痛みに悩む人が、最初に選ぶ地域の整体師に【整体院ひなた 田中直也さん】#1
地方でヘルスケア事業に携わっている方に、集客や売り上げアップのための取り組みについてインタビューする本企画。今回は宮崎県宮崎市で「整体院ひなた」を経営する田中直也さんにお話をお聞きしました。
前編では、宮崎県で開業した経緯と、整体師としての活動への想い、今後取り組みたいことについてお聞きします。
お話を伺ったのは…
整体院ひなた 院長 田中直也さん
19歳での交通事故をきっかけに20歳で転職し、整体師の道へ。2022年5月、25歳で宮崎県宮崎市に「整体院ひなた」をオープン。宮崎唯一の運動療法による「痛みをとる根本整体」を掲げ、産後骨盤矯正にも力を入れている。Instagram、YouTubeにて、美姿勢から健康なカラダになるための情報を発信中。
田中直也さんのInstagram:kenkou.hinata_tana
根本治療ができる整体師になるため20歳で弟子入り
――田中さんは19歳で交通事故にあったことから整体師になられたそうですね。
はい。自転車に乗って横断歩道を渡っているとき車にひかれ、頭を大きく打つ事故でした。その後遺症で、首のムチ打ちと嗅覚を感じなくなる症状が残ってしまったんです。
それから整形外科や整骨院に通うようになり、結果的に改善はしなかったんですけど、そういった治療に携わるお仕事の素晴らしさを感じるようになりました。
そして「本気で治したい」と思ったときに出会った整体で首の痛みが改善したことで、「僕も自分と同じように痛みで悩んでいる方を救いたい」と思い、本格的に整体師という仕事につきたいと考えるようになったんです。そこで仕事を辞め、その整体院に弟子入りしました。
――弟子入りされた整体院は、それまで通った院と何が違ったんですか?
保険診療と自費診療の違いでもあると思いますが、保険診療の整形外科や整骨院の場合、ムチ打ちなので首をしっかり診てくれるんです。でも整体では全身を見てくれるんですよね。どこに原因があって首の痛みが出ているかを探してくれる。そこが一番違ったと思います。
僕の場合はお腹の筋肉から首の痛みが出ていました。「そんなところが?」とすごく驚きましたが、実際に痛みが改善した。「根本治療ってこういうことなのか」というのを肌で感じたんです。そして、それができる整体師になりたいと思い、4年間ほど修行をして、昨年の5月に独立開業しました。
痛みに悩む人が最初に自分を選べるための活動を独立してスタート
――宮崎県で活動している理由を教えてください。
生まれも育ちも宮崎県なので、どの県よりも院の経営がしやすいと思ったんです。まったく知らないところよりは、ライバルやお客様の層なども認識しながら整体院ができるかなと。
――開業のきっかけは?
独立がきっかけですね。こういう言い方はよくないんですが、「僕が宮崎で一番お客様たちの痛みを改善できる」と思えるようになって。技術的に自分の中で納得できたし、弟子入りした院以外にも、セミナーや動画などを通してさまざまな先生たちからも学んで、自分に自信が持てるようになったので、どこかのタイミングで独立しようと考えるようになりました。
なぜ独立開業したのかというと、痛みに悩んでいる方たちが、迷わずたどり着ける存在になりたいと思ったからです。以前勤めていた院でも、「どこに行ってもダメでした」という方が来院することがよくあって、その度に「すぐに僕のところに来られたらよかったのに」と思っていました。
「ここに行けばいいんだ」と最初に選べて、その後も他の院を探さなくて済む。そんな整体師になりたいという気持ちで、院を開くことにしたんです。
――素敵な想いですね。活動のなかで大切にしている想いはなんですか?
一番大切にしているのは、「人を想う」ということ。そのなかでも、健康について伝えたいという気持ちは大きいです。現代は花粉症や鼻炎など、子どものころから悩まなくてもいいようなことに悩んでいる時代。そんななかでも、知識があるかないかで、健康は選べるものだと思うんです。
例えば、ある食品は美味しいのがメリットだけど、腸に炎症が起こるデメリットもある。そういったデメリットを踏まえたうえで摂取することを選ぶのと、知らずになんとなく摂取するのは違いますよね。そういった知識の格差が、健康の格差にもつながってしまう。だから健康を左右する情報を伝える活動は、続けていきたいと思っています。
宮崎県で知名度No.1の整体師になり、健康知識を広めたい
――今後の活動として取り組んでいきたいことは?
まずは宮崎で知名度トップの整体師になり、整体院探しで彷徨っている人に、一番に選んでもらえるような広告塔になっていきたいと思っています。
その活動のひとつとして、オフラインならセミナー、オンラインなら「オンライン整体」というかたちで、誰でも使える整体技術や自分で痛みを改善できる方法を伝える活動をしてきたいと思っています。
整体の知識、体の知識、エクササイズの知識がマッチすれば、自分でも痛みを改善していくことはできるんですよね。家に1人、整体の知識や技術のある人がいたら、痛みに悩む人が少しでも減るんじゃないかなと思っています。
――地方でヘルスケアの関わる活動をするうえで大切なこと3か条を教えてください。
1.多くの人に認知される
2.届けたい人に届ける広報
3.その地域で一番の技術を持つ
この仕事で一番大切なのは「人を想う」ことだと思っています。そのうえで、地方で活動するのであれば、その地域で一番の技術を持つこと。「ここに来たら大丈夫」と思ってもらえる整体院になることが、地域で活動していくなかでは、とても重要だと思います。
次回後編では、上記の3か条でもある認知度アップのための取り組みをフォーカス。地方での集客や売り上げアップのための取り組みについてお聞きします。
取材・文/山本二季