないので注意

改定により2019年4月からは幼稚園教諭の免許も対象となりました。ただし、保育士の資格は資格要件に含まれていないので注意が必要です。

6. 実務経験ルート|2年もしくは3年児童福祉事業に従事する

3年以上児童福祉事業に従事した経験があり、都道府県知事の認定を受けていれば資格要件をえられます。児童福祉事業に従事した経験が2年以上の場合は高等学校または中等教育学校を卒業・大学入学認められているもしくは12年の学校教育を修了している・文部科学大臣がこれと同様の資格を有すると認定していることです。このいずれかを満たしていれば、実務経験ルートが選べます。

自分に合ったルートを選んで児童指導員を目指そう!

資格要件を得るルートとしては養成施設や養成学校を卒業する・社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得する・大学や大学院または外国の大学で社会福祉に関する科目を履修する・教員免許を取得する・児童福祉事業に2年または3年以上従事して実務経験を積むルートなどがあります。児童指導員は将来性のある大切な仕事です。自分に合ったルートを選んで児童指導員を目指しましょう。

出典元:
総務省(第38条の5)児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
厚生労働省 児童指導員及び指導員の資格要件等
福祉医療機構 児童指導員

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