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ヘルスケア 2024-07-21

女性たちで足元から世の中を温めていきたい【もっと知りたいヘルスケアのお仕事Vol.149 POWWOW泉安奈さん】#2

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載「もっと知りたいヘルスケアのお仕事」。前編に続いて、POWWOW育成・研修担当の泉安奈さんにお話を伺います。

前編では、「女性の笑顔を作る」というPOWWOWの運営理念や女性専用整体の特徴、セラピストの魅力をお伺いしました。後編ではトレーナーとしてのお仕事内容、泉さんがトレーナーとして心がけていることを伺います。

お話を伺ったのは…
POWWOW
育成・研修担当
泉安奈さん

リラクゼーション系サロンにセラピストとして勤務後、2009年POWWOW入社。入社後セラピストや店長を経験し、入社14年目の現在は研修・育成担当としてセラピストの教育にあたる。

新商品や季節メニューが出る際のセラピスト向け教科書作成も大事な業務

「デビュー前のスタッフのチェックはトレーナー業務のひとつです」(泉さん)

――現在は育成チームのリーダーということですが、お仕事内容を教えてください。

育成・研修担当として本部のミーティングに出席して、そこで決まった今後の運営方針などを自分のチームの計画に反映させたり、研修カリキュラムの作成、研修講師の育成、デビュー前のスタッフのチェックなどがおもな仕事内容です。

POWWOWでは、最初からいきなり手技を学ぶのではなく、座学を通してサクラムバランステクニックがどういうものかを理解してもらった上で体を動かしていきます。その方に合わせた未経験の人でも学びやすい研修カリキュラムを用意していて、それを常にブラッシュアップすることにも尽力しています。

新商品や季節メニューが出る際に、セラピスト向けの手技や接客マニュアルを盛りこんだ教科書を作成することも大事な業務のひとつです。

――最近開発されたメニューはありますか。

ファンケルの姉妹会社の高機能スキンケアブランド「BRANCHIC」とのコラボで、「肌ケア×整体」のコースを開発しました。POWWOW開業以来、不動の人気NO.1であるフェイス整体に、肌の感覚細胞を活性化させるBRANCHICのアイテムを組み合わせたコースです。BRANCHIC商品2種を使用する60分コースと、5種を使用する100分コースがあります。

こういった新しいコースを開発する際に、コース内容を考案したり、新商品を使ったセラピスト向けの教科書を監修するのもトレーナー業務のひとつです。先日、東急プラザ渋谷店でコラボイベントが開催されたのですが、そのときは商品を使用したデモンストレーションを行いました。

トレーナー全員に同じ認識を持ってもらうことが大事

「トレーナー全員がセラピストに同じ教え方ができるように、明確に伝わる言葉選びを心がけています」(泉さん)

――泉さんがトレーナーとして心がけているのはどんなことですか。

育成チームは、新人の実技担当、オンライン担当、デビューした新人の数字の管理担当、出張整体担当、関西の店舗担当と5名体制で動いているのですが、その5名のトレーナー全員の認識を統一することをいちばんに心がけています

自分ひとりでトレーナー業務をしていたときは、マニュアルはすべて自分の頭の中にあって、それを伝えればよかったのですが、組織化された現在は5名のトレーナー全員が同じ教え方ができるように同じ認識を持ってもらうことが大事。言葉一つとってもその認識が違えば、そこから各セラピストへの伝達に差異が出てしまう。一つの手技を教えるにしても、見るだけで伝わる人もいれば、その手技は何のために必要かを説明したほうが伝わりやすい人もいる。手技や接客方法が明確に伝わるように、トレーナー用の教科書には「誰の何を○○○する」と細かく記載して、さらに分かりやすい言葉を選んでていねいに説明するように心がけています。

――すごくマニュアルがしっかりしている感じですね。

今後100店舗展開を視野に入れているので、なるべく少ない人数でたくさんの店舗を見れるような仕組作りを考えているところなんです。教科書の内容そのものはかなり充実してきたので、それをどう運用していくかが目下の課題。毎週のミーティングで話し合いを重ねています。

一般の方向けのスクールを立ち上げたい

「家庭のお母さんが体のケア方法を知っていれば、子どもも安心できて家の中が温かくなる」(泉さん)

――泉さんの今後の目標を教えてください。

現時点では、わたしたち育成・研修チームはPOWWOWスタッフのためのチームではあるのですが、今後はPOWWOWオリジナルのサクラムバランステクニックを身につけたい一般の方向けのスクールを立ち上げたいと考えています。

例えば一般家庭のお母さんが、子どもの顔色がいつもと違うとか、子どもの皮膚の感じがちょっと違うとか、そういうときに手当の仕方や触れ方を知っていると、子どもも安心できるし、家の中がちょっと温かくなると思うんです。女性たちで足元から世の中を温めていく。そんなイメージができるといいなと考えています。

そこで学んだ方がさらに興味を持っていただいてPOWWOWのセラピストを目指してもらえると嬉しいです。

――とても面白い試みですね。では最後に今後セラピストを目指す方にアドバイスをお願いします。

セラピストの仕事をやってみたいけど、体力に自信がなくて足踏みしている30~40代の未経験の方が結構いらっしゃるんですよね。でも、うちのようにその人に合わせた研修を用意しているサロンも増えています。50代でデビューされた方もいらっしゃるので、やってみたいというその気持ちをぜひ大事にしてほしいと思います。

POWWOWはやりたい、がんばりたいという人には店長やスーパーバイザー、その上のキャリアも用意しているので、20代でセラピストのキャリアを積んでステップアップしていきたい方には非常に向いていると思います。店長・チーフ向けのマネジメント研修も充実しています。また、ないものを自分たちで作っていくスタンスがあるので、そこを一緒に楽しんでやっていきたい方はぜひ!

泉さんがセラピスト・トレーナーとして心がけていることは

1.お客様ひとりひとりに耳を傾けて声を聞く

2.セラピストもお客様に癒されていることを実感する

3.全セラピストに同じ認識を持ってもらうために
トレーナーとしての言葉を明確に伝える

セラピストとしてキャリアを積んだ後、トレーナーとして活躍されている泉さん。現在はほとんど施術には入らないということですが、セラピストとしての長い経験と間接的ではあってもいまも耳を傾け続けるお客様の声を、セラピストの育成や新メニューの開発に活かされているのだと思います。

撮影/大崎聡
取材・文/永瀬紀子

Information

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POWWOW

 

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