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特集・コラム 2021-07-21

デイサービスの壁面飾りの目的とは? 季節別のアイデアを紹介!

視覚を楽しませてくれるデイサービスの壁面飾りには、いくつかの目的があります。目的に沿って壁面飾りを制作することで、利用者さんに楽しみながら取り組んでもらえるなどのメリットがあります。しかし、壁面飾りを制作する前にポイントを把握しておかなくてはなりません。

ここでは、デイサービスの壁面飾りの目的や制作時のポイントをご紹介します。春の桜や夏のひまわりなど季節別のアイデアも具体的にご紹介するので、施設のなかを明るい雰囲気にするための参考にしてみてくださいね。

デイサービスの壁面飾りの目的とは?

壁面飾りとは紙をさまざまな形に切りとり、壁面に飾りを貼りつけたもののこと。デイサービスなど介護に関する施設でよく取り入られています。そのモチーフは、花やイベントなど季節を感じられるものにしている場合が多いです。ここでは、デイサービスの壁面飾りの目的について解説します。

指先のリハビリになる

壁面飾りを作るときには、はさみやのりを使うことになるので、高齢者の指先のリハビリになります。ほかにも手で破く・折る・丸めるなどの動きがあるため、壁面飾りの制作を通していろいろな指先の使い方が可能です。

指先を動かすためだけのリハビリより、楽しんでいるうちに自然とリハビリになる壁面飾り制作は、高齢者に喜ばれるリハビリ方法のひとつでもあります。

レクリエーションとして楽しんでもらう

壁面飾りは、レクリエーションを目的としておこなわれています。スタッフ以外にも、デイサービスの利用者同士で話し合いながら作品を完成させるので、楽しみながら取り組むことができるでしょう。

指先のリハビリにはなりますが、体に負担はかからないため、高齢者でもじゅうぶんに楽しめます。また、作品を完成させた際に、達成感を味わうことも可能です。壁面飾りの制作が楽しいものだとわかれば、季節ごとの制作も苦にはならないでしょう。

飾ることで介護施設内を明るい雰囲気にする

カラフルな紙で形作られた作品を飾ると、施設内の雰囲気がより明るくなります。壁面飾りの制作を通して、自然と雰囲気を明るくするのが目的です。

壁面飾りは季節を感じられるものにすることが多いため、高齢者が季節の変化に気づきやすいというメリットもあります。そのため、「もうすぐひまわりが咲くね」「七夕の季節だね」のような、会話のきっかけが生まれることも。利用者さん同士がよい関係を築くことができれば、施設全体の雰囲気が明るくなるでしょう。

壁面飾りを作成する前に|押さえておきたいポイントとは?

壁面飾りの作り方には、いくつかポイントがあります。ポイントを理解したうえで壁面飾りの制作をおこなうと、利用者に対するメリットが大きくなるでしょう。押さえておきたい具体的なポイントを解説します。

飾って季節を実感! 季節に合ったものを作ろう

春は桜、夏はひまわり、秋は紅葉、冬は雪といった季節に合う壁面飾りを作れば、利用者に季節を意識してもらえます。自分の手で季節を実感できるものを作ると、より四季を感じられて季節を楽しめるでしょう。

季節に合う壁面飾り制作は、テーマを決める際にも役立ちます。ここで、季節を考えないでテーマを決めようとすると、なかなかアイデアがまとまりません。しかし、季節を考慮してテーマを決めれば、アイデアを絞りやすいです。

たとえば、春であれば代表的なものとして、桜以外にひな祭りや菜の花が思い浮かびますよね。このように、いくつか季節に合うアイデアを出して、そのなかから決めるとスムーズに決められるでしょう。

わかりやすくて作りやすい! 見て楽しい壁面飾りにしよう

複雑なものではなく、わかりやすくて作りやすいものをモチーフにすると、高齢者が壁面飾りに興味を持ちやすいです。誰が見ても理解できるような楽しい壁面飾りにしましょう。派手すぎる飾りは目を疲れさせてしまうだけでなく、見る人に雑多な印象を与えます。

