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ヘルスケア 2022-02-19

サボり筋にピンポイントでアプローチする『関節トレーニング』でバズる!【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.51 格闘家整体師 nobu先生 #3】

ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。

これまで「格闘家整体」としてSNSで人気を集めるnobu先生に、お話を聞いてきました。痛みが戻らない施術を探し、多くの治療や施術を経験してきたnobu先生。そんなnobu先生が「これだ!」と感じ、現在普及に尽力しているのが『関節トレーニング』です。

後編となる今回は、nobu先生の現在の主力フィールドであるTikTokとYouTubeでの活動、そして普及を続けている『関節トレーニング』について詳しくお聞きします。

お話をうかがったのは…

格闘家整体師 nobu先生

鍼灸師/柔道整復師の資格を持ち、整骨院や整形外科で3万人以上の施術を経験。現在は、格闘家やトップアスリートから90歳以上の高齢者まで幅広く施術。一般社団法人 日本身体運動科学研究所の理事として、『関節トレーニング』の技術を広めるため、多くのセルフケアテクニックをSNSで公開している。
Instagram/@nobu.639
Tik Tok/セルフケア教室nobu先生@nobu639

整体師にもおすすめなのは手軽にできる「ショート動画」

Tik Tok、Instagram、YouTubeで
セルフケア動画を投稿しているnobu先生

──まずはSNSでの活動についてお聞きします。
最初に「nobu先生」のアカウントを開設したのはTik Tokとのことでした。

はい。2020年7月から投稿を始めました。その後Instagramを8月、YouTubeを2021年3月にスタートしています。

現在はTik Tokフォロワー25万人、Instagramフォロワー3.5万人、YouTubeチャンネル登録者数20万人以上(2022年2月1日現在)。YouTubeは1カ月で11万人も増えました。1年半でたくさんの方が見てくださるようになって、すごくありがたいです。

──最初にTik Tokを選んだのは何故ですか?

一緒に活動している方と「やってみる?」という感じになって…たまたまですね(笑)。2人で動画を撮り合いっこして軽い気持ちで投稿したら、僕の方の動画がどんどん再生されたんです。それで続けてみようと思って。ありがたいことに、僕はSNSに強かったみたいですね。

──Tik Tok、Instagram、YouTubeの3つの動画制作について教えてください。

Tik Tokについては、タイトルと構成を考えたら、台本なしで撮影するだけ。構成も基本は解説の後にトレーニングの紹介と決めていて、1分以内におさめるようにしています。冒頭に解説を入れるというのが、他の方との差別化にもなっていますね。

YouTubeの長編動画の場合は、企画を出して台本を書き、撮影してカット箇所を決めます。その後の編集は外注。企画を考えるのは日ごろからずっとしていますね。どの企画を撮影するか決めて台本を書くのに3時間近く、そこから撮影に30分から1時間くらい、その後カットするところを決めたりするので、正直時間はかかります。

Instagramのリールは、以前は30秒までだったのでTik Tokの動画を2分割していました。でも今は1分以内になったので、Tik Tokの動画を少し編集するだけで投稿できるようになりました。あとYouTubeにもショート動画ができたので、そちらにもTik Tokの動画が活用できています。

「伝える」のではなく「伝わる」を意識

nobu先生の動画ではセルフケアを伝える前に
必ず悩みの原因について解説を入れています

──1つの動画で、いろいろなSNSに広げられるのはいいですね。

ショート動画なら1つ作れば全部で流せるので、それだけでも全然ありだと思います。YouTubeは8分以上にならないと収入につながらないんですが、長編になると一気に制作のハードルが上がるんですよね。だから治療院と並行してSNSをやろうと思っている方には、あまりオススメしないです。投稿を始めて店舗が忙しくなるというのも、よくあることなんです。そうなると投稿が上げられなくなるというジレンマもあります。

それであれば、Tik TokやInstagramのほうが手軽ですよね。撮影時間も早いですし、編集の労力も少ないですから。今は若い子だけじゃなくて年配の方もたくさん見ていますし、治療家の方もたくさんいるので相談を受けることも多いですよ。

──ヘルスケア動画を投稿するときに大切にしていることは何ですか?

