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特集・コラム 2022-12-07

介護現場で起こりがちなあるあるとは?シチュエーション別に詳しく紹介

介護の現場では他の業種ではありえないようなシチュエーションに遭遇することがあり、介護現場で働く介護職の間ではある種の「あるある」が共有されていることも。

介護現場で働く予定のある方の中で、実際の業務内容がわからずに、仕事を探す前から不安になっている方もいるのではないでしょうか?

この記事では、そんな介護現場におけるシチュエーション別の「あるある」を紹介します。介護現場での業務でよくあることを知りたい方は参考にしてみてください。

【シチュエーション別】介護現場のあるあるを紹介

介護現場には他の業種では見られないようなあるあるが存在します。具体的には、以下の4つのシチュエーションが挙げられます。

・食事介助
・入浴・排泄介助
・移動時
・夜勤勤務

それぞれのシチュエーションにおける介護現場のあるあるを見ていきましょう。

【食事介助】介護現場のあるある3選

介護現場の生活援助の業務の一つである食事介助ですが、利用者の間近でサポートする場面が多いこともあり、介護者と利用者の間で起こるあるあるも多いです。実際に食事介助をしている場面を想像しながら、食事介助ならではのあるあるについて見ていきましょう。

1.自分もつられて「あーん」と言ってしまう

介護現場で食事介助をする際は、利用者の口に食事を運び、きちんと噛んで飲み込んでもらえるようにジェスチャーと声かけで食べるように促します。

その際に、利用者が「あーん」と声を出したら、自分もつられて「あーん」と言ってしまうのがあるあるです。

利用者は食べる速度がゆっくりなことも多く、食事を飲み込むまでの時間に大きな声で一緒に「あーん」と言ってしまう介護者の方もいます。また、声を出す際に大袈裟に口を大きく開けてしまうのもあるあるのようです。

2.食後に「今日のメニューは何ですか?」と聞かれる

介護の現場で食事介助をする際は、高齢の方や認知機能が低下している利用者を担当することもあります。その際、食事が終わった直後に「今日のメニューはなんですか?」と聞かれる場合もあるでしょう。

経験が少ない時は戸惑ってしまうかもしれませんが、利用者に食事がすんだことを伝えて、実際に食べた食事メニューについて教えてあげるようにしましょう。

3.食欲がないと言っていたのに完食される

認知機能が低下している利用者の場合、自分の言動を認識するのが難しい方もいます。中には食前に「食欲がないから少なめがいい」と言っていたのに、いざ食事を前にするとすべて平らげ、さらには「まだ食べたい」と要求されることも。

利用者の意見を聞きつつ、心変わりするかもしれない可能性を考え、いくつかの食事メニューも同時に検討しておくのがおすすめです。

【入浴・排泄介助】介護現場のあるある3選

身体介助には食事介助だけでなく、入浴・排泄介助も重要な業務の一つとして含まれます。ここでは、衛生環境に人一倍気をつかわなければならないことや、衣服が汚れてしまいやすい業務というイメージが強い入浴・排泄介助のあるあるを見ていきましょう。

1.消毒液を多用するので手が荒れがち

入浴・排泄介助をする際は、消毒液で入念に消毒しなければなりません。その結果、手が荒れてしまうのはあるあるだといえます。

入浴・排泄介助は、利用者の身体を洗い流したり、排泄物を処理したりなど、利用者に直接触れる機会も多く、衛生管理が被介護者の健康に直結する業務です。そのため、消毒・除菌は徹底しなければいけません。

消毒液を多用するのは仕方ないので、ハンドクリームで手荒れを予防するのがおすすめです。ただし、香料が強すぎると利用者が嫌がってしまうことも。入浴・排泄介助に支障をきたさないような、香りがあまり強くないハンドクリームで対策しておきましょう。

2.オムツを替えるとすぐに排泄される

排泄介助をしていて、利用者の排泄物がたまったオムツを交換したら、すぐに排泄してオムツ交換を余儀なくされるのもあるあるです。また、体勢を変えたタイミングやどこかへ移動したタイミングで、急に排泄してしまうこともあるでしょう。

3.家用のジャージを履きがち

入浴・排泄介助をする際に、着ている服が汚れてしまうのは日常茶飯事です。そのため、仮に職場に制服があっても、入浴・排泄介助の際は汚れてもいい服装に着替えることも。

汚れてもいい服装となると、ジャージなどを着用することも多いようです。場合によっては、家用のジャージを職場用として再利用するのもあるあるです。

【移動時】介護現場のあるある3選

介護者をどこかへ移動させる、もしくは誘導する業務も介護現場では一般的です。ここでは、介護者を移動させる際のあるあるを見ていきましょう。

1.杖だけ進んで足が進まない

利用者は高齢であったり、身体的に障がいを抱えている場合もあり、気持ちがあっても身体がついていかないという方もいます。杖が前に進むものの、足がついていかずにあまり前に進めないという状況も移動時のあるあるでしょう。

2.歩行介助をしていたら「早く歩け」と怒られる

あまり前に進まない状況とは対照的に、利用者のペースに合わせて歩行補助をしていたら「もっと早く歩け」と言われてしまう場合もあります。

コミュニケーションをとりながら、利用者がどれくらいの歩速での歩行介助を求めているのかを確認しながら、利用者にとってベストな歩行介助をおこなっていきましょう。

3.身体にしがみついて離れなくなる

移動介護に限らず、被介護者は肉体的・精神的な衰えに恐怖や不安を感じていることも多く、移動時の不安から、介護士にしがみついて離れなくなってしまうというあるあるも。

精神的な不安をとりのぞいてあげられるように、何に不安を感じているのか話を聞いて、しっかりと相談に乗ってあげることが大切です。

【夜勤勤務】介護現場のあるある3選

入所型の介護施設では、夜勤勤務があることも多いでしょう。夜勤の介護現場では、昼間の介護現場には無いようなあるあるも存在します。夜勤特有のあるあるについて知って、夜勤にはどんなシチュエーションがあるのかを知りましょう。

1.1人の利用者から何十回もナースコールを押される

夜勤勤務をしていると、1人の施設利用者から夜中に何度もナースコールを押されるというあるあるがあります。ナースコール後にベッドまで行くと寝たふりをして、しばらくするとまたナースコールを押すというのがよくある流れです。

ただし、利用者には悪意がなく、ナースコールを押したことを忘れて何度も押してしまうケースもあるので、利用者ごとに柔軟に判断・対処しましょう。

2.眠気を覚ますために栄養ドリンクやエナジードリンクを常備

夜勤勤務では仮眠時間に寝れて数時間で、業務内容やシフトによってはまったく寝れないこともよくあります。カフェイン豊富なコーヒーやガム、栄養ドリンクで眠気覚ましをするのもあるあるです。

3.真夜中に予想外の場所を徘徊していることも

被介護者によっては夜中に施設内を徘徊していて、思いもよらぬ場所に居たことで、介護士を驚かせることも。真っ暗なトイレや食堂に居て、巡回中の介護士と鉢合わせた結果、お互いにひどく驚いてしまうというあるあるも覚えておきましょう。

実際の介護現場でのあるあるを頭の片隅に入れておこう!

この記事では、実際の介護現場でよくある話をシチュエーション別に紹介しました。

介護現場で働く前に、どんなあるあるがあるのかをイメージすることで、介護職の具体的な仕事内容や、トラブルについて知ることができたのではないでしょうか。

介護職のよくある話を読んで、仕事に興味を持った人は是非リジョブで求人情報を見てみてはいかがでしょうか。

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