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ヘルスケア 2022-07-01

大分での暮らしや就職の魅力は?~大分県在住の支援アドバイザーが語る魅力と寄り添いの相談支援~【後編】

「日本一のおんせん県おおいた」として全国に温泉をPRしている大分県。仕事帰りに気軽に温泉を楽しむことができるほど暮らしに温泉が溶け込んでおり、派手ではないけれど田舎過ぎないコンパクトな街並みが人気で毎年移住者が増えています。

そんな大分県が、一生モノの福祉・医療系資格取得の支援まで踏み込んだ、今までにない移住就職支援プロジェクトを立ち上げました。後編では、移住就職支援のスキルアップアドバイザーの太田直希さんにお話を伺いました。

【プロフィール】
ライフデザインラボ株式会社 代表取締役 太田直希さん

福岡県出身、大分県在住。県内で病児保育サービスを提供する専門の保育園を運営していることから、福祉・医療領域の知見が広く、また、行政書士として行政サービスや法律などにも造詣が深い。

「豊の国」大分県の魅力を堪能して暮らすための移住サポート

――太田さんご自身も、福岡県から大分県に移住されたとのことですが、大分県にIターンした理由は何ですか?

僕は大分県が「住んで善し・働いて善し・遊んで善し」の「豊の国」と呼ばれてるだけあって、ほかのどの県にもない魅力があると思っています。大分県の移住者数が1000名以上と近年徐々に増加しているのは、日常生活がとても豊かだからじゃないかなと感じています。

特に別府は、温泉や海、山、川もあれば平地もあります。ショッピングセンターや動物園もある ので、僕は別府を朝から晩までずっと楽しめる「夢の国」だと思っています。(笑)

もともと大分県に住んでいる方は、あまり気付かないのかもしれませんが、僕は大分県に魅了され、惚れ込んでしまい約25年前に移住しました。

源泉数、湧出量が全国一位の温泉はもちろんのこと、海の幸や山の幸に恵まれた「食の楽園」です。関あじ・関さばのブランド魚をはじめとした海の幸や生産量日本一の大分かぼすやおおいた和牛などの山の幸も豊かです。また自然や生き物と触れ合える動物園や水族館等のスポットも豊富です。さらに都市部は大分駅を中心にショッピング施設などがコンパクトにまとまっており利便性も高いです!

 

未経験でも、やってみよう!と移住者が思えるよう第一線で働くメンターが相談役に

――移住希望の方は、あまり土地勘がない場所で未経験の仕事に就くことになるかと思います。 収入面や人間関係、継続して働けるかどうかなど不安がある方には、どのように寄り添っていきますか?

今回、大分県の事業で福祉・医療職の資格取得を目指す移住希望の方をサポートする「スキルアップアドバイザー」 に就任しました。

不安を抱く方のほとんどが「やってみないとわからないけど、やってみるのが不安」なのだと思います。そんな不安を少しでも払拭するために、実際に第一線で働いてる方々をメンターとして移住者の方にお引き合わせします。

例えば介護職は、一般社団法人大分県介護福祉士会の会長と事務局がメンターとなり「介護ってこんな現場ですよ」と紹介していきます。

――実際に現場で働いている方と事前に話せるのは、安心できますね。

はい。でも、一口に介護と言っても幅広いですから「あなたの性格だったら高齢者介護が合いそうですね」とか「障がい者介護の方が合うかもしれないです」など、アドバイスいたします。
また、就職後のキャリアアップのことについても相談に乗ってくれるので、将来のイメージもつかみやすいかと思います。

看護職のメンターは、大分で小児を専門とする民間の救急病院に約15年勤務経験があり、看護学校の教鞭も取ったことがある方です。そして保育士のメンターは、現役の保育園の園長先生です。

――福祉・医療系の業界でキャリアのある方々が、心強いメンターとなってくれるのですね。

仕事の内容からお給料のことまで、移住者さんの不安や悩んでいることにメンターが寄り添って、解消してくれますので「やったことないけど、やってみたい!」と思っていただけるようサポートしていきます。

――お仕事のサポート以外にも、何でも相談に乗っていただけると聞いたのですが、本当ですか?

