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特集・コラム 2023-10-13

小規模多機能型居宅介護はしんどい?仕事内容やしんどい理由、メリットについても紹介

「小規模多機能型居宅介護」という介護サービスについて、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?小規模多機能型居宅介護は、利用者の要望に沿った形で、通所介護や訪問介護、介護施設でのショートステイを組み合わせた介護サービスです。

小規模多機能型居宅介護に従事する予定の方の中は、仕事内容や大変なポイントを把握した上で、本当に自分にあった職場選びをしたいと考えている方が多いでしょう。

今回は小規模多機能型居宅介護の概要や1日の業務の流れ、仕事がしんどいと言われてしまう理由、働くメリットについて紹介します。

小規模多機能型居宅介護の仕事内容やしんどいと言われる理由を参考にしながら、自分にあった職場選びに活かしていきましょう。

小規模多機能型居宅介護とは?

小規模多機能型居宅介護とは、通所介護・訪問介護・短期の宿泊の3つの方法を組み合わせ、利用者が可能な限り自立的な生活を送れるようにサポートする介護サービスです。通所介護がメインで、必要に応じて訪問介護やショートステイも実施します。

自宅介護だけでなく、地域との交流の中で、生活支援と機能訓練を行っていきます。

また、1事業所あたりに受け入れられる利用者は29名までです。少人数の利用者に対して、24時間365日体制で介護サービスを提供しているのが特徴だといえます。

引用元
厚生労働省:小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護はしんどい?仕事内容を紹介

小規模多機能型居宅介護の仕事はしんどいと言われることもあります。ここでは、サービスごとの具体的な特徴や仕事内容をチェックしてみましょう。

通い|デイサービス

通い(デイサービス)とは、小規模多機能型居宅介護のメインとなるサービスです。利用者の家から施設の間の送迎、食事・入浴・排泄介助などの業務に従事します。

食事介助では、利用者が間違ったものを飲みこんだり(誤飲)、飲食物が気道の方に入ってしまったり(誤嚥)しないように、正しい姿勢で食事をとれるようサポートします。

入浴介助では、利用者が転倒することがないように見守り、排泄介助では利用者の様子をうかがいながら声をかけ、必要な時にトイレまで誘導するのが主な業務内容です。

訪問|ホームヘルプ

訪問(ホームヘルプ)とは、ホームヘルパーが時間単位で利用者の自宅を訪問し、身の回りのサポートを行うサービスです。食事・入浴・排泄介助に加えて、掃除・洗濯・買い物などの生活援助も行い、通院するために利用者の送迎を行う場合もあります。

引用元
厚生労働省:訪問介護(ホームヘルプ)

宿泊|ショートステイ

宿泊(ショートステイ)とは、介護施設で最長30日まで滞在できる短期入所のことです。利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復、介護する家族の負担軽減などが目的です。利用者の体調チェックや就寝・起床サポートなどが業務として挙げられます。

引用元
厚生労働省:短期入所生活介護(ショートステイ)

レクリエーション

介護サービスを実施する中で、レクリエーション企画の立案・実施に携わる機会もあります。小規模多機能型居宅介護でデイサービスを利用する人数はたいてい15人以下なので、少人数で楽しめるレクリエーションをいくつか準備しておくことが大切です。

引用元
厚生労働省:小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護の1日の仕事の流れ

事業所や介護サービスによって仕事のスケジュールは異なりますが、小規模多機能型居宅介護に従事する介護スタッフの1日の基本的なスケジュールは以下のとおりです。

8:30 出勤
9:00 利用者の送迎サービス
10:00 生活援助
11:00 通院の付き添い
12:00 食事介助・昼ごはん
13:00 入浴介助
14:30 おやつ休憩・レクリエーション
15:30 利用者の送迎サービス
16:00 1日の振り返り・書類対応
17:00 食事介助・晩ごはん
18:00 退勤

その他、ショートステイの利用者に対応する場合は、就寝準備やナイトケア、夜の見回りなどの業務に従事するケースも想定されます。

小規模多機能型居宅介護がしんどいと言われてしまう理由とは?

