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特集・コラム 2023-05-25

理学療法士と作業療法士の違いとは?選ぶ際の基準と資格取得までのルートを解説

理学療法士や作業療法士を目指そうと考えている方にとって、仕事内容の違いややりがい、それぞれの職業で働くための具体的なルートを知ることは大切です。両者の違いを詳しく理解することで、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。

本記事では、理学療法士・作業療法士の仕事の違いや仕事を選ぶ際の基準、資格取得・就職までのルートについて紹介します。

理学療法士になるか、作業療法士になるかで迷っている方は、参考にしてみてください。

理学療法士と作業療法士の主な3つの違い


理学療法士と作業療法士には、一体どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの業務内容や就職先などの具体的な違いを知って、職業選択に活かしましょう。

仕事内容の違い

理学療法士と作業療法士は、どちらも身体的に日常生活を送ることが困難な方のリハビリサポートをする仕事。両者の大きな違いは、リハビリサポートの目的です。

理学療法士は立つ・座る・歩くなどの基本的な日常動作をサポートして、必要最低限の運動機能の回復を目指します。その一方で、作業療法士は、食事・入浴・料理など、応用的な動作や社会適応に向けた能力の改善を目指す点が大きな違いです。

また、運動療法を主たる業務とする理学療法士と、社会復帰に向けた精神的ケアの業務も含まれる作業療法士といった面でも、両者の仕事内容には違いがあります。

資格取得難易度の違い

理学療法士と作業療法士の資格取得難易度の違いは、それほど大きくありません。どちらも80%を超える合格率で、過去3年間は以下のような合格率です。

理学療法士 出願者数 受験者数 合格者数 合格率
2023年 13,648人 12,948人 11,312人 87.4%
2022年 13,377人 12,685人 10,096人 79.6%
2021年 12,503人 11,946人 9,434人 79.0%

 

作業療法士 出願者数 受験者数 合格者数 合格率
2023年 5,938人 5,719人 4,793人 83.8%
2022年 5,920人 5,723人 4,608人 80.5%
2021年 5,747人 5,549人 4,510人 81.3%

引用元:厚生労働省:第58回理学療法士国家試験
厚生労働省:第57回理学療法士国家試験
厚生労働省:第56回理学療法士国家試験

理学療法士・作業療法士どちらも8割前後と高い合格率になっており、合格するのに特別難易度が高い試験ではありません。ちなみに、新卒者に限定した合格率を見ると、9割前後の合格率となっていることがわかります。

日々学んだ内容をしっかりと復習して、試験対策をしておけば、問題なく合格できる難易度の試験だといえるでしょう。

就職先の違い

理学療法士と作業療法士の就職先は、少し異なっています。理学療法士の主な就職先は医療機関や介護施設、福祉施設などが全体の大きな割合を占めています。また、フィットネス施設に就職する人もいます。

その一方で、作業療法士は病院や介護施設などに加え、就労移行支援事業所やデイサービスなど、精神面でのケアが求められる職場のニーズも大きいのが特徴です。

理学療法士と作業療法士はどっちがいいの?選ぶ際の基準


理学療法士を目指すか作業療法士を目指すかで悩んでいる方は、どのような基準で仕事を選ぶべきか迷っている方が多いのではないでしょうか?

具体的な判断基準を知ることで、後悔しない職業選択ができるでしょう。

働く目的はなにか

理学療法士は、患者が日常生活を送るための基本動作を獲得できるようにサポートする仕事です。

その一方で、作業療法士は入浴や運動、調理などの応用的な動作を目的に応じて獲得し、社会適応を総合的にサポートをする仕事。

身体的機能などのプロフェッショナルとなり、運動機能の回復を一緒に目指したいのか、患者の精神面のケアを含めたリハビリを行って、社会復帰するまで過程を見守りたいのかによって、どちらの仕事で働くべきかを検討してみましょう。

どんなリハビリサポートに従事したいか

理学療法士はスポーツや内部障害領域などの身体的な機能を回復させるサポート、作業療法士は発達障害や就労支援、精神的ケアなどの総合的なサポートをする点が異なります。

身体的なリハビリサポートで日常生活に困っている方をサポートしたいのか、精神面や就労支援を含めたサポートをしたいのかで、自分に向いている仕事を選びましょう。

どんな人にアプローチしたいか

理学療法士はスポーツや内部障害領域の業務に携わることが多く、特定の部位のリハビリに携わったり、スポーツ選手の身体のケア・リハビリを支えたいという方におすすめ。

その一方で、作業療法士は精神疾患や発達障害を抱えた患者の支援、就労支援に携わることが多く、心身のリハビリを通じて、患者の社会適応を促す業務に携わりたい方におすすめです。

理学療法士と作業療法士の資格取得までルート


理学療法士と作業療法士になるためには、大学や短大、専門学校などの養成機関に3年以上通って受験資格を得て、国家試験に合格しなければいけません。

理学療法士のなり方

理学療法士になるためには、まず専門の養成機関で3年以上のカリキュラムを修了する必要があります。具体的には、下記のいずれかの機関でカリキュラムを学びます。

・4年制大学
・短期大学(3年間)
・専門学校(3年制・4年制)
・特別支援学校(視覚障がい者が対象)

学ぶ科目は、一般教養科目・専門基礎科目・専門科目・臨床実験の4科目です。

作業療法士のなり方

作業療法士になるためには、まず専門の養成機関で3年以上のカリキュラムを修了する必要があります。具体的には、下記のいずれかの機関でカリキュラムを学びます。

・4年制大学
・短期大学(3年間)
・専門学校(3年制・4年制)

学ぶ科目は、基礎分野・専門基礎分野・専門分野の3科目です。学習するカリキュラムの内容や学費などで、3年制と4年制のどちらの教育機関で学ぶのかを決めましょう。

理学療法士と作業療法士の違いや選び方を知って、自分の進路選択に活かそう!


理学療法士と作業療法士は、どちらも対象となる患者の身体的な機能を回復させるためのリハビリを行い、社会復帰に向けたサポートをしていく仕事です。

理学療法士は身体的なリハビリサポートが主な業務になるのに対して、作業療法士は精神的なケアや就業サポートなど、総合的な社会適応・復帰に向けたサポートを行います。

職業選択の際は、働く目的はなにか、どんなサポートに従事したいのか、誰に対してサポートを行うのかで、理学療法士と作業療法士のどちらを目指すのか決めましょう。

受験資格の取得から受験、実際に働くまでのルートはどちらもほとんど同じなので、自分が働きたい場所や携わりたい業務はなにかで、職業を選択していくのがおすすめです。

引用元
第56回理学療法士国家試験及び第56回作業療法士国家試験の合格発表について
第57回理学療法士国家試験及び第57回作業療法士国家試験の合格発表について
第58回理学療法士国家試験及び第58回作業療法士国家試験の合格発表について
厚生労働省:理学療法士 職業詳細
厚生労働省:作業療法士 職業詳細

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