介護職員初任者研修の試験とは?概要や試験難易度、合格するためのコツを紹介
介護職員初任者研修は、介護職としてのキャリアアップを考えた時に、真っ先に取得を検討すべき公的資格だといえます。誰でも試験を受けられる資格であると同時に、介護の基礎的な知識やスキルを証明できるので、取得を検討する介護士の方も多いでしょう。
しかし、介護職員初任者研修の概要や合格するためのポイントについて、あまり把握していないという方もいるのではないでしょうか?
本記事では、介護職員初任者研修の概要や合格するためのコツ、スクール選びのポイントについて紹介します。介護系の資格取得を検討している方は、参考にしてみてください。
介護職員初任者研修の試験とは?概要や難易度
介護職員初任者研修は、介護職としての基礎的な知識やスキルを学ぶことができ、職場における介護サービスの質を向上させ、将来的なキャリアアップの基礎となる資格です。
この章では、介護職員初任者研修の概要や難易度について詳しく見ていきましょう。
介護職員初任者研修の概要
介護職員初任者研修は、誰でも受験できる介護系の公的資格で、基礎的な介護の知識やスキルを習得できる点が魅力です。具体的には、下記のカリキュラムを学習します。
介護職員としての職務理解や老化・認知・障害に対する理解、からだの仕組みに関する理解に関する科目が設けられており、介護現場における身体介護を念頭においた、訪問介護の知識やスキルを身につけられる実践的なカリキュラムとなっています。
試験の難易度と合格基準点
介護職員初任者研修のカリキュラムをすべて履修したら、最後に修了試験が課されます。
試験の合格率は公表されていませんが、講義の理解度を確認するためのテストなので、ほぼ100%の方が合格できるレベルだといわれています。また、追試や再試の制度を設けているスクールも多いので、講義をきちんと復習すれば問題なく合格できるでしょう。
介護職員初任者研修の試験に合格するためのコツ
介護職員初任者研修の試験に合格するためには、日々の講義の復習や試験対策を事前にしておくことが大切です。この章では、これらのコツについて見ていきましょう。
講義に出席して重要なポイントをまとめておく
試験に合格するためには、休まずに講義に出席して授業の内容を理解し、課題やレポートを提出して理解力を深め、試験に合格できる知識を身につけることが大切です。
やむを得ない理由で講義を欠席して、補講を受けなければならないケースなら仕方ありませんが、前後の講義の流れの中で講義を受講した方が理解が深まりやすいでしょう。
また、講義中に試験に出やすい科目や言葉についてのアナウンスがある場合もあるので、カリキュラム通りに講義を受講した方が、試験に合格しやすいといえます。
模擬試験などを受けて幅広い問題に対応できるようにしておく
介護職員初任者研修の試験は、スクールによって異なる点が特徴。そのため、スクールごとの過去問があればそれを活用し、実際の試験に出題されるような範囲の問題に答えられるように準備しておくことがおすすめです。
また、模擬試験を経験しておくことで、本番の試験を想定した設問ごとの時間配分についても事前に検討できるでしょう。
わからない問題でも何かしら答えるようにする
介護職員初任者研修の試験時間は1時間ですが、多くの設問があり、回答に悩んでいると、制限時間内に回答するのが難しい場合もあります。
わからない設問にあたったら、とりあえずわかる問題から回答したり、明らかに異なる回答を除外して回答の正答率を上げる工夫をしたりするようにしましょう。
そうすることで、全体としての合格基準点をクリアできる可能性が高まるはずです。
合格に一歩近づく!スクール選びをする際のポイント
介護職員初任者研修でスクール選びをする際には、通いやすさや受講費用、サポート体制が充実しているかなどを確認することが大切です。この章では、スクール選びをする際のポイントについて確認していきましょう。
スタッフや講師との相性
介護職員初任者研修を開講しているスクールを選ぶ際には、講義を教えている先生やサポートをするスタッフの雰囲気や、自分との相性などを見ることが重要です。
講義を130時間も受講する必要があるので、講師の教え方や対応に不満があったり、自分との相性が良くないと感じたりしたら、別のスクールを検討すべきでしょう。
無料見学・体験できるスクールがあれば、積極的にその機会を活用して、講師やスタッフ、スクールの雰囲気を確認しておくのがおすすめです。
受講スタイルや受講期間
スクールによって通信制や通学制、夜間に実施されるコースなど、幅広いスタイルや時間帯、受講期間の講義があります。
受講する方にとって、通いやすいコースは異なります。色々なスクールとコースを比較した上で、途中で挫折しないような通いやすいスクールを選びましょう。
ちなみに、介護職員初任者研修の通信制の講義は、通信制で受講できるのが最大40.5時間までで、89.5時間以上は通学制で受講しなければならない点に注意です。
受講費用は無理のないものかどうか
介護職員初任者研修の受験費用は、スクール立地条件やフォロー体制の充実度、テキスト代が受講料に含まれるのかどうかによって大きく変わります。
スクールによっては独自の支援制度やキャンペーンを実施しているスクールもあり、条件を満たせば、お得に講座を受講できるでしょう。
また、厚生労働省が実施している特定教育一般訓練の制度を活用すれば、受講費用の40%(上限20万円)の給付を受けられる可能性もあります。
特定教育一般訓練を含めた各種の求職者支援制度について知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
介護初任者研修をハローワークで受講する条件とは?受講の流れや書類選考に向けたコツについて紹介
受講生に対するサポート体制はどうか
受講生の悩みや不安について相談を受けつけてくれたり、就職・転職サポートをしてくれたりなど、手厚いサポート体制が整っているスクールを選ぶのがおすすめです。
また、受講に際しては、振替授業や再試験、受講期間の延長など、受講生の都合に合わせた柔軟なスケジュールを提供しているスクールを選ぶと安心でしょう。
介護初任者研修の試験に合格するためのコツを知って準備していこう!
介護職員初任者研修の試験は、誰でも受験でき、ほぼ100%合格できる試験です。ただし、試験である以上、日々の講義の復習やテスト対策をする必要があります。
本記事で紹介した、休まずに講義に参加して課題やレポートを提出することや、模擬試験を活用するなどの試験対策、わからない問題の対処法などを心がけて、試験に備えておきましょう。
引用元
厚生労働省: 介護員養成研修の取扱細則について
厚生労働省:教育訓練給付制度