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特集・コラム 2023-03-15

レクリエーション介護士の資格は無駄?資格取得が無駄なのかやメリット・向いている人を解説

介護の現場でレクリエーションの計画を立案し、実施するレクリエーション介護士。比較的新しい資格で、資格取得の必要性があるか疑問に感じている方もいるでしょう。

この記事では、レクリエーション介護士の概要や資格が無駄と言われる理由、資格取得のメリットについて紹介。加えて、レクリエーションの意義や目的、おすすめな人、資格の取得方法について解説していきます。

レクリエーション介護士の資格取得について検討している方は、実際の仕事や資格の概要について把握し、自分が取得すべき資格かどうか判断してみましょう。

レクリエーション介護士とは

レクリエーション介護士の資格は、一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会が2014年から実施している比較的新しい資格試験です。

1級と2級で分かれており、2級では基礎的なレクリエーションの作成方法、実施方法について学び、1級では一人ひとりの利用者に対して、適切なコミュニケーションやレクリエーション技術を学びます。

レクリエーション介護士資格ができた背景

レクリエーション介護士資格ができた背景には、高齢者向け施設におけるレクリエーションの需要の高まりが挙げられます。レクリエーションを実施している事業所は多く、それを体系的に学べる資格として、同資格が誕生した背景があるのです。

介護レクインストラクターとの違いは?

レクリエーション介護士と似ている資格に、介護レクインストラクターがあります。日本能力開発推進協会が実施する資格試験で、資格取得後に2年ごとの資格更新が必要です。更新費用として1万円がかかり、資格保有にかかるコストに大きな違いがあります。

レクリエーション介護士の資格取得は無駄なのか?

レクリエーション介護士の資格は比較的新しく、無駄と言われることもあります。この章では、レクリエーション介護士の資格が無駄とされる理由について見ていきましょう。

レクリエーション介護士の資格が無駄といわれる理由を解説

レクリエーション介護士の資格を取得することで、レクリエーションの企画・実行に伴うコミュニケーション方法、介護の基礎的な知識を学べます。

ただし、現状では資格を保有しているだけで待遇が改善したり、就職に直接つながるケースは少ないでしょう。このような背景から、レクリエーション介護士の資格が無駄と言われることもあるようです。

レクリエーション介護士の資格取得のメリット

レクリエーション介護士を取得するメリットには、安心安全なレクリエーションの実施やバリエーションの増加、従事できる業務の幅が広がることが挙げられます。

この章では、それぞれの具体的なメリットについて見ていきましょう。

安全なレクリエーションを実施できる

高齢者一人ひとりに合った、最適なレクリエーションやコミュニケーションを提供して、心身の健康維持や促進を目指した安心安全なレクリエーションを実現できます。

レクリエーションのバリエーションが増やせる

日々のレクリエーションを充実させるためには、バリエーションを増やすための試みが大切です。レクリエーション介護士の資格では、レクリエーションの基礎を体系的に学べるだけでなく、セミナーなどでレクリエーションの企画作成について学ぶことができます。

介護職として仕事の幅が広がる

レクリエーション介護士の資格を取得すると、レクリエーションの企画・実行に携われる介護職として、仕事の幅が広がることが期待されるでしょう。また、レクリエーションだけでなく、企画立案と実行に至るプロセスを一貫してこなせることが証明できます。

就職先を探す際にも、企画の立案に強い点をアピールできるのがメリットです。

レクリエーションの意義・目的とは

レクリエーションの意義・目的は、一体どのようなものなのでしょうか?この章では、レクリエーションの意義や目的について、詳しく見ていきましょう。

身体機能の低下を防ぎ、認知症予防も期待できるため

高齢者の身体的な機能を維持・促進するためには、体を動かし、脳を使うレクリエーションを日々の活動に取り入れることが大切です。利用者がもつ身体的な能力を出来る限り維持することで、高齢利用者の認知症予防をする効果も期待できるという目的があります。

コミュニケーションを活発化させるため

レクリエーションを取り入れることで高齢者のコミュニケーションを促し、スタッフや他の利用者、地域の方とのつながりを作り、楽しい日々を送ることをサポートします。

利用者の生活の質を高めるため

レクリエーションは、利用者の生活の質を高めることが目的です。外で行うレクリエーションは気分転換になり、生活における活力になるでしょう。普段は外出できない方を外に連れ出すことで、心身をリラックスさせ、生活の質をアップできる可能性が高いです。

レクリエーション介護士はこんな人におすすめ!

レクリエーション介護士に向いている方には、すでに介護職員の方やプライベートで介護に参加したい方など、参加意欲が高く、介護職で働いている方などが挙げられます。

この章では、レクリエーション介護士に向いている方の詳しい特徴を見ていきましょう。

介護職または介護職を目指している方

レクリエーション介護士は、元々介護職として働いている方で業務の幅を広げたり、日々のレクリエーションのマンネリ化を解消したい方に向いている資格です。

レクリエーションのスペシャリストとして、就活の際や上司に対するアピールポイントになる可能性もあるので、介護職の方が取得を目指すのにおすすめだといえます。

プライベートで介護に参加したい方

レクリエーション介護士は、プライベートで介護に参加したい人にも向いています。自分の得意なことや趣味をレクで発揮できる人であれば、高齢者が楽しめるレクを無理なく実施できる可能性が高いので、自分ができることを介護で活かしたい人にはおすすめです。

レクリエーション介護士を取得する方法

レクリエーション介護士を取得する方法は、2級と1級で異なります。この章では、レクリエーション介護士2級・1級の資格の概要について見ていきましょう。

レクリエーション介護士とは?資格取得のメリットや1級と2級の違い、資格の概要を解説

レクリエーション介護士2級

レクリエーション介護士2級は、誰でも受験できる資格試験です。高齢者とのコミュニケーション方法やレクリエーションの基礎的な企画・実行能力が身につきます。

受講方式は通学制(3ヶ月)と通信制(2日)から選択でき、受講費用は35,000円〜40,000円前後。筆記と実技ともに、60%前後の正答率で合格できる試験です。

レクリエーション介護士1級

レクリエーション介護士1級は、2級の資格を取得した人が受験できます。

資格の取得には必須講座の受講、筆記・実技試験の合格、現場実習が3回が必要です。すでに介護職員として勤務している方は、勤務場所を現場実習の場所として選択できない点に注意しましょう。

レクリエーション介護士の資格取得は無駄にならない!介護現場ですぐに役立つ資格

レクリエーション介護士は2014年に新設された資格試験で、その資格を保有していることで就職が決定的に有利になるケースが少ないことから、「資格を取得しても意味がないのではないか」と考える方もいるようです。

レクリエーションやコミュニケーションの基礎を学び、日々の介護現場で必要とされるレクリエーションや各種の企画立案・実施ができる人材としてアピールできるので、就職や勤務先で対応できる業務範囲の広さが評価される可能性もあるでしょう。

レクリエーション介護士の資格取得をして、適切なレクリエーションの企画作成や実施に携われるプロフェッショナルになって、介護現場で活躍できる人材を目指しましょう。

引用元
一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公式ホームページ
一般財団法人 日本能力開発推進協会:介護レクインストラクター
一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会:レクリエーション介護士1級
一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会:レクリエーション介護士2級

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