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ヘルスケア 2023-08-23

毎日の50%の積み重ねを大切に。オンラインレッスンで目指す「やわハリ」ボディメイクが好評【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事Vol.110 ボディメイクトレーナー 高澤 麗さん】#2

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

今回は、ボディメイクトレーナーの高澤 麗さんにインタビュー。骨格の歪みや身体の不調
に悩む人々へ、骨格から整えるトレーニング「やわハリボディ」を指導しています。

化粧品会社からボディメイクトレーナーに転身し、一度は挫折を味わいながらも「やわハリ」ボディメイクを打ち出して、ブランディングを成功させます。後編では、ブランディング後の集客方法やトレーナーとして大事なこと、お仕事の魅力についてお話をお聞きします。

お話を伺ったのは…
ボディメイクトレーナー 高澤 麗さん

大学卒業後、化粧品会社に就職するも、半年で退職。その後、フィットネスクラブにてジムスタッフとしてアルバイトを始め、トレーナーデビュー。4年ほど勤めたあと、将来を見据えて独立を果たす。独立後に一度つまづくも、「やわハリ」ボディメイクを考案し、一躍有名に。現在は、子育てをしながらトレーナーを続けている。

Instagram:@rei.takazawa

集客はSNSを活用して成功。オンラインレッスンで工夫している3つのこととは?

「やわハリ」ボディメイクが浸透し、出版も果たした高澤さん

――「やわハリ」ボディメイクに取り組んでもらうため、どんな集客方法を?

ブログ、インスタグラムの順に、SNSを活用しました。

インスタグラムでは、日々のトレーニングのモチベーションが上がるように、トレーニングやストレッチに役立つ情報を発信し、予約の窓口にも活用しています。

――ブログにはさらに細かいことが書かれていて、読みやすいと感じました。SNSで集客をするにあたって、準備したことはありますか?

インスタグラムと比べてブログは文字量が多く、大事なことばかり書いているので、最後まで読んでもらえないと意味がないんです。最後まで離脱されずに読んでもらうために、ライター講座に通いました。学んだあとは、さらに読みやすくなったと読者からご好評いただきました。

――ブランディングに成功したことで、集客もしやすくなったようですね。現在展開しているサービスを教えてください。

レッスンや講座で「ハリ」のあるお尻、スラリとした美脚になるためのメソッドを指導、他にも「やわハリ」ボディメイク3ヶ月間集中講座などの短期講座も行っています。

現在は子育てもあるため、パーソナルトレーニングの新規加入はストップしています。

――オンラインと対面を始めた経緯は?

もともとは対面でのトレーニングを行っていたのですが、コロナ禍をきっかけにオンラインも導入しました。

――導入してみて、いかがですか?

やはり対面は実際に触れられるので身体の状態が分かりやすく、より近くで確認できる…など、その場で全てが完結できていましたが、オンラインは画面上で確認することが条件なため、いくつか工夫を取り入れなければいけないと感じます。

――どんな工夫をしましたか?

まずは、お客様に協力していただくことが第一。お客様の身体の歪みをチェックするときは、体の方向や角度を変えてもらいながら画面いっぱいに顔を近づけて身体の隅々までチェックしています。

さらにトレーニング面では、オンラインでもレッスンがない日は宿題を出しているのですが、一人ひとりのペースを尊重するようにしています。一人でもモチベーションを落とさず継続できるようにと、最低でも1日10分を目標に設定。入会時にお渡しする特典のストレッチの動画をもとに行っていただいています。

――モチベーションを維持する工夫が大事なのですね。

あとは、SNSも活用してモチベーションが上がるメッセージや情報を発信しています。具体的には、過去にボディメイクを体験して成功した方々のビフォー&アフター写真を載せていて。結果がすぐに見えなくても今取り組んでいることに意味があることを知ってもらい、実現まで一緒に頑張りましょうと伝えています。

対面に比べて画面上で100%を目指すことは難しい。ただ、毎日の50%ほどの積み重ねでも必ず結果に繋がりますので、誠心誠意取り組んでいます。

トレーナーの魅力は、「人の健康や分岐点に関われること」

――いちトレーナーとして活躍するために必要なことは何だと思いますか?

ブランディングはもちろんのこと、やはり自分の進みたい方向性に従って、お客様が成果を出せる仕組みづくりをすること。そして、常に進化し続けることが大事だと感じます。

トレーナーの中にはたくさんの資格を持ちながら、思うように活用できていない方も見受けられます。これからトレーナーを目指す際には、しっかり方向性を決めて発信し、いろいろな人の悩みを解決するために活かすべきだと思います

――進化することが信頼への第一歩ですね。では、お客様と接するうえで大事にしていることは?

最初は自分のスキルばかりに目を向けていましたが、今は、どれだけ楽しく受けてもらえるかを大事にしています。大学生時代に身体を動かしてイキイキしている人たちを見たときから、その気持ちをお客様にも感じてほしくて。身体を動かして楽しい、元気が出る、体型も整ってきて楽しい、身体にお金と時間をかけて美しくなる私って最高!と、喜んでもらえるセッションができるよう、目標にしています。

――トレーナーの魅力とは何でしょう?

いろいろな人の人生に関わって、その人のきっかけになれるところにとても魅力を感じています。私が関わらせていただくことで、人生が良い方に向いたり、自信を持って輝けたりするなんてこの上なく嬉しいこと。感謝の言葉をいただいて、目の前で変わっていく人を間近で見られるなんてありがたいと感じます。

あとは仕事の性質的に健康を追求することが、自分自身だけではなく、家族や身近な人を守るためにも役立っているのではないでしょうか。

――今後、トレーナーを目指す方へアドバイスをお願いします。

トレーナーは、人の身体に携わる仕事です。他人を変えることは簡単なことではありませんから、それなりの覚悟を持って向き合ってほしいですね。

今は自分を高めながらこれからもトレーナーを続けていきたいと思っていますが、ゆくゆくはトレーナーを増やすための取り組みもできたら良いと考えています。

強みを活かしてトレーナーとして活躍できた秘訣

1.失敗も次回へ活かし、自分らしいトレーニング方法を見つけるヒントにする

2.困難な状況を乗り切る工夫を取り入れ、よりよい状態でお客様と向き合う

3.一人ひとりのモチベーションを維持するために積極的に動く


取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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