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特集・コラム 2022-01-05

保育士の仕事内容とは? 1日の流れを紹介|どんなやりがいや魅力があるの?

保育士は、保護者に代わって子どもの保育をする仕事をおこなっています。送迎時や行事のときなど子どもに接する場面は目にする機会も多いかと思いますが、表には出てこない地味な仕事も意外に多いのです。

ここではその具体的な仕事内容をひとつひとつご紹介します。

保育士の仕事内容とは|保護者に代わり子育てを実践

保育士の仕事内容は多岐にわたりますが、最も重要なものとしては「仕事などで日中子どもの世話ができない保護者に代わり、就学前の子どもを保育する」という内容があります。

保育士の仕事には具体的にどのようなものがあるのか、ひとつひとつご紹介しましょう。

子どもたちに対する仕事内容

保育士には「子どもの保育をおこなう」という非常に重要な役割があるため、仕事の内容も子どもたちに対するものがおもになります。子どもの健やかな成長を支援するという目的のもとにおこなう仕事について、基本的な内容の具体例をひとつひとつご紹介しましょう。

保育園での身の回りのお世話

保育園に入所する児童は、保育園が1日の大半を過ごす生活の場となります。利用する時間は保護者の代わりとして、身の回りをお世話するという大切な仕事をおこなわなければなりません。

基本的な生活習慣を身につけるお手伝い

預かる子どもの年齢に関係なく共通する仕事としては、食べる・寝るなどの基本的な生活習慣を身につけさせるというものがあります。

保育士は昼食やおやつを食べさせながら食事のしつけをすることに加え、着がえさせたり昼寝をさせたりすることで、1日の生活習慣を身につけるためのサポートをおこないます。

とくに、いわゆる未満児を保育する場合は、授乳やおむつの取り替えなど、親代わりのサポートにも対応しなければなりません。

社会性を身につけるお手伝い

就学前の児童が小学校に入学したときや、その後の人生で必要不可欠な社会性を身につけさせるというのも、保育士に求められる重要な役割です。
集団生活におけるさまざまな場面を想定し、友達同士の関わりや集団での遊びなど、楽しみながら社会性を身につけるための保育をおこなっています。

心身の健やかな成長をサポート

保育士は単に、子どもを預かりお世話をするだけでなく、保育園での生活を通じて子どもの健やかな成長をサポートするという役割も担います。具体的な内容は幼稚園と似たようなところもありますが、音楽や運動・絵画・工作・自然観察など、幅広いジャンルに興味をもたせるための工夫が加えられているのが特徴です。

保護者に対する仕事内容

保育士がおこなう保育サービスは、子どもだけでなくその保護者も対象です。以下の仕事をおこなうことで保育士と保護者が一体となり、よりきめこまかく子どもの成長を支援することができるようになります。

相談に乗る・アドバイスをする

保護者に対する保育士の仕事としては、育児に慣れない保護者からの相談にのったり、育児に関するアドバイスをしたりというものがあります。

時間を設けて相談にのることもありますが、多くの場合は送迎時のわずかな会話の中でカンタンなアドバイスをおこなう場合が多いです。

配布物などの作成

毎日の送迎時は保育士がもっとも忙しい時間帯で、同様に時間に追われる保護者との会話も一言二言しか話せません。そんなときに大事なことを口頭で伝えても、きちんと伝わらないことも珍しくありません。

保育園での生活や行事予定など、保護者に知ってもらいたいことは、園だよりをはじめとした配布物を通じ連絡する必要があるため、その作成も保育士の仕事内容に含まれています。

職員としての仕事内容

子どもの健やかな成長のために、子どもや保護者を支援するのが保育士の仕事ですが、それ以外に「保育園の職員」としての仕事もあります。これらは保護者が目にする機会が少ないものの、保育日誌の記録や保育計画の策定をはじめ、健全な育ちをサポートするうえでは欠かせないものばかりです。

イベントや行事の計画や準備・実行

季節の移り変わりや自然などを肌で感じてもらうため、保育園ではさまざまな年間行事やイベントを実施しています。

とくに運動会やお遊戯会など、園全体でおこなうイベントは事前に充分な準備が必要です。場合によっては保護者のお手伝いも受けながら、企画や準備・当日の進行などをおこないます。

外部との連携や関わり

乳児保育をおこなう保育所には看護師を置かなければなりませんが、幼児でも発熱や小さな病気にかかる子どもは多いため、医師や看護師など外部機関との連携は欠かせません。

また地域との交流などを通じ社会の一員として地域に貢献するというのも、保育所や保育士の重要な仕事になります。

家庭によっては深刻な問題や悩みをかかえることがあるため、必要があれば児童相談所とも連携をとり、対応することもあります。

保育士の1日の流れを紹介!

