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ヘルスケア 2021-12-27

「幸せ=愛」への入り口を伝える佐藤さんのヨガクラスとは【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.44 ヨガ講師 佐藤ゴウさん】#3

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ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

これまで前編・中編にわたり、人気ヨガ講師として高い実績を持つ「radhika yoga Hayama」の代表・佐藤ゴウさんにお話を伺って来ました。後編となる今回は、前2編でも語られたバクティ・ヨーガをベースとする佐藤さんのクラスにフォーカス。

佐藤さんがクラス指導で大切にしていること、「大切なことに気づく」ためのポーズとの向き合い方について、詳しくお伝えします。

お話を伺ったのは…

ヨガインストラクター講師 佐藤ゴウさん


「radhika yoga Hayama」代表。IHTA国際ホリスティックセラピー協会顧問。日本各地で行われるヨガイベントやレッスンに登壇し、メディアへの出演実績も多数。ヨガ指導者養成にも長年携わり、1500名以上のヨガインストラクターを育成。現在は葉山を拠点に、日本各地でヨガクラスを担当し、「本当に大切なことを思い出す」「ボディとマインドのリリース」をテーマに指導を行っている。
Instagram:gosatoo_gaura_govinda_dasa

ヨガを通して伝えたいのは、幸せ=愛への入り口「許すこと」

ハタ・ヨーガを主軸に活動してきた佐藤さん。
バクティ・ヨーガと出会ってからは、
愛に向かう道作りとして
バクティ・ヨーガをハタ・ヨーガに落とし込んでいます

──佐藤さんがヨガクラスを通して伝えていることを教えてください。

そもそもヨガとは、「幸せになる方法」です。その究極的な答えは、今日死んでもいいと思えるか。それは今の自分を認めて100%OKと思えること、許して受け入れるということです。

その入り口になるのが、自分が今どんな感じかを見つめる作業。それがヨガポーズの中にあったり、マントラの中にあったり、ヨガ哲学の中にあったりするんですね。それらを通して、いらない意識をそぎ落としながら、内面への理解を深めていく必要があるんです。

いらない意識とは、結果にこだわることや、何かを得たら自分を認められる、こうならなければいけないという考え。それがあるうちは、ずっと自分のことを許せない。幸せになれません。そうしているうちに人生が終わってしまう。だから人生のどこかのタイミングで、自分に100点をあげなきゃいけない。

だから毎瞬間が自分を許す練習になります。そのプロセスがヨガの中にある。それしか僕が伝えることはないと思っています。

──ポーズを教える時に大切にしていることは?

ポーズをとることを通じて、自分の内面を見つめて欲しいんです。だからポーズをしている時は、のびている部位に意識を向けて集中するように促します。

ヨガをしている時に集中する方向は「今どんな感じか」ということ。だから、正直ポーズができているかどうかは、どちらでもいいんです。

ポーズができているかに思考がいってしまうと、かたちはできても気持ちよくないんですよ。大切なのは自分を見つめられているか。それができていれば、ポーズができなくても心がほぐれていくんです。すると体も柔らかくなって、勝手にポーズもできるようになる。そういうものなんです。

だから、その人が気持ちよくできていたら、もうそれで充分です。その気持ちよさをクラスの時間の中でできるだけつなげていきます。意識がそれたとしてもすぐに戻って来られるように声掛けしながら、「今どんな感じか」を見つめ続けてもらう。そうすると「今の私しかいないじゃん。これでいいや」というマインドになっていくんですよね。

体の内面を感じながらポーズをすることでヨガが自分に向き合う時間に

深い呼吸とともに体をねじる動作を教えてくれた佐藤さん

──自分を見つめやすいポーズなどはあるんでしょうか?

感じやすいのは、背伸びやねじるポーズ。とくに体をねじるポーズは、後ろを振り返ることで普段と視野が変わるので良いと思います。

ねじるときは少しずつ丁寧に、脚が伸びているか、骨盤を立てているかと、体の内面を確認しながら、できるかたちで背中をのばしてねじっていきます。

側面を伸ばすポーズの場合。骨盤が立っているか、背筋が伸びているか、のびている部分はどんな感じか、ひとつひとつ確認しながら内面を見つめる。脚が組めない場合はゆるめてもOK。

この確認する作業、今自分が気持ちいいと感じるところを見つけていく時に、意識が自分に向いていきます。そして呼吸。吐いている時に意識がフーッと静かになり、吸っている時に心地よさが出てきます。あとは目を閉じて、内面に集中するんです。

こういう作業をどのポーズでも意識しながら行います。ただどんなポーズでも、窮屈さを感じないことが大切です。「窮屈だな」と思った瞬間に、意識がそれて自分を見つめられなくなるんです。

──けっこうギリギリまで伸ばしてしまいそうです…!

みんなギリギリまで頑張ってねじったり伸ばしたりしてしまうんですよね。でもそこに意識がいくとリラックスできないし、見つめる深さが浅くなっちゃうんです。

だから若干、余裕のあるところでポーズをしていきたいですね。そして伸びている部位に意識を向け、温度や心地よさが広がっていく感じに集中していくと、どんどん頭が静かになります。

──意識を集中するコツはあるんでしょうか?

僕はよく「ご飯をじっくり噛んで味わっている感覚」で伸びや呼吸をしてくださいと伝えています。味わって食べるのとそうでないのとでは、数段味が変わるじゃないですか。

一口食べてじっくり噛んでいくと、お米のみずみずしさや甘さなど、いろんな感覚が出てくる。その先にいくと作られたルーツや情景が出てきて、ありがたさが生まれ感動になる。味わっていると幸せになるんですよね。

アーサナやヨガのポーズ、深呼吸も一緒で、味わっている時にさまざまなポジティブな心地よさみたいなものが広がっていきます。僕でも集中モードでい続けるのは難しいです。だから意識がそれたとしても、すぐに戻る練習が大切。そこが修練ですよね。

──自分を見つめて許すところまでいけるように。

できなくてもいいんです、向き合っていることが重要。できたらできたでいいよね。その経験は自分で得たのではなく与えられたものだから、「次はコレができるように」と思わなくていいんだよ。そういう気持ちでヨガを続けてみて欲しいです。
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全編に渡り佐藤さんが教えてくれたのは、ヘルスケアのお仕事における愛の大切さ、ヨガの中にある幸せへの入り口のこと。取材当日は座学を受けているような感覚になり、時間を忘れて聞き入ってしまいました。「ヨガをエクササイズで終わらせてしまうのは、もったいないですよ」と言う佐藤さんのお話、ヨガをしている方、講師を目指しているみなさんにとっても、とても興味深いものだと思います。今後も佐藤さんの活動に注目です。

取材・文/山本二季
撮影/本名由果(fort)

Information

radhika yoga Hayama(ラディカヨガ葉山)
住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内542-2
MAIL:info@radhikayoga.com

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