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特集・コラム 2022-07-09

医療事務の面接ではどんなことを聞かれる?よくある質問内容と回答例を紹介

医療事務業界への就職を考えている方が、面接前に不安に感じやすいのが聞かれる質問内容と回答例です。

今回は異業種からの転職を検討しているケース、そして医療事務業界内での転職を検討しているケース、それぞれのシーンにおける回答例をご紹介します。

医療事務の面接でよく聞かれる質問内容と解答例とは?

医療事務の面接において、聞かれやすい質問にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、よく聞かれる質問と理想的な回答例をご紹介します。

自己紹介をしてください

面接において最初に話の内容としていわれるのは、面接を受ける人の自己紹介です。質問ではなく、念のための確認として考えている方もいるかもしれません。しかし、面接官に好印象を与えられる大きなポイントとして、想定質問と同様に回答を考えておくのがおすすめです。

ここでは、医療事務として実務経験を持つ方、未経験で実務経験がない方の回答例をそれぞれご紹介します。

回答例|経験者の場合

まずは自分の名前をフルネームで伝え、その後面接の時間を取ってくれたことに感謝する挨拶に加えます。続けて、自分が医療事務経験者であることを伝えましょう。全体をとおしてあまり長くなりすぎず、1分から2分程度で話せる内容にするのがポイントです。

<回答例>
○○と申します。本日はお忙しいなか、お時間をいただきありがとうございます。前職では医療事務として予約管理や医療費の計算を担当していました。

回答例|未経験の場合

未経験者でも、名前と挨拶を伝えるのは同様です。新卒者の場合は、名前の前に学校名をそえます。そして、過去に働いていた職種を伝えましょう。

医療や介護の経験がある方はもちろん、一見すると別ジャンルに思える仕事でも医療事務に役立つ接客や事務のアルバイトの経験がある方も、大きなアピールにつながるポイントです。

<回答例>
○○と申します。本日は面接の時間を割いていただき、ありがとうございます。前職○○にて○○の業務に携わり、○○のスキルを身につけました。

なぜ医療事務を希望されたのですか?

自己紹介が終わったら、そのあとに質問されやすいのが応募の理由です。ポイントとしては接客かつ計算など事務と、2種類の仕事が求められる職種になぜ応募したのかという点でしょう。

事務作業の経験があることや医療関係の知見があること、そして人と接することにやりがいを感じるといった点をアピールするのがおすすめです。希望に応じた質問に対しても、経験者と未経験者で回答例をご紹介します。

回答例|経験者の場合

実務経験がある方は、過去に経験してきた同じ医療事務に関わりたいことを伝えます。医療事務全体ではなく、なぜ今回の病院を選んだのかも大切なポイントです。

とくに経験者の場合は、なぜ別の医療施設に移ることになったのかを聞かれやすくなります。そのため、事前に応募するクリニックのWEBサイトなどを見て情報を集めておくとよいでしょう。

<回答例>
医療事務としての○○年の経験を活かし、医療現場での患者さんと接点にやりがいを感じているためです。また、貴院の○○という理念に共感し、応募いたしました。

回答例|未経験の場合

未経験者の場合は、なぜ他業種から医療事務に転職することにした理由を問われるのが一般的です。

おもに接客や事務面でもっているスキルを伝えつつ、自分が患者の役に立ちたいと思っていることを伝えましょう。また、未経験でも資格取得している方はアピールするのがおすすめです。

<回答例>
○○にて事務を経験しており、医療で役立てたいと感じたためです。○○で経験した接客を活かし、体調が悪い患者さんに安心していただきたいと思いました。医療業界での勤務を目指し、○○を取得しました。

前職の退職理由はなんですか?