いかに楽しく見られるかということと、実践してもらえるかが重要だと思っています。実践までつなげるには、伝わらないといけないですよね。

治療家の人は「伝える」という気持ちが強過ぎるんです。なんとかして自分の技術を伝えたい。でも伝えたいことって伝わらないんです。「伝えたい」が強くなると、自分よがりなってしまいがち。それよりかは「伝わる」にはどうしたらいいか、という視点になることが大切だと思います。

それには「自分が楽しい」のではなく、第三者として動画を見て「楽しい」と思えるかという視点が必要です。

──楽しく動画を見られるから、視聴者が目を止めてくれるんですね。

僕の動画の場合は、最初に解説が入る分、セルフケアのところまで見てもらうハードルが高くなるんです。だから目が留まるような動き、引き込まれるような解説の仕方をするように意識しています。

僕のキャラクターもありますが、ひたすら間髪を入れずジェットカットでパンパンパンと言葉をつなげていく。パッと聞き取れるように、含み言葉やつなぎ言葉は一切入れません。それも「伝わる」テクニックのひとつですね。

ニーズに合わせた結果でQOLを上げる『関節トレーニング』

投稿しているセルフケア動画の
ベースになっているのが『関節トレーニング』です

──nobu先生が伝えている『関節トレーニング』について教えてください。

『関節トレーニング』は簡単に言うと、体のサボっている筋肉に負荷をかけることで、痛みが出ている筋肉をゆるめていく運動療法です。整体というと、硬くなっている筋肉を緩める手技が多いんですが、『関節トレーニング』は考え方が全く違います。

トレーニングで狙っている筋肉は12個だけ。自分に合った負荷量のトレーニングをすることで、ピンポイントでサボっている筋肉を狙うことが大切です。

例えば10kgの重りを上げるとして、5kgしか持てない人が10kgを上げようとすると違う筋肉を使ってしまう。それでは狙った筋肉に負荷がかかりません。その人に合った適切な負荷量になるように形を変えて、トレーニングをしていきます。

──トレーニング指導や施術をするときに大切にしていることは?

ニーズに合った結果を提供することです。ニーズとは、普段の生活の中で困っていること。痛みが出ることで何に困って、QOL(生活の質)が落ちているのかを把握することが、まず大切ですね。そして必ず聞くのは、過去にどんな怪我をしたか。痛みの原因を探るためには、とても重要です。

例えば「膝が痛い」といらっしゃった方がいたとします。では膝が痛くて何に困っているのか? 階段の上りがつらいのか、下りがつらいのかでも、狙う筋肉は変わってきます。さらに過去に手首を骨折した経験があったら、手首が原因の可能性も出てくる。それなのに、ただ膝だけ施術しても、何も改善されませんから。

──最後におすすめのセルフケアトレーニングを教えてください!

では、デスクワークが増えて、腰痛に悩んでいる方におすすめのトレーニングをお教えします!座ったままできるので、ぜひ実践してください。

トレーニング1.
わき腹の筋肉にアプローチ

手を伸ばして、手のひらを外に向けて胸を張ります。この状態のまま、肩を下にグーッと下げます。脇腹に力が入るのを感じたら、この状態で10秒キープ。3回繰り返しましょう。

トレーニング2.
股関節からお腹の前側の筋肉にアプローチ


足指を前に向け、足裏を逆側の脚の内くるぶしに当てて、上下に30回動かします。股関節からお腹の前側に力が入るのを感じて。
ふくらはぎの方まで上げると別の筋肉に負荷がかかるので、うちくるぶしを擦る程度でOK。足指を反らす、つま先が下を向くのはNGなので注意して。

このトレーニングをすると、背骨、骨盤、股関節まわりが全部支えられるようになります。

他にもいろいろな動画をアップしているので、気になる悩みに合わせてチェックしてください!
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nobu先生は取材後、カメラマンの体の悩みを発見し、トレーニングのアドバイスをくださいました。体のクセを見分け、職業病の肩こりに瞬時にアプローチしていく様子に、ただただ驚き!

終始「何でも聞いてください!」と、笑顔で質問に答えてくださったnobu先生。SNSで垣間見える印象と変わらず、頼りになりそう!信じてトレーニングしてみよう!という気持ちになるお人柄でした。今後もnobu先生の活躍に注目です。

取材・文/山本二季
撮影/石原麻里絵(fort)

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