医療事務資格を履歴書に記載する方法とは?4つの基本事項とアピールできることを解説
医療事務資格を履歴書に記載するメリットとは、一体何でしょうか?メリットのひとつに、医療事務資格の取得はあなた自身の努力の証となり、就職や転職に役立つことが挙げられます。
本記事では、医療事務資格を履歴書に書くメリットと記載方法、シチュエーション別に記載するべき履歴書の内容について解説します。
医療事務資格を履歴書に記載してアピールできること
就職や転職に役立つと言われている医療事務資格ですが、企業は資格を保有しているあなたのことを、一体どのように評価しているのでしょうか?
ここでは、医療事務資格を履歴書に記載することで、どのような点をアピールできるのかについて紹介します。「医療事務資格を履歴書に記載することに意味はあるのか?」と悩んでいる方は、参考にしてみてください。
努力できる人だと証明できる
医療事務資格を保有していることで、あなたが目標に向かってきちんと努力できることを、履歴書を読んだ面接官にアピールできます。ただし、それぞれの医療事務資格で難易度が異なり、就職や転職活動における有用性が異なる点に注意しましょう。
医療事務資格は、資格試験を開催している団体によって、合格率が大きく変わります。具体的には、「診療報酬請求事務能力検定試験」は合格率が30%前後と低い一方で、「医療事務認定実務者試験」は80%前後と高いです。そのため、取得した医療事務資格の種類によって、就職や転職に生かしやすいかどうかが変わります。
希望する医療機関で評価されているスキルは何かを考えて、あなたの努力をきちんと証明できる医療事務資格を選びましょう。
スキルがあることをアピールできる
医療事務資格を履歴書に記載すると、あなたがスキル保持者であることを客観的にアピールできます。就職や転職を希望する、医療機関が求める人物像にマッチしたスキルをアピールできれば、あなたの希望する就職・転職活動の成功につながるでしょう。
医療事務資格の他に、事務的な仕事に役立つWordやExcelのスキルを持っていれば、医療事務やその他の事務仕事を任せられる人材であることもアピールできます。
さらに、会計処理の能力を証明できる簿記検定試験なども、医療事務の就職・転職に役立つ可能性があるでしょう。
医療事務に求められるスキルを証明すると共に、プラスアルファで事務仕事に役立つ資格を提示すれば、就職や転職活動が有利にすすめられる可能性があります。
転職の際に本気度を証明できる
医療事務資格を履歴書に記載する理由は、あなたがどれだけ医療事務の仕事に就職・転職する意思があるのかを示す、本気度パラメーターになるからです。企業側の立場に立ってみれば、何十人もの応募者の中から雇用する人間を選ぶ必要があります。
応募者の選考プロセスにおいて、就職・転職希望者が資格を持っているかどうかは、その人のスキルや本気度を測る上で重要な指標となります。
「どういった経緯で資格を取得したのか」、「職場でどのように資格を活かしたいか」をエントリーシートに明記すれば、医療事務資格をさらにプラス要素にできるでしょう。
医療事務資格を履歴書に記載する際の4つの基本事項
医療事務資格を履歴書に記載する際は、4つの基本事項に気をつけましょう。どんなに魅力的なスキルを保有していても、相手から見て読みにくい履歴書ではマイナスです。
ここでは、医療事務資格を履歴書に記載する際に、最小限気をつけたいポイントを紹介します。医療事務資格を間違いなく履歴書に記載して、就職・転職活動に生かしたいと考えている方は、参考にしてみてください。
1.保有している医療事務資格の正式名称を記載する
医療事務資格は多種多様で、正式名称が長い資格名は短縮してしまいがちです。しかし、医療事務資格を履歴書に書く際は、必ず正式名称を使用するようにしましょう。また、試験を実施している団体名まで記載しておくと、より丁寧な印象です。
履歴書に医療事務資格を正式名称で記載しないと、「この人はダブルチェックができない人なのか」、「いい加減な人なのかもしれない」と思われてしまうかもしれません。
せっかく難関の医療事務資格を取得しても、履歴書に書く際のミスで、相手からの印象が悪くなってしまうことは避けたいところです。
2.資格を取得した順番通りに記載する
基本的な履歴書のルールとして、資格取得順に資格名を記載するのが一般的です。難易度順に並べて書いた方が、面接官にアピールできると考える方がいるかもしれません。しかし、これは基本的な履歴書の記載ルールなので、きちんと守りましょう。
企業の人事担当が複数人の就職希望者を比べる際に、1人だけ履歴書のルールを守っていないと、浮いてしまいますよね?