志望動機に続いてよく聞かれる質問が、前職の退職理由でしょう。募集する病院側として、同じような状況になってしまってはすぐに辞められてしまうのではないか、という懸念点があるからです。

実際にはネガティブな内容でも、前向きに考えていることを伝えるのがポイントとなります。こちらも、ほかの質問と同様に経験者と未経験者で確認しておきましょう。

回答例|経験者の場合

残業などの時間で退職した場合、効率的に業務を進めたいという考えをもっていると伝えれば前向きな内容になります。

<回答例>
・前職では業務の効率化が図られておらず、各作業に時間がかかっていたためです。
・効率的に業務を進め、無駄をなくせる病院で働きたいと思ったためです。

また、診療科目が異なる場合は、別の診療科目にて経験を積みたいという理由も前向きとなるでしょう。

<回答例>
・○○の診療科目だけではなく、スキルアップのため総合的な病院で勤務したいと考えました。
・自身のキャリアを磨くため、興味があった○○の診療科目でも経験を重ねたいと思いました。

回答例|未経験の場合

未経験者の場合、なぜ医療事務に応募したのかという理由と近くなりますが、業種を変えた理由と踏まえて説明します。できるだけ前向きな内容にするのは、経験者と変わりありません。

<回答例>
・医療事務に興味があり、勉強していた資格を取得したためです。
・パソコンのスキルを活かしながら、健康に不安を抱える人の役に立つ仕事に転職したいと考えました。

資格を新たに取得した方は、転職するために退職した理由として伝えればマイナスのイメージにならないでしょう。

<回答例>
以前から勉強していた○○を取得したため、医療事務に転職するため退職しました。

そのほか準備しておきたい質問内容の回答例は?

自己紹介、志望理由、退職理由以外にも質問されるケースも多くあります。ほかに質問されやすい内容をご紹介しますので、合わせて質問が回答できるように準備しておきましょう。また、面接時の服装についても解説します。

感染症のリスクは承知していますか?

新型コロナウイルスをはじめとして、病院ではさまざまな感染症のリスクが高まることが懸念されます。場合によっては合格したものの家族に反対されてしまい、辞退するといったケースもゼロではありません。

大切なのはリスクを気にしていないという回答ではなく、リスクはありつつもやりたい仕事であることを伝えましょう。

<回答例>
自分はもちろん、家族も了承しています。リスクの高い仕事ではありますが、だからこそ求められる業務だと思っています。

シフトにはどの程度入れますか?

決められたシフトのとおりに勤務できないと病院側も採用しづらいため、あらかじめ面接で聞かれるのが一般的です。事前にクリニックのWEBサイトをチェックして、ふだんの開業時間を認識しておきましょう。

用事がありどうしても入れない時間は伝えつつも、柔軟に対応できる部分もしっかりと伝えることが大切です。

<回答例>
・こちらのクリニックは平日のみかと思いますので、週5回勤務が可能です。
・週4日程度です。土日は子どもがいるため両方はむずかしいのですが、どちらかは預けられるので調整できます。

最後に聞きたいことはありませんか?(逆質問)

最後に質問がないか聞かれる逆質問は、興味を持っているかどうかが問われています。できるだけ質問できるように準備しておきましょう。

ただし、WEBサイトに記載されている内容はそのまま質問するとあまりよい印象を与えられない可能性があるため、気をつけてくださいね。

<質問例>
・採用時に勉強しておくべき点はありますか?
・採用となった場合の出勤日はいつからでしょうか。
・何名の医療事務員で対応していますか?
・平均的な残業時間は何時間ですか?

医療事務の面接にふさわしい服装とは

面接で質問される内容ではありませんが、医療事務の面接を受けるにあたりふさわしい服装は必ずチェックしておきましょう。面接内容がよくてもあまりにも離れた服装だった場合、採用されない可能性があります。

・基本的にはスーツ
・フォーマルな服装なら大丈夫
・医療なので清潔感に注意
・ベージュや紺、グレーを中心に派手なカラーは避ける

私服で来てくださいと指定された場合、制服がない可能性も考えられます。部屋着は避けてジャケットやスラックス、スカートなどのオフィスカジュアルで面接に望むのが無難です。

事前にしっかり準備して、自信を持って面接に臨もう

事前に質問内容などをあらかじめ練習しておけば、面接にも自信をもって臨めます。アピールする点、あまり具体的に説明しないほうがよい点などを再確認しておきましょう。

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