はい。
移住希望者の方が大分県に移住すると決まったら、まずは住む場所を一緒に考えます。例えば、住みたいエリアは山の近くなのか、それとも海の近くを希望しているのかなど移住希望者の方 が住みたいエリアや日常的に食べたいものがあれば、どんな場所が良いのか一緒に考えます。

――え!日常的に食べたいものもですか?

はい。好きな食べ物が美味しく食べられる場所を選ぶというのは、大事なポイントです。 毎日でもお刺身を食べたい!という方なら別府エリアや佐伯エリアをすすめたり、魚よりも肉 の方が好きであれば、九重エリアをおすすめします。

――なるほど。移住者の希望に合わせて居住地を一緒に探してくれるのですね。

その通りです。生活をどのように豊かにしたいかを聞きながら、その人に合う場所を提案して、 居住の希望場所が決まったら、市町村の担当者と繋げます。

長期的に人間関係を築き、移住者に寄り添い続けたい

――今回の事業で3職種10名ずつ募集をするそうですが、太田さんは移住者の方々とどんな関係を築いていきたいと考えていますか?

移住をされる30名の方と、僕はこれから長いお付き合いが始まると思ってるんですね。 大分県に身寄りが居ない方が移住するとなると、1番心配なのは「仕事」、2番目は「コミュニケーション」だと考えています。

僕は、お互いに助け合えることが豊かな生活に繋がっていると思っています。移住者の方には、僕の経験や人脈を活かして最大限のサポートをして困った時に役に立てる人になりたいなと思います。

――そうですね。移住希望者の不安要素として誰に相談していいか分からないという心配はありそうですね。

はい。何か困ったことがあったら気軽に僕に電話してもらいたいと思います。そして、僕の知人に移住者の方の悩みを解決できるのであれば、その方を紹介していきたいです。

僕と移住者の方の関係は、1年では終わらないと考えています。この事業を通して資格取得し仕事に就かれた後も、ご相談いただければ、できる限りサポートをしていきたいと考えています。

――なぜ、そんなに移住者さんに寄り添いたいと思っているのですか?

僕自身が他県からのIターンなので、移住してから今まで、たくさんの大分県の方々に支えられてきました。人のご縁が、今の僕の生活を豊かにしてくれていると思うので「いつか自分がお返しする立場になりたい」と考えていたのです。
なので今回この事業で、アドバイザーとしての仕事を引き受けられて、とても嬉しく思っています。

福祉・医療職は人が財産。共に助け合うことが豊かな生活に繋がっている

――福祉・医療職に興味はあるけれど、まだ踏み切れていない方々に向けて、この業界で働くメリットやアドバイスがあれば教えてください。

特に看護職、介護職、保育士の3つの職種は、属人的産業と言われています。人に属する産業であり、人が財産ということです。そして大分の施設の方々は、とても社員さんを大事にしてい ます。施設長さんが社員さんを大事にすることで、社員さんは利用者さんを大事できると考えているので、人を大事にするんです。

保育士の仕事も、人間としての基礎をつくる仕事だと思っています。保育士の人格そのものが、子どもに伝わっていくと思います。

――なるほど。子どもは吸収が速いですからね。

はい。なので、福祉・医療の職種は本当にやりがいのある「人を作る、人を育てる、人に尽くす」仕事です。そんな仕事に少しでも関心がある人は、ぜひこの事業に興味を持っていただきたいと思います。資格の勉強は、全国どこでもできますしね。

――最後に、今回の事業に応募される方にメッセージをお願いします。

ぜひ、移住を希望している方には、大分県で豊かな生活を実現していただきたいと思っています。大分県と連携しながら、生涯働ける福祉・医療の資格取得を支援していますので、興味のある方は気軽に連絡をしていただきたいです。

また7月3日(日)と10月23日(日)にはオンラインの移住相談イベントを実施しますのでそちらにも是非ご応募ください。

第 2 回 おおいた暮らしオンライン説明会

7 月 3 日(日) 10:00∼12:00

第 3 回 おおいた暮らしオンライン説明会

10 月23 日(日) 10:00~12:00

詳細はこちら

お問い合わせ先:ijyuu@sakurairohoikuen.jp

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