仕事の募集人数が少なく、面接でアピールできる場があれば良いです。しかし、面接まで進む前に、履歴書のミスで落とされてしまう可能性もあります。複数の医療事務資格を履歴書に記載する際は、取得順に記入するようにしましょう。
3.和暦か西暦かで表記を統一する
履歴書の記載ルールとして、年月日の表現は和暦か西暦で統一するのが普通です。西暦と和暦を資格ごとにバラバラに表記すると、履歴書を読む人が混乱してしまいます。
履歴書の読みやすさとルールを守るために、和暦か西暦で迷ったら、どちらか一方の表記で統一してみましょう。そうすれば、読みにくい履歴書を回避できます。
4.可能であれば第三者に誤字脱字をチェックしてもらう
医療事務資格を履歴書に記載して、その他の自分の経歴も記入したら、履歴書の内容を何度も確認しましょう。複数回チェックして、可能であれば他人にも履歴書の内容を確認してもらうと、さらに安心です。
就職や転職の結果は、その後の人生を決めると言っても過言ではありません。細かい表記ミスで失敗しないためにも、何度も履歴書の確認をしておくことが重要です。
【パターン別】医療事務資格を履歴書に記載する際の志望動機は?
医療事務資格を履歴書に記載する際は、具体的にどのようなアプローチで履歴書を埋めていけばいいのでしょうか?
新卒で就職するのか、他業種からの転職なのか、それぞれの事情によって履歴書で強調すべき内容は異なるでしょう。
ここでは、シチュエーション別に、医療事務資格を履歴書に記載する際のアプローチの仕方について紹介します。
大学・短大・専門学校などの新卒者の場合
大学や短大・専門学校などから新卒で医療事務の仕事に就く場合、まずは自分が医療事務の仕事を志した経緯・理由を表明します。あなたが抱える思いや動機をアピールすることで、未経験の新卒者でも採用されやすくなるでしょう。
また、学校内での活動や学外における仕事経験・人生経験を示すことで、他の就職志望者にはない魅力を企業にアピールできます。医療事務資格以外に、あなたが持つ仕事に対する思いを、履歴書でしっかりとアピールしましょう。
医療事務の経験がある転職者の場合
過去に医療事務の仕事で勤務していた経験のある方は、過去の仕事における勤続年数や任されたプロジェクト・役職などを中心に履歴書を作成します。その中で、医療事務資格の取得をアピールすれば、上昇志向のある人間だという印象を与えられるはずです。
医療事務資格をあなたの経歴と組み合わせて、経験豊富で能力が高い人材であることを、転職希望の企業に向けてアピールしましょう。
他業種から医療事務への転職者の場合
他業種から医療事務の仕事に転職する場合は、「なぜ医療事務の仕事に転職したいのか」を明記した上で、希望する転職先で役立つスキルを提示することが大切です。
まったくの未経験者では、医療事務資格を保有していたとしても、企業があなたを雇用するのに不安が残ってしまう可能性もあります。
前職でどのようなスキルや経験を得て、医療事務資格に関連する資格をどの仕事に生かしたいのかを、履歴書でアピールしましょう。
医療事務の資格を履歴書に間違いなく記載して、就職や転職に生かしていこう!
医療事務資格を履歴書に記載すると、あなたのスキルや努力の証明につながります。ただし、履歴書に取得した資格をただ記入すれば良いというわけではありません。
たとえば、医療事務資格を記載する際は、正式名称を取得順で記入することが重要です。また、資格の取得年月日は、和暦か西暦かで統一するなど、履歴書の記入ルールもきちんと確認しましょう。
実際に履歴書を作成する際には、あなたが置かれている状況を考慮して、企業に自分をきちんとアピールできる内容を記入しましょう。そうすれば、あなたが希望する企業への就職・転職も成功するはずです。
引用サイト:
公益財団法人日本医療保険事務協会|試験実績
全国医療福祉教育協会|2021年度 全国医療福祉教育協会主催試験実施