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ヘルスケア 2022-07-11

ヨガで形成したニュートラルな感情が、日々をクリエイトしていく活力に【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol65 ヨガクリエイター/講師 ayaさん #1】

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。今回は、ヨガクリエイターで講師のayaさんへインタビュー。

前編では、ヨガと出会った経緯や指導しているポーズの特徴、ヨガをする中での気づきなどについて伺います。

教えてくれたのは…
ヨガクリエイター/講師 ayaさん

高校、大学とアメリカを拠点に生活後、日本でアパレル業界で勤務。交通事故がきっかけで始めたヨガにのめり込み、資格を取得して26歳でいつの間にかヨガインストラクターに。その後は、スタジオをいくつか掛け持ちして講師をする傍ら、メディアにも出演し、常に「女性を美しく魅せる」をテーマを元に活動の幅を広げている。現在、ヨガスタジオ『Syaraaya』主宰、エイベックス・マネージメント所属。

趣味だったヨガがいつの間にか仕事になっていた

ヨガクリエイターのayaさん。

――ヨガを始めたきっかけを教えてください。

20歳のときに交通事故に巻き込まれ、リハビリとしてヨガを始めたのがきっかけです。そのときの先生に「自分が綺麗になった姿、見たくない?」と言われたことによって、私の中のヨガへの探究心が深まっていきました。ですが、当時はヨガの先生になるなんて思いもしていませんでしたね。

――のちに、趣味が仕事になったのですね。では、どんなことがきっかけでインストラクターを志したのでしょうか?

最初は日本でアパレル業の仕事をしながら、趣味でヨガを続けていました。そのうち、周囲から「そんなに好きなら先生になってみたら?」と言われたことをきっかけに、アパレル業を退職して本格的にヨガインストラクターを目指し始めました。

――趣味からスタートしたのですね。本格的にインストラクターを目指し始めてからはどんなことを勉強しましたか?

まずは、日本で資格を取得してから、ハタヨガ、ハタヴィンサヤ、アシュタンガ、シヴァナンダヨガ等…を学びにインドへ行きました。

――その行動力に脱帽です…。その後は順調にインストラクターへの道へ進まれたのでしょうか?

そうですね。当時は特にSNSが主流ではなく、自発的にスタジオの枠を獲得しなければ、お客様を集めることができませんでした。なので、たくさんのスポーツクラブやヨガスタジオのオーディションを受けて枠を獲得して、インストラクターとしての活動を始め、おかげさまで最終的には月に200本のレッスンを行なうほどになりました。

時代に沿ったアプローチ法で集客に繋げる

レッスン以外にも、広告出演や出版など意欲的に幅広く活躍されているayaさん

――月に200本ものレッスン…!だいたい1日にどれくらいの本数をこなしていたのでしょうか?

個人のスタジオも持っている上に、スポーツクラブも掛け持ちしていたので、気づいたらそのくらいの回数になっていましたね(笑)。
だいたい、1日に7〜8のスタジオで朝から晩までレッスンを行なっていました。

――200本ほどのレッスン量となると、何か特別な集客方法があったのでしょうか?

特に自分から集客のために何かしたわけではなかったですね。いくつものスポーツクラブのクラスを受け持っていたことや、日々のレッスンをこなしていくうちに集まっていただいたり、リピートしていただいたりしたことによるものだと思います。

私の場合は伝統的なヨガを指導するというより、その時代に沿って女性が求めているニーズに寄り添うことが必要だと考えています。その点では、常に新しいものを生み出すことを意識して活動していることが集客にも反映しているのかなと感じますね。

――現在のayaさんの1日のスケジュールについて教えてください。

基本的に、だいたい1日に3〜5人のレッスンを毎日行なっています。あとは、コロナ禍が影響したことによって、3年前くらいからオンラインレッスンの需要が上がったこともあり、現在はそちらを中心に行なっています。

――ayaさんが教えているヨガの特徴について教えてください。

ヨガの種類もリラックス系とかメディケーション系とかいろいろありますが、私は筋肉育成系を主とし、体の巡りをよくすることと、女性らしくしなやかなボディラインづくりを目指しているので、その2つがかなうアプローチを取り入れたポーズを展開しています。

あとは、体幹の筋肉にアプローチするコアトレ要素を意識して取り入れていますね。あまり難しいポーズなどは入れずに、呼吸を長く取らない分ポーズ数を増やしたりして、初心者でも気軽にトレーニングができ、体が疲れにくいような構成にしています。

常にニュートラルな気持ちでヨガと向き合う

取材中もayaさんにべったりだった愛犬のルルくん。「我が子にはついつい甘くなってしまいます」。と、思わずスリスリ

――なるほど、誰でも挑戦しやすいというのはポイントになりますね。ayaさんがヨガと向き合う上で意識していることはありますか?

なるべくニュートラルな心でいることを心がけています。感情の波って、高かったり、低かったり、どちらかに比重がかかってしまうことってどうしてもあると思うんです。ニュートラルな感情を覚えておけば、その波を抑えて安定させることができるので、常にちょうど良い感覚に保っていられるように意識しています

――ヨガを続けていて始める前と現在とで、変化したことはありますか?

そうですね。私がヨガを始めた頃って今のように種類もなく、伝統的なヨガが主流だったんですね。とにかく今よりも自由度が低くて、「ヨガはこうであるべき」といった固定概念が強く威圧感がありました。今では良い意味でヨガの幅が格段に広がったように感じますし、ヨガの楽しみ方もそれぞれ派生してきて嬉しいですね。

個人的な内面の変化としては、多少男性っぽくなりましたね。やはり、普段女性に接することが多いので、本能的に女性を惹きつけようと変化していったのかなと感じます


ayaさんはヨガを通して、自分の感情をコントロールする術を習得されたとのこと。それを証明するかのように、生き生きとされている様子がお話ししていて伝わってきました。後編は、そんなayaさんの輝きの秘訣に迫るべく、活動する上でのテーマや今後の目標を伺いながら、深掘りしていきます。

取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

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