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特集・コラム 2023-05-26

理学療法士の学校って?種類やカリキュラム、おすすめの学校について紹介

理学療法士は、怪我や病気で身体的な障害を抱えている方に対して、日常的な動作のリハビリテーションや社会復帰に向けた総合的なサポートを行う職業です。

理学療法士になるためには、まず養成校で3年以上のカリキュラムを学び、理学療法士国家試験に合格する必要があります。しかし、どのような学校を選べばいいのか見当がつかないという方も多いのではないでしょうか?

本記事では、学校で学べるカリキュラムの内容や学校の種類ごとの違い、おすすめの専門学校、試験に合格するための勉強方法や向いている人の特徴について紹介します。

理学療法士を目指すための学校選びについて悩んでいる方は、参考にしてみてください。

理学療法士を目指せる学校ではどんなことを学ぶの?


理学療法士の国家試験には、受験資格が設けられています。こちらでは、理学療法士の受験資格や学校で学ぶ内容などについて確認しておきましょう。

理学療法士になるには養成校で3年以上の勉強が必要!

そもそも理学療法士になるには、まずは受験資格を取得するところからはじめる必要があります。受験資格は、専門学校などの養成校で3年以上学んで、知識と技術を身についていることが条件です。

理学療法士になるためのカリキュラムを学べる学校

理学療法士を目指せる学校には、大学や短大、専門学校の3種類があります。大学は4年制で、専門学校は3年制か4年制。どちらも長い期間にわたって幅広い内容を学べるのが特徴です。短大は3年制で、短期間で効率的にカリキュラムを修了できます。

専門学校と大学の違い

専門学校と大学の違いには、定員の多さと学費・カリキュラム・学生の年齢層などが挙げられます。専門学校の方が定員が少なく、小規模の授業が多くなっています。少人数で講義を受けるなら専門学校を選ぶのがおすすめです。

また、学費面で見ると、専門学校の方が安い傾向にあります。3年制の学校も多く、授業料をおさえながら、理学療法士を目指したい方にぴったりです。

ちなみに、専門学校で受講している学生の年齢層は幅広く、さまざまな年齢層の人と一緒に学びたい方にも、専門学校はおすすめできる選択肢だといえます。

専門学校ではどんなことを学ぶの?

理学療法士の専門学校では、以下の4つのカリキュラムにわけて、それぞれの科目を学んでいきます。

・一般教養科目
・基礎科目
・専門科目
・臨床実習

つづいては、具体的にどんな内容を学ぶのかを確認しておきましょう。

知識を学ぶ|解剖学・リハビリテーション医学など

一般教養科目では、専門性はないけれど学生が習得しておくべき教養を学びます。基礎科目は、解剖学や生理学、運動学、整形外科学、神経内科学などといった分野です。1年次は、これらの基礎科目を学びます。

2年次は専門科目で、本格的に理学療法士に必要なことを学ぶのが特徴。実際に、理学療法をおこなう前の検査に関することや疾患をもつ人におこなう理学療法について学びます。

3年次以降も専門科目を中心に学んでいきますが、実習が増えるのでかなり学びの幅が広がるでしょう。毎日の授業をしっかり受けて、復習をしながら学んだことを自分のものにしていかなければなりません。

実地指導や臨床実習などで技術と実践力を身につける

専門学校でおこなわれる実地指導や臨床実習では、理学療法の技術と実践力を身につけることが可能です。実地指導では、卒業生などの実際に現場で活躍している理学療法士から必要な技術と知識を学びます。

一方、臨床実習では、実際に病院や介護施設の患者さんと関わり、業務を体験するというものです。これは1年次からおこなわれることもありますが、4年次になると長期の臨床実習がはじまります。理学療法士としての検査や理学療法を実践できる非常に貴重な場です。

