ヨガ・ピラティス・腸活と複数のツールでお客さまの健康をサポート! 【もっと知りたい!「ヘルスケア」のお仕事Vol.147/ヨガ・ピラティスインストラクター 井堂美佳さん】#2
ヘルスケア業界のさまざまな職業にフォーカスして、その道で働くプロにお仕事の魅力や経験談を語っていただく連載『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』。
ヨガ・ピラティスインストラクターとして活躍中の井堂美佳さんは、大学時代に出会ったヨガに夢中になり、講師の道を歩んできました。現在は人気のサロンを開講し活躍中です。
後編では、ヨガインストラクターになった井堂さんがどのようにして、ピラティスや美腸事業など活動の幅を広げていくことになったのか、お話をお伺いします。
今回、お話を伺ったのは…
井堂美佳さん
大阪でヨガ、ピラティスインストラクターとして活動するかたわら、腸セラピーなどの美腸事業も提供し心身の健康サポートを行う。2017年より自宅にてレッスンを実施中。ジュニアやアスリート向けのヨガ指導なども行う。2児の母でもある。ライフステージの変化に伴って感じる悩みの一つでもある「働き方」や「女性の自立」について自身が経験してきたことをもとに、一人でも多くの女性が個性を生かしながら輝けるようにサポート中。
SNSでの出会いを機に、事業拡大!
――井堂さんは現在、ヨガインストラクターだけでなく、ピラティスインストラクターとしての活動や腸活事業を手掛けるなどご活躍ですね。その2つの活動に取り組むきっかけは何だったのですか?
SNSを通じてさまざまな人に出会ったことがきっかけです。
コロナ禍をきっかけに活動がオンライン化していったことを機に、Instagramでの発信や交流に力を入れ始めました。もともと「ヨガだけという一つの分野に固執していると、世界が狭まり、思考が凝り固まってしまうのでは」という思いがあったんです。そこで美容やヘルスケアに興味がある魅力的な方々にたくさんつながったことが活動の幅を広げるに至った最も大きな理由です。
魅力的な方を見つけたらダイレクトメッセージを送るのですが、そのなかで出会ったのがピラティスと腸活でした。
――ピラティスと腸活事業はどのように始めたのですか?
ピラティスについては、Instagramで出会ったインストラクターさんのもとに出向いて、直接教えていただいたのがきっかけで講師資格を取得しました。
最近はマシンピラティスが流行していますが、私が教えているのはローラーを使ったピラティスなんです。マシンを使わないので自宅サロンでも教えやすいですし、生徒さんも自宅で再現できる点や体を機能的に動かす方法論が魅力的だと思い、取り入れることにしました。
腸活については、自身の肌荒れを改善するために行った大阪のサロンで出会いました。施術を受け終わった際に、直感的に「この技術は私に絶対に必要だ!」と思ったこと、またそのサロンのオーナーの肌ツヤや人間力にも惹かれ、その場で腸セラピーを教えていただきたいとお願いしたんです。
いずれも実際に自分で体験してみて、よさを体感したものを事業に取り入れましたね。
多方面からお客さまの健康サポートができるのが魅力!
――ヨガ講師、ピラティス講師、美腸事業と複数のお顔をお持ちの井堂さんですが、それぞれのお仕事の割合を教えてください。
現在は、ヨガ・ピラティス講師と美腸事業が半分ずつという感じですね。
美腸事業については腸セラピーの他にもドリンクなどの販売も行っており、徐々に割合が増えて今では半分ほどの時間や収入を担うまでになりました。
私がヨガ・ピラティス講師と美腸事業を行っていることを知ったお客さまから「腸活でお世話になっているけれど、今度ヨガもやってみたいので教えていただけますか?」「今、ピラティスを教えていただいているけれど、肌荒れが気になるから腸活もお願いできますか?」と相談していただくこともあります。
――一方で複数の技術を事業に取り入れることのメリットは何でしょう。
複数のツールを使って、多面的にお客さまの健康をサポートできるという点でしょうか。
父が病気を患ったり夫が過労で倒れたりした経験から、私は健康が何よりも大切だと感じています。それはお客さまと接する際にも同じで、「健康」をすべての軸にしたいと思っています。
私がさまざまな技術やツールを持っていれば、いろいろな方面から健康を維持するためにお手伝いができますよね。たとえば、運動が得意・お好きな方であればヨガやピラティスで心身の健康をサポートできますし、運動はちょっと苦手という方には腸活という面からサポートするなど、お客さまのニーズに合わせた提案ができます。多方面からサポートできるのは、いくつか技術を持っていることのメリットだと思います。
ベースは「心身の健康」軸をぶらさず生きていきたい
――リピーターを創出するために意識していることがあれば教えてください。
やはり相手のニーズに合ったご提案をするということですね。よかれと思っても技術やアイテムの押し売りになってしまってはいけないので、とにかくお客さまのお話をしっかり聞いて、ライフスタイルなどを理解できるように努めています。
私が叶えたいのは、お客さまの心身の健康。それを叶えるために最適な方法をご提案できるように、寄り添ってお話を伺うということは意識しているかも知れないですね。
――今後の展望を教えてください。
あくまで心身の健康をベースに置きつつ、そのうえで素敵な人間関係や経済的な豊かさを叶えていけたらいいなと思っています。私にとって仕事は、人生の選択肢を広げるためにあるものです。だから、「仕事の成功だけを追う人生にはしたくないな」といつも思っています。
ライフステージの変化や地位や名誉についてなど、つい人と自分を比較してしまうこともありますが、あくまで大切なのは心身の健康。そのうえで、人とつながって自分の幅を広げる喜びや、それに伴う経済的な豊かさがあると思うので、軸をぶらさずに生きていきたいと思います。
ヨガ・ピラティスインストラクターとして活躍するための3つのポイントとは?