たとえば、桜なら花部分のピンクと枝部分の茶色、菜の花なら花部分の黄色と葉部分の緑など部分ごとに単色で表現するとわかりやすいです。色を多く使うほど、雑多な印象を与える以外に壁面飾りの制作が複雑になるデメリットもあります。制作する利用者のことを考慮して、どんな壁面飾りを作成するか考えるとよいでしょう。

また、ハロウィンなど一般的には浸透したイベントでも、高齢者にはなじみのないものもあります。壁面飾りを通して、知らなかったイベントへの理解を深めるのもひとつの方法です。ハロウィンはカボチャやコウモリ、おばけなどわかりやすいモチーフが多いので、高齢者に理解してもらえれば壁面飾りにぴったりのイベントとなるでしょう。

高齢者でも無理なく作れる! 季節別の制作アイデアを紹介

季節を感じられる壁面飾りには、さまざまな種類があります。高齢者でも無理なく作れる季節別のアイデアをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

壁面飾りにはどんなものを使うの?|折り紙・色画用紙など

壁面飾りに使う基本的な材料は、折り紙や色画用紙です。紙を切るためのはさみ、紙同士を貼りつけるのりも必要となります。壁面飾りは、かんたんなアイテムがあればすぐに作れるところが魅力です。

春の壁面飾りアイデア|ひな祭り・桜・菜の花など

春の壁面飾りには、ひな祭り・桜・菜の花などがあります。ひな祭りは3月、桜は4月、菜の花は5月におすすめです。同じモチーフでもいろいろな作り方があり、たとえば桜の場合は色画用紙を桜の形に切るパターンやピンクのお花紙をひねってたくさん並べ、桜に見立てるパターンが挙げられます。

夏の壁面飾りアイデア|花火・七夕・ひまわりなど

夏にぴったりなのは、花火・七夕・ひまわりなどです。七夕は7月、花火やひまわりなら7~8月にかけて2カ月ほど楽しめるでしょう。花火の作り方は豊富で、折り紙で作った輪っかを繋げる方法や色画用紙を三角形に切って円形に並べる方法などがあります。海や浴衣など、夏を連想させるものも作ってみるのもよいでしょう。

秋の壁面飾りアイデア|紅葉・十五夜・コスモスなど

秋の壁面飾りにおすすめのアイデアは、紅葉・十五夜・コスモスなどです。落ち着いた色合いを使う機会が増える秋は、コスモスならピンクや白の明るい色合いを使いましょう。秋のイベントである、ハロウィンをモチーフにするのもよいでしょう。ほかにも、カボチャやコウモリ、お菓子を色画用紙で制作すると季節感が出ます。

冬の壁面飾りアイデア|クリスマス・お正月・雪だるまなど

冬の壁面飾りには、クリスマス・お正月・雪だるまなどがあります。クリスマスは12月、お正月は1月、雪だるまは12~2月に楽しめます。節分やバレンタインをモチーフにした壁面飾りを、2月に取り入れるのもおすすめです。とくにバレンタインのハートはどんな色を使っても可愛く仕上がるので、女性の利用者さんから喜ばれます。冬の花である椿を作るのもよいでしょう。

デイサービスの壁面飾りは季節感と手軽さがポイント!

壁面飾りのおもな目的は、高齢者の指先のリハビリやレクリエーションの一環です。誰が見てもなにを制作したかわかる、かんたんで季節感のあるものにするとデイサービスの利用者はより楽しい気持ちになるでしょう。

春はひな祭りや桜、夏は花火やひまわり、秋は紅葉やコスモス、冬はクリスマスや雪だるまなど、季節別の制作アイデアはたくさんあります。季節に合う花やイベントを考慮しつつアイデアを決めるとよいでしょう。デイサービス利用者である高齢者の方が、手軽に取り組める楽しい壁面飾りを作ってみてくださいね。

参考元:
デイサービスセンター 宮の原 手先・指先を使うレクリエーション(リハビリ)

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