国家試験対策も充実

理学療法士の養成校では、個々の学校が独自のカリキュラムや特徴を取り入れて、学びを提供しています。国家試験対策についても同様で、国家試験の合格に向けて、学習のカリキュラムのほかに手厚いサポートをおこなっている点がポイントです。

国家試験対策は1年次の頃から提供している養成校がほとんどですが、3年次以降になるとよりしっかりと対策をしてくれます。具体的な対策としては、個別に質疑応答などをしてくれる時間を取ってくれたり、本番さながらの模試を提供してくれたりするなどです。

また、国家試験対策のプロを招いた補講や国家試験に合格した卒業生からリアルな話を聞く機会を設けてくれるところもあります。理学療法士の養成校を選ぶ際には、こうした手厚いサポートが期待できるかという点も、念頭に入れておくとよいでしょう。

理学療法士を目指せるおすすめの専門学校を紹介!


専門学校でどんな内容を学ぶかがわかったところで、つづいては理学療法士の資格を目指せるいくつか専門学校をご紹介します。

日本リハビリテーション専門学校|理学療法学科(夜間部アリ)

日本リハビリテーション専門学校は、東京都で理学療法士や作業療法士などの資格取得を目指せる専門学校です。臨床実習に力を入れていて、即戦力として活躍できる理学療法士を目指せます。少人数の授業なので、基礎から学ぶことが可能です。

また、何度も繰り返して学ぶスタイルなので、しっかりと知識を定着できる点がポイント。夜間部も設置されていて、昼間部が3年のカリキュラムであるのに対し、夜間部は4年制となっています。

専門学校東京医療学院|理学療法学科(夜間部アリ)

専門学校東京医療学院は、東京で理学療法士を目指せる学校です。就職率100%を誇り、国家試験合格後に就職までしっかりサポートしてもらうことができます。

1年次から基礎科目や専門科目を学び、2年次からは臨床実習と合わせて学んでいくスタイルです。昼間部は3年生、夜間部は4年制のカリキュラムを展開しています。

茅ヶ崎リハビリテーション専門学校|理学療法学科

茅ヶ崎リハビリテーション専門学校は、神奈川県にある理学療法士を目指せる専門学校です。4年制のカリキュラムで、理学療法士に必要な知識と技術をしっかり学ぶことができます。

国家試験対策が手厚いことに加え、就職のサポートもしっかりおこなってくれるので、安心して学ぶことができるでしょう。

中部リハビリテーション専門学校|理学療法学科(夜間部アリ)

中部リハビリテーション専門学校は、愛知県で理学療法士を目指せる専門学校です。国家試験の合格率は95%弱とかなり高く、就職率は100%と高い水準にあります。国家試験合格から就職まで、しっかりサポートしてもらうことが可能。

こちらの専門学校にも夜間部が設置されており、昼間部が3年制であるのに対し、夜間部は4年制で構成されています。

大阪医療福祉専門学校|理学療法士学科(夜間部アリ)

大阪医療福祉専門学校は、理学療法士を目指せる専門学校です。理学療法士のほかにも、作業療法士視能訓練士など、さまざまな医療に関する資格を取得する学科を設置しているのが特徴です。

昼間部は3年制、夜間部は4年制で構成されており、いずれも国家試験対策をしっかりとってくれているほか、就職も病院を中心にさまざまな施設を紹介してもらえます。

関西医科専門学校|理学療法学科(夜間部アリ)

関西医科専門学校も、理学療法士を目指せる専門学校です。昼間部は3年、夜間部は4年で構成されています。こちらの学校は1年次からしっかり臨床実習をおこない、集中的に理学療法士に必要な知識や技術を学んでいきます。

4年制の夜間部も設けられていて、昼間部の放課後夜間部の先生に質問することもできるなど、学習環境が充実しているのが特徴です。

専門学校 麻生リハビリテーション大学校|理学療法学科(夜間部アリ)
麻生リハビリテーション大学校は、福岡にある理学療法士を目指せる専門学校です。昼間部と夜間部があり、昼間部は3年、夜間部は4年で構成されています。