「小規模多機能型居宅介護はしんどい」という意見を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか?その理由を知って、実際のシチュエーションをイメージしましょう。

介護の経験が必要

小規模多機能型居宅介護は、通い・宿泊・訪問という介護形態に幅広く携わる仕事です。

覚えなくてはならない知識が多く、介護職の経験がないと仕事に慣れるまでに時間がかかってしまい、しんどいと感じてしまうこともあるでしょう。

ただし、勤務形態や職場によっては、特定の介護サービスにのみ専念させてくれる場合もあり、自分の得意分野の業務を取捨選択しながら働ける可能性もあります。

対応力が必要

小規模多機能型居宅介護の業務は幅広いので、その場その場で柔軟な対応を求められるシチュエーションもあります。たとえば、夜間勤務で他のスタッフがいない中で、担当している利用者の緊急事態に自分だけで対処しなければならない場合もあるでしょう。

柔軟な対応や瞬時の判断力が求められる点が、大変だと感じるポイントのようです。

夜勤や送迎業務がある

ショートステイやデイサービスがあるので、夜勤に出なければならなかったり、車の運転が苦手な方でも送迎時に車の運転を任されたりします。夜勤が続くと体調をくずしたり、私生活におけるスケジュール調整が難しくなったりするリスクも考えられるでしょう。

また、車の運転が苦手な方にとっては、利用者や他のスタッフの命を預かって運転するのは精神的な負担が大きく、しんどいと感じる方もいます。

小規模多機能型居宅介護のメリット

小規模多機能型居宅介護に従事するメリットは、利用者との距離が近く、幅広い介護業務に関する知識やスキルを身につけられる点です。小規模多機能型居宅介護の仕事をしようかどうかと検討している方は、どのようなメリットがあるのかを確認しましょう。

利用者に寄り添った介護ができる

介護サービスを通して利用者と近い距離で身体介護・生活援助に携わる中で、利用者目線のアドバイスやサポートができ、利用者から直接的に感謝される可能性が高いです。

利用者との信頼関係を築きやすく、やりがいを感じやすいのが、小規模多機能型居宅介護に従事するメリットだといえます。

介護のスキルを上げることができる

通い・宿泊・訪問の3つの介護サービスに幅広く従事でき、介護職としての自分のスキルアップにつながるのが大きなメリットです。施設介護だけでなく、居宅介護における業務や現場スタッフ・利用者家族とのコミュニケーションのとり方なども学べます。

幅広い介護職の業務に従事して、効率的にスキルアップしたいという方におすすめです。

身体的な負担が比較的軽い

小規模多機能型居宅介護を利用する方は、要介護度が低い方が多く、1事業所あたりの利用者数も29名以下と小規模なので、業務負担があまり大きくないのが特徴です。

身体的な負担が少ない介護職の仕事を探している方におすすめだといえます。

小規模多機能型居宅介護をよく知って、自分にあった職場を選ぼう

小規模多機能型居宅介護は、利用者の自立をサポートするために提供される、通い・宿泊・訪問の3つを組み合わせた介護サービスをさします。主に通所介護を提供しながら、必要に応じてショートステイや訪問介護を取り入れた幅広い介護を行うのが特徴です。

主に身体介護(食事・入浴・排泄など)や生活援助(買い物や洗濯、ゴミだしなど)を行いますが、通い・宿泊・訪問の内のどの介護サービスを提供するのか、日勤か夜勤か、運転の有無など、個々の職場によって現場スタッフに求められる仕事は異なります。

覚える仕事が多く、柔軟な対応を求められる点に注意ですが、利用者との距離が近いためにやりがいを感じやすく、幅広いスキルが身につく点がメリットです。

自分にあった小規模多機能型居宅介護の事業所を選んでみましょう。

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