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介護・看護・リハビリ 2022-04-20

保育士の職務経歴書の書き方とは? 基本的な内容とアピールポイントを解説

保育士のおもな仕事は、未就学児の保育です。身の回りの世話をしながら、子どもひとりひとりの発達段階に合わせて関わりながら、成長をサポートする役割を担います。

そんな保育士が就職する際には、ほかの会社員と同様に職務経歴書の提出が必要です。ここでは、保育士の職務経歴書の書き方について、 基本的な内容とアピールポイントをご紹介します。

まずは押さえておきたい! 保育士の職務経歴書の書き方とは?

転職する際には自分自身の経験や実績を伝えるだけではなく、自己PRを記入してアピールすることが大切です。

そこで今回は、履歴書と職務経歴書との違い、さらに作成時に押さえておくべき6つのポイントをくわしくご紹介します。

そもそも「職務経歴書」とは? なぜ必要なの?

そもそも職務経歴書とは、自分自身が持っているスキルやキャリアなどを、就職希望先にアピールするための書類のことです。これまでどのような保育園で勤めてきたのか、そこではどのような役割があり、実績を上げてきたのかなどの内容を記載できます。

就職希望先としては、採用した際にどのような働きをしてくれるのかなどを知れる資料となるため、重要な書類のひとつです。

履歴書とはどこが違うの?

職務経歴書は自分自身のスキルやこれまでの実績などをアピールする書類ですが、履歴書は名前や生年月日、住所などの基本的なプロフィールを紹介するための書類です。

また、履歴書はある程度フォーマットが決まっているため、アピールしたいポイントをじゅうぶんに伝えられません。一方で、職務経歴書の様式は自由であるため、アピールしやすくなっています。

押さえておきたい基本的な作成ポイント6つ

転職の経験が少なければ、これまでに職務経歴書を書いたことがない人もいるかもしれません。ここでは、職務経歴書を書くうえで押さえておきたい基本的な作成ポイントをご紹介します。

1. 日付は和暦・西暦どちらでもOKだが統一を

職務経歴書に書く日付は、とくに就職希望先からの指定がなければ、和暦・西暦どちらを記載してもかまいません。

ただし、和暦と西暦を混同させないように注意し、必ずどちらかでまとめるようにしましょう。また、履歴書とも揃えることで、まとまっているという印象を与えられます。

2. 手書きの場合|ていねいな字で書く・修正液は使わない

就職希望先から職務経歴書を手書きで書くことが指定されている場合は、ていねいな字で書くように心がけましょう。パソコンの場合とは異なり、手書きの場合は文字で印象を変えてしまうことがあるからです。

また、万が一書き間違えてしまった場合は新しい用紙に書き直すようにします。決して、修正液は使用しないようにしましょう。

3. 見出しを利用してわかりやすく書く

職務経歴書は、就職希望先に自分自身のスキルや経験などをアピールするために作成するものです。ただ文章を羅列しているだけでは、アピールするポイントがわかりにくくなってしまうでしょう。

そのため、適宜見出しをつけるなどして採用担当者が読みやすく、そしてわかりやすいように書くことが大切です。

4. 箇条書きで時系列に沿って簡潔に書く|職務・資格取得など

職務経歴書で職務・資格取得などの情報を書く場合には、箇条書きで時系列に沿って書くのがおすすめです。

さきほどもご紹介したように、職務経歴書は採用担当者が見やすく、わかりやすくすることが重要。そのため、箇条書きを使うことで要点を明確に伝えられるでしょう。

5. 略語は使わず正式名称で書く

職務経歴書のなかで、以前勤めていたところの企業名を書くこともあるでしょう。その場合、(株)や(社)、(財)などの略語は使わないようにしなければなりません。

必ず、株式会社○○や社団法人○○、財団法人○○などといった正式名称で書くようにしましょう。

6. 提出前に見直し、誤字脱字をチェック

職務経歴書に限った話ではありませんが、提出する際には必ず見直し、誤字や脱字がないかをチェックするようにしましょう。

誤字や脱字があると大切な書類であるにも関わらず確認していないと感じ取られ、悪い印象を与えてしまう可能性があります。

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採用担当者にアピール! 自己PRのポイントを解説

職務経歴書では、いかに自分自身をアピールするかが大切です。しかし、自己PRは自由記載であることが多く、とくに書式や文字数などの制限がないため、なにを書けばいいかわからない人もいるかもしれません。