昼間部と夜間部いずれも、少人数のグループで受けられる実技指導を導入しているのが特徴です。現役で理学療法士として活躍する教員から、より実践的でこまかいサポートを受けることができます。

理学療法士国家試験に合格するための勉強方法


理学療法士国家試験に合格するためには、コツをおさえて勉強することが大切です。ここでは、試験合格に向けた正しい勉強方法について確認しましょう。

過去問対策に取り組む

理学療法士国家試験に合格するためには、過去問に取り組んで試験範囲と出題される問題の傾向をおさえて、出題頻度の高い分野の問題を解けるように準備しておくことが大切です。少なくとも数年分の過去問は反復して、本番と同じような問題に慣れておきましょう。

グループワークにも積極的に参加する

試験勉強の多くの時間は自習することがほとんどですが、時々は学校で学んでいる同級生とグループワークをして、各テーマに関する理解を深めていく工夫も大切です。継続的に試験勉強をしていくためにも、グループワークも積極的に取り入れてみましょう。

パソコンやタブレットを有効活用する

試験勉強を効率的にするためには、いつでもどこでも勉強できるPCやタブレット、スマホも使える電子書籍や講座を利用するのがおすすめです。移動時や料理をしている時など、ちょっとした空き時間を活用しながら学習時間を積み上げていきましょう。

理学療法士にピッタリ!向いている人の特徴


理学療法士を目指すなら、まずは自分との適正を見極めることが大切です。理学療法士に求められる適正について知って、自分の場合はどうか再確認しましょう。

他人とのコミュニケーションを円滑にとれる人

理学療法士の仕事は、看護師や医師、作業療法士、社会福祉士など、あらゆる職種の方と連携しながら、患者にとって最適なリハビリプランを作成・実行するのが主な業務です。

また、家族や関係機関にも連絡を取り合う必要があるので、他人とのコミュニケーションに苦を感じにくい方におすすめの業務だといえます。

忍耐力があって体力がある人

理学療法士は、運動療法や物理療法で身体的な機能の維持・回復、日常的な動作ができるようになるまでのリハビリをサポートします。そのため、患者と一緒に最後までやり遂げるという強い意志・忍耐力が必要とされるのが特徴です。

また、身体を使っての力仕事になることも多いので、身体的にタフで体力に自信がある方でないと継続して勤務するのは難しいでしょう。

地道な努力を続けられる人

理学療法士の仕事をこなすためには、日々勉強が必要です。患者にとって理想的なリハビリプランを考えるために、理論や実践を繰り返し、知識やスキルを身につけます。

日々学習して知識をアップデートしていく必要があるので、地道に努力を継続できる方が理学療法士として働くのに向いているといえるでしょう。

理学療法士になるための学校選びをして、国家試験の合格を目指そう!


理学療法士になるためには、理学療法士国家試験を受験するための受験資格を得る必要があります。受験資格は養成校で3年以上のカリキュラムを受けることで取得可能です。

受験資格を得るためには、国家試験を見据えた学校選びが必要となり、受講料をおさえながら最短で理学療法士を目指すためには、専門学校で学ぶのがおすすめです。

国家試験合格に向けた学校選びをして、理学療法士を目指しましょう。

引用元
厚生労働省:理学療法士国家試験の施行
日本リハビリテーション専門学校:理学療法学科 昼間部
日本リハビリテーション専門学校:理学療法学科 夜間部
専門学校東京医療学院:理学療法学科 昼間部
専門学校東京医療学院:理学療法学科 夜間部
茅ヶ崎リハビリテーション専門学校:理学療法学科
中部リハビリテーション専門学校:理学療法学科
大阪医療福祉専門学校:理学療法士学科
関西医科専門学校 理学療法学科 昼間
関西医科専門学校 理学療法学科 夜間
専門学校 麻生リハビリテーション大学校:理学療法学科

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