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介護・看護・リハビリ 2019-12-24

生活相談員が仕事で体験する苦労・大変なことについて

介護施設の顔とも呼ばれる「生活相談員」。
その仕事は、介護施設の利用者が初めて施設を訪れた際に、利用者に対して施設の説明や受付、契約などを担当することです。利用者が施設を選ぶ時には初めて話をする人という場合が多く、施設の評判を左右する存在と言っても過言ではありません。生活相談員という仕事にはやりがいも多いですが、その反面大変なこと・苦労することもたくさんあります。

業務範囲が明確ではない

生活相談員の仕事は一般的に、利用者に対する施設の説明や、受付、契約などの仕事がメインと言われています。しかし、具体的に業務範囲はこれといって決められているわけではありません。実際の職場では、上記のような仕事に加えて、介護職員の代わりとして、実際の介護現場に出向いたりすることもあります。

他にも、直接施設のマネジメントに携わりすることも少なくありません。その時の施設の人員配置や規模によって、その仕事内容は様々です。特に小規模の施設で働く場合は、少ない人数で様々な仕事を回していることが多いため、まるで何でも屋のように仕事を任せられることもあります。

このように仕事内容が多岐に渡り、自分の仕事にプラスして、他の仕事を進めていかなければいけません。このような時は、どの仕事でも言えることですが、自分のスキルが上がる、次のキャリアアップのための踏ん張りどころであると割り切って、仕事を進めていきましょう。

生活相談員は施設に一人しかいない

介護施設には、利用者の栄養を管理する管理栄養士がいたり、適切なリハビリテーションを行うための理学療法士など、様々な職種の人が働いています。その中に、生活相談員も入っています。どの介護施設でも介護職員は複数人いるのに対して、生活相談員は勤務時間中に一人しか働いていない、という状況は様々な介護施設で起きています。

介護職員のように、複数人が同じ施設内に在籍していれば感じることのない孤独感も、生活相談員は感じることが多いようです。自分一人で生活相談員としての仕事を回さなければいけないので、それによって、仕事量が多いと感じることもあるでしょう。

また、仕事で悩んでいたりわからないことがあっても、生活相談員の分野のことであれば、自分一人で解決しなければいけません。介護職員のように、複数人いたら悩みを相談し合うことができても、生活相談員は一人で働いているので、それができないのです。上記のような状況でも、前向きに仕事に取組み、いつかはセンター長やケアマネジャーを目指す、といった目標を持ちながら頑張ることが大事です。

気苦労することが多い

生活相談員として介護施設で働く場合、利用者だけでなくその家族とスタッフをつなぐ、橋渡し役として活躍をすることが多いです。縁の下の力持ちのようなポジションで、日々の業務の中で気を遣わなければいけないので、気苦労することも少なくありません。

生活相談員の業務の中でも、メインの仕事でもある「相談業務」では、利用者やその家族から質問を受けて話をします。そのため、気を遣いながらお話をする必要があり、一組の相談が終わるごとに疲れが溜まっていくことでしょう。また、中にはクレームを言ってくる人がいたり、理不尽なことを言われることもあります。それでも、仕事だと割り切って仕事を進めることができる必要があります。

生活相談員という仕事は、日々のコミュニケーションが仕事の一部となります。人とお話をすることが好きな人でも大変な思いをすることがあるので、心して掛かる必要があります。また、利用者と接している時は、常に笑顔である必要もあるので、気を付ける必要しましょう。

生活相談員は、介護施設の顔になる存在です。生活相談員によってその施設の評価をされると言っても過言ではありません。そんな生活相談員は、業務範囲が明確でなく様々な仕事が回ってきたり、気苦労をしたり、孤独感を感じることがあったり、と大変な仕事ではあります。そんな中でも、生活相談員は「ありがとう」という言葉をかけてもらうことができる仕事です。それが生活相談員のやりがいでもあると言えるでしょう。

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