デイサービスの面白い取り組み12個を紹介!レクを行う目的とは
デイサービスでは、利用者たちが心地よく過ごせるようにさまざまなサービスを提供しています。そのなかでも、利用者が興味を持つようなユニークな内容があると、あまり行きたがらなかった方が積極的にデイサービスに行くようになるかもしれません。
そこで、今回はデイサービスで行われている面白い取り組みをお伝えします。気になる取り組みがあれば、ぜひ導入を検討してみてください。
デイサービスの面白い取り組みにはどんなものがあるの?

日本のデイサービスでは、利用者を考え、さまざまな面白い取り組みを導入しています。ここでは、とくにユニークな取り組みを12個紹介します。
1. 施設内通貨
施設内通貨とは、デイサービス独自の通貨をつくり、施設での買い物やカフェに利用できる取り組みです。通貨はリハビリやレクリエーションを通して獲得できるので、体を動かし症状の緩和・予防につなげながら、楽しく通貨が貯められます。
貯まった通貨は、利用者の食べたいものや使用したいもの以外にも、孫へあげるお菓子などにも交換できるので、これまでのデイサービスに比べてより充実した生活が送れるよう工夫されています。
2. ゲーム
ゲームを導入しているところも多いです。なかでも注目されているのが、麻雀やカジノなど五感を使えるもの。麻雀やカジノは頭や指先を使うので、認知症の予防・改善に役立つほか、利用者同士のコミュニケーションによって気分転換につながるなど、うれしい効果が期待できます。
東京都港区東麻布にある「デイサービス ラスベガス」では、リハビリにゲーミング要素を導入しています。利用者にとって負担になりやすいリハビリを、自発的に取り組めるようになったほか、楽しみにする利用者もいるそうです。
引用元
Our Spirit 私たちの想い|デイサービス ラスベガス
3. 天然温泉・足湯
天然温泉や足湯を導入している施設も。リハビリやレクリエーションで疲れた体をほぐしたりリラックスできたりする以外にも、温泉の効果を全身で楽しむことができます。
体に痛みを感じる利用者や病気によって温泉に行く機会が減ってしまった利用者には、うれしい取り組みのひとつ。
「らいおんハートの介護」では、日立らいおん温泉の源泉を使用した『らいおんの温泉』があります。泉温は30度ほどで心臓に負担がかからず、ゆっくりと入浴できるのも魅力のひとつです。
4. 畑仕事
ぽかぽかとあたたかい日差しがさすなか、スタッフと利用者が土をさわり、一緒に野菜を作る取り組みです。畑仕事は、全身を使って土を耕したり種まき(苗植え)をしたりするので、全身運動や筋肉維持に役立ちます。
畑仕事を通して、スタッフや利用者同士のコミュニケーションも図れるので、リハビリとしての効果はもちろん、野菜の成長を楽しんだり収穫を待ち望んだりなど、植えたあとでも充実した時間が過ごせるのも魅力的です。
5. 料理
サービス利用者自身に料理をしてもらう取り組みです。料理には認知症の行動や心理症状の軽減、生活の質を向上するなど、療法的効果が期待できるといった研究結果があります。
そんな研究結果を裏付けるように、デイサービスで料理を導入したのが「なないろクッキングスタジオ」。同社ではプロのシェフによる、「おとなの料理教室」を実施しています。認知症や麻痺、車椅子を利用する利用者でも参加できるもので、料理を通して脳や全身に刺激となるようなリハビリが行われています。
引用元
料理療法─調理による認知症ケアと予防の効果─|J-STAGE
なないろクッキングスタジオ
6. 学校
施設を学校に見立てて、利用者に再び学校生活を体感してもらう取り組みです。勉強は頭を使うので、認知症予防につながります。さらに、レクリエーションとして体を動かす時間もあるので、筋肉や体力の維持にも役立ちます。
学校のような取り組みを主とする「おとなの学校」は、全国595施設(2023年8月時点)が導入する学校式介護。従来のデイサービスとはまったく異なり、学校のような生活によって心の若返りが感じられ、デイサービスの時間が有意義に過ごせる取り組みです。
引用元
おとなの学校
7. フィットネスジム
本格的なトレーニングマシンを利用してフィットネスを行う取り組みです。ジムのように通えて、健康の維持・改善を図りながら足腰を鍛えられます。
「フィットネスデイサービスわかば」では、無理のないトレーニング内容を実践するとともに、運動後はお茶を飲みながら利用者同士が交流できる時間を設けているそうです。
引用元
フィットネスデイサービスとは|フィットネスデイサービスわかば
8. ヨガ
呼吸に意識を置きながらさまざまなポーズを実践する「ヨガ」を取り入れているデイサービスも。無理のない姿勢でヨガを行うことで、柔軟性を高めるのはもちろん、リラックスしたり認知症予防に役立てたりする効果が期待できます。
「ヨガデイサービスりはびり空間ゆめくらぶ」は、ヨガやエクササイズでのリハビリに特化した事業所で、見学や体験も可能です。
9. バーチャル旅行体験
バーチャルリアリティ(VR)を利用した旅行体験を提供する取り組みです。遠出が難しい人も多いですが、VRではその場に居ながらにして世界各地への旅行気分を味わえます。
利用者の知的好奇心を満たすことはもちろん、かつて訪れた場所へ再訪問することで、認知機能の維持につながる可能性もあるでしょう。
10. 森林浴
緑豊かな自然を取り入れたリハビリメニューです。森林でウォーキングをしたり、樹木を観察したりします。心身のリフレッシュにつながるほか、季節感を肌で感じられ、五感が刺激されて認知機能の向上にも期待できるでしょう。
11. アートセラピー
美術や工芸、フラワーアレンジメントなど、創作活動を通して自己表現を行う取り組みです。自由な発想で行うことで感性が刺激されるほか、精神の安定にもつながります。
グループで実施すれば、意見を出し合ったり互いにほめたりと、利用者同士でコミュニケーションも図れるでしょう。
12. 音楽療法
歌唱や楽器演奏など、音楽を利用する取り組みです。たとえば、なつかしい歌を歌えば認知機能の維持向上につながりますし、未体験の楽器を弾けば手指の運動になるほか、学習意欲が高まり集中力が向上する効果が期待できます。
演奏に合わせて体を動かしたり、ステップを踏んだりするプログラムを取り入れるのもよいでしょう。
デイサービスに取り入れやすいイベントとは?

