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ヘルスケア 2024-05-11

柔道整復師×アスレティックトレーナーの二刀流で、不調を抱える人々の身体を支える!【もっと知りたいヘルスケアのお仕事 Vol.139 柔道整復師 宮田洋佑さん】#1

「ヘルスケア業界」の多様な働き方を紹介する「もっと知りたい!ヘルスのお仕事」の企画。今回は「柔道整復師」と「アスレティックトレーナー」に焦点を当ててお届けします。

専門学校を卒業後、柔道整復師として都内の接骨院で経験を積み、再度専門学校に通ってアスレティックトレーナーの資格を取得した宮田洋佑さん。現在、千葉県松戸市にある「Ligare Medical Fitness」で活躍中の宮田さんが感じるお仕事の魅力や、過去どんな困難を乗り越えてきたのかをご紹介します。

お話を伺ったのは…
宮田洋佑さん

動作改善に特化したメディカルフィットネスで活動するスポーツトレーナー。柔道整復師・日本スポーツ協会アスレティックトレーナー。都内接骨院を経て松戸のメディカルフィットネス「Ligare Medical Fitness」で勤務。千葉県のバスケチームなどの帯同実績も持つ。

お客さまが「できなかったことができるようになる姿」を見ることが、大きな喜び!

医療の知識に裏打ちされた指導が、厚い支持を得ている

――宮田さんは柔道整復師とアスレティックトレーナーという2つの資格を持ってお仕事をされていらっしゃいます。お仕事をするうえで感じる魅力を教えてください。

私は現在「Ligare Medical Fitness」という施設で、日常生活を送るうえで慢性的に体に不調を抱えた方や、スポーツにおけるパフォーマンスの向上を目指す方々に対し、手技やトレーニング指導を通してサポートを行っています。

その過程で、お客さまが「できなかったことができるようになる」姿を見ることができるのは大きな喜びの一つです。たとえば、痛みで肩が全然上げられなかった方がすっと肩を上げられるようになったり、スポーツの成績が伸び悩んでいた小学生のスコアがぐんと伸びたりするところを見られるのはうれしいものです。

不調の改善やパフォーマンスの向上には、継続した治療や地道なトレーニングが必要ですが、わかりやすく右肩上がりによくなっていくときばかりではありません。それでも諦めずに治療やトレーニングを繰り返した方の努力が実った姿を見られるのは、この仕事のご褒美のように感じます。

――宮田さんは柔道整復師からキャリアをスタートされていますが、現場での大変な経験はどのように乗り越えてこられましたか?

僕が最も驚き、戸惑ったのは、接骨院で初めて骨折している患者さんの対応をしたときのことでした。柔道整復師としての本業は怪我を負っている人の処置をすることにもかかわらず、痛がっている人の姿を見ることに耐性がなく、ショックを受けてしまいました。また経験も浅かったことからどのように処置すべきかもうまく判断できず、患者さんを痛がらせてしまったのを覚えています。

骨折などの大きな怪我では初動で適切な処置を行えない場合、後遺症を残してしまう可能性もあるので、そのときはかなり反省し落ち込みました。

そのときの反省を活かして、基本的な知識に立ち返って勉強をし直すのはもちろんのこと、たくさんの症例を見て経験を積みたいという思いから、スポーツ現場に行ってさまざまな症例をなるべくたくさん見るように心がけました

――ご自身の努力で困難な状況を乗り越えられたのですね。

「もしこんな怪我が起きたらこう対応する」と予習をしておくことはもちろん大事ですが、予想通りにいかなかったときや新しいことを経験したときに、それを復習することも、技術を上げていくうえでは重要だと感じています。復習した内容は、備忘録としてXやnoteに記録しておくと、自分の知識として積み重ねることもできますし、他の人に役立ててもらうこともできるので活用しています。今も予習、経験、復習を繰り返して症例への解像度を上げられるように努力しています!

働き盛りの生産性をサポートする働きがしたい!

働き盛りの世代が毎日を元気に過ごせるようなフォローをしていきたいそう

――今後、柔道整復師やアスレティックトレーナーを目指す方へのアドバイスをいただけますか?

柔道整復師としての本業である、「怪我に対応をする」という軸をぶらさないことが大切だと思います。柔道整復師というと「◯◯のトレーナーになりたい!」「◯◯選手を応援したい」などという目標を持つ方もいます。それはそれでよいとは思うのですが、そのような目標は、あくまでベクトルが自分に向いていると思うんです。

柔道整復師としての本分は、目の前にいる怪我をしている人をしっかりと救うこと。しっかりと患者さんの方向を見て思いやる気持ちを持てば、自然と相手目線でよい施術ができるようになるのではないかと思います。

――宮田さんの今後の展望を教えてください。

今働いている「Ligare Medical Fitness」でより活躍をして、柔道整復師やアスレティックトレーナーという職種の社会的な認知を高められたらよいなと考えながら、日々の業務や後進の育成に励んでいます。今後は20~40代の働き盛りの世代の生産性を高めるコンディショニングを整えるような活動にも力を入れていきたいです。

柔道整復師とアスレティックトレーナーという二刀流で多くの人の体を整えている宮田さん。後編では、宮田さんの働かれている施設「Ligare Medical Fitness」さんで受けることができるトレーニングについて詳しく伺います。

Information

Ligare Medical Fitness
住所:千葉県松戸市本町19-16 松戸ウエストビル5F
電話:047-367-1133

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