そこで、ここでは自己PRの書き方と自己PRポイントをくわしくご紹介します。

担当した業務内容は力を入れたところを具体的に記入する

これまでに担当した業務内容で、力を入れたところを書きましょう。業務内容を記載したあとに、どんなところに力を入れたのか、どういうところがうまくいったのかなど具体的に記入することで、実際に就職した際にどのような業務ができるのかをアピールできます。

また、自己分析をおこなうことで、自分自身のキャリアを見直すことにもつながるでしょう。

業務内容は経験が少なくても記載しておく|スキルをアピール

業務内容は、たとえ経験が少なかったり、小さな事であったりしても、ひとまず記載しておくことが大切です。

自分自身としては経験が少ないと感じる業務かもしれませんが、転職希望先にとっては必要なスキルである可能性があります。スキルをアピールすることにつながるため、些細なことでも書いておきましょう。

複数の職務を経験した場合|上段に最もアピールしたいものを書く

ひとつの職場で複数の職務を経験した場合は、最初にもっともアピールしたいものを書くようにしましょう。

採用担当者も、採用者が多い場合では何枚もの職務経歴書を読むことになります。読むことに疲れ、流し読みしてしまう可能性もあるからです。そのため、優先順位が高いものを読まれやすい上段から記載するようにしましょう。

退職理由は前向きに受け止められる工夫を

転職する場合は、退職した理由は前向きに受け取ってもらえるように工夫しましょう。決して、ネガティブにならないように注意しなければなりません。

退職する理由はさまざまですが、「上司と合わなかった」や「給料が上がらなかった」という理由を正直に伝えてしまうことで、採用担当者は「同様の理由で退職するのでは?」と感じてしまうこともあります。そのため、可能な限り前向きに受け止められるように記載しましょう。

自己PRは具体的なエピソードを添える

自己PRには、より具体的なエピソードを添えることも大切です。抽象的な表現であれば、採用担当者に伝わらない可能性があります。

どうしてそれがアピールポイントになるのかが伝わるようなエピソードを盛り込むことで、自己PRの説得力が増すでしょう。

保育の仕事への熱意が伝わるように書こう! 自己PRの例文を紹介

自己PRの記入欄は採用担当者に自分自身のスキルや経験をアピールするだけではなく、保育の仕事への熱意を伝える唯一の項目です。

採用担当者のなかには、この自己PRを重要視している人もいます。ここでは、保育の仕事への熱意が伝わるような例文を確認しておきましょう。

子どもたちとの信頼関係を築けた

私が保育士として子どもたちと関わるなかで、もっとも大切にしていることは「相手の立場になって考えること」です。なぜなら、子どもたちの立場に立ち、寄り添い、信頼関係を築くことで、子どもたちの心の成長につながると実感したためです。

とくに悪いことをした場合、ただ注意するのではなく、一度子どもの立場になることで、子どもの心を理解することができ、子どもの心に働きかける。そうすると、子どもはより理解してくれ、子どもの成長にもつなげられます。

職場環境を改善

私は以前の職場で、主任として人間関係のよい、風通しのよい職場にできるように努めてきました。子ども好きという想いはもちろんありますが、しかし好きという気持ちだけではなかなか続けられません。

保育士を退職していく理由としては、人間関係や職場の雰囲気などが上位に上がります。そのため、20人の保育士に毎日声をかけ、定期的に面談をしていくことで、保育士の現状を理解し、問題点があれば改善するように努めました。その結果、ここ数年で退職する保育士がいなくなりました。

得意分野を活かした行事を企画

リトミックで、子どもたちの集中力や創造性を高めることが私の得意分野です。これまでリトミックに関する研修会に繰り返し参加し、実際に園で行事の企画や運営を通して実践してきました。

リトミックに関わる行事は、子どもたちにも保護者にも好評でした。この経験をぜひ貴園でも活かしていきたいと考えています。

熱意が伝わる職務経歴書を作成して転職を成功させよう!

職務経歴書は、自分自身のスキルや経験をアピールする大切な書類です。自己PRを具体的にアピールすることで、実際に採用された際にはどのような役割を果たせるのか、どのようなスキルを活かせるのかなどを転職希望先に伝えられます。

今回ご紹介した内容を参考に、自分の熱意が伝わる職務経歴書を作成して転職を成功させましょう。

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