利用者を第一に考えたデイサービスにするために、イベントを取り入れるのもよいでしょう。ここでは、一般的なデイサービスで取り入れやすいイベントを3つ紹介します。
1. 季節のイベント
利用者が楽しめる工夫のひとつとして、季節のイベントを取り入れるのがおすすめです。四季を感じるお正月や節分、七夕、クリスマスなどを取り入れれば、四季を楽しみながら充実した時間を過ごせます。
自宅ではできないような華やかなイベントにすることで、スタッフや利用者同士の思い出作りにもつながり、デイサービスそのものが楽しみになるでしょう。
2. 地域交流イベント
地域交流イベントも、おすすめのひとつ。たとえば、1年の始まりで行われる新年会を、利用者とそのご家族のほか、地域の方々を招き入れると賑やかで楽しいイベントになります。楽しいと感じるイベントによって、リフレッシュ効果が期待できるだけでなくひとつの楽しみとしてデイサービスを過ごせます。
ほかにも利用者が作った作品を展示・販売するバザーや、小さな子どもや社会人などどんな年代でも参加しやすい音楽会などもおすすめです。
3. 全員参加型イベント
運動会のように、利用者たちの協力がなければクリアできないような全員参加型イベントもあります。スタッフや利用者同士で協力し合えるスポーツを取り入れれば、全身運動によって体力や筋肉の維持にも期待できます。
利用者同士の仲も深まるので、イベントを通して楽しい時間を共有できるのもメリットです。
デイサービスでの運動会の目的については、下記ページで詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
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デイサービスでレクリエーションを行う目的とメリットとは?

デイサービスでは、多種多様な取り組みやイベントが実践されていることがわかりました。そこで、そのようなレクリエーション(レク)をデイサービスで行う目的とメリットについて解説します。
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1. 身体機能の維持と向上
高齢になると筋力や柔軟性が低下して、日常的な動作が難しくなりやすいです。そこで、レクによって体を動かすことで、身体機能の維持や向上を目指すことができるでしょう。
2. 脳の活性化
高齢になると、加齢による脳の萎縮で記憶力や判断力など認知機能にかかわる能力も低下していきます。レクに参加して頭を使うことで、脳を活性化することができることもメリットです。
3. ADLとQOLの向上
ADL(Activities of Daily Living)とは、日常生活動作のこと。また、QOL(Quality of Life) とは、生活の質や人生の質(満足感・幸福感などを得られているか)のことです。
年齢を重ねると、食事・排せつ・移動などのADL機能が低下しがちなことから、QOLも低くなってしまう傾向が見られます。そこで、レクを通じてADL機能を向上させると、生活に張り合いが生まれ、生きる喜びを感じやすくなると考えられています。
4. コミュニケーションの促進
高齢になると人付き合いが億劫になる人も多く、孤独に陥りがちです。しかし、デイサービスのレクを通じて他者とコミュニケーションを取るようになると、仲間がいると感じられて孤独感を感じにくくなります。
他者との交流によって気持ちが明るくなるとともに、話し相手が見つかることで、ストレス発散にもつながるでしょう。
面白い取り組みやイベントを実施してデイサービスの活動を充実させよう!

デイサービスは、さまざまな人が利用する介護サービスです。あれこれ取り入れてしまっても、利用者の好みに合わなければかえって面倒に感じてしまうでしょう。
リハビリを目的としたリハビリのなかでも、「どんなイベントなら利用者が満足するだろう?」といった点に焦点をあて、デイサービスの内容を充実させましょう。