それでは保育士がどのような仕事をしているのか、1日を時系列で見ていきましょう。勤務態勢としてはシフト制をとる保育所がほとんどのため、実際には朝の仕事と夕方の仕事は別の保育士がおこなうことになります。

朝のお仕事|お迎え・健康チェックなど

保育士の朝は、保護者に連れられて子どもが登園するところから開始。保育園に来る子どもをお迎えしながら家庭での状況を保護者から聞き取り、子どもの健康チェックもおこないます。

昼のお仕事|昼食・お昼寝準備など

お昼は昼食やお昼寝など、保育士がいちばん忙しい時間帯です。子どもと一緒にお昼ごはんを食べながら食事の大切さを教えるのはもちろん、アレルギーをもつ子どもへの配慮も欠かせません。また食事後すぐお昼寝ができるように、急いで準備しておかなければなりません。

とくに乳児は食事の介助もしなければならず、ひとりひとり対応するため手間も時間もかかります。

夕方のお仕事|帰りの会・お見送りなど

お昼寝が終わるとおやつを食べ、帰りの会をおこなって1日をしめくくります。保護者が帰宅する時間によってお迎えの時間が変わるため、それぞれのお迎え時間には1日の出来事を保護者と情報共有し、お見送りをしてようやく1日が終わるのです。

保育士のお仕事のやりがいや魅力とは?

ここまで保育士の仕事内容をご紹介しましたが、想像以上の激務と感じた人もいるのではないでしょうか。それでも、喜びややりがいを誇りとして仕事をする保育士は少なくありません。

保育士の仕事に対してどのような魅力を感じるのか、またやりがいはどこにあるのかをご紹介します。

1. 子どもたちの成長を間近で見守ることができる

日々子どもたちと触れあうことでその成長を間近で見守ることができるのは、保育士だけに与えられる特権ともいえます。家庭によっては保護者よりも多くの時間を子どもと過ごす場合もあり、そんな子どもを小学校へ送り出すときはとくに、親以上の感情を抱く保育士もいるのではないでしょうか。

2. 子どもたちに必要とされる|笑顔や「ありがとう」

親代わりに子どもを保育する保育士は、いわば日中のお父さん・お母さんともいえます。子どもと触れあう中でみられる笑顔や何気ない会話のひとつひとつが保育士の心を癒やし、「ありがとう」「ごめんなさい」などの一言にやりがいを感じるのです。

3. 仕事を通じて社会に貢献できる

保育園や保育士は地域社会の一員として、子どもたちと地域をつなぐ架け橋という側面ももっています。地域社会との交流を通じて子どもに地元愛を根付かせることで、将来の地域社会を担う人材の育成にもつながるのです。

4. 将来性が高い|少子化でも重要性は高まっている

少子高齢化が叫ばれて久しいですが、共働き世帯の増加などにより保育ニーズは高まる一方で、待機児童は大きな社会問題にもなっています。

一方その担い手となる保育士の人材難は深刻で、要件ギリギリでやっと運営している保育園もあるのです。そのため、保育士資格を取得すれば就職難とは無縁になるでしょう。人口減少が続いている現代社会でも、保育士は将来性の高い仕事といえます。

5. 資格や経験を活かせる場がたくさんある

保育園を主戦場とする保育士ですが、保育士資格はほかの児童福祉施設でも役立ちます。子どもに関する専門家として、児童養護施設や乳児院などでは育ちに関する重要な役割を担っています。

また児童の遊び場所である児童厚生施設の児童厚生員や児童自立支援施設の児童生活支援員など、幅広い施設での需要もあります。

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保育士はお預かりした子どもたちの成長をサポートするお仕事!

保育士は子どもと遊ぶ楽しい仕事というイメージをもつ人が多いかもしれませんが、保護者から子どもの命を預かる、非常に重要な仕事です。

体力的にも精神的にもつらい場面が多い保育士の仕事ですが、保育する子どもの笑顔はなにものにも代えがたいもので、保育士としてのモチベーションアップにもつながります。

保育士は長期的な視点でも将来性のある仕事なので、ちょっとでも保育士になりたいと思った人は、資格取得に向けて踏み出しましょう。

引用元サイト
全国保育士会 保育士の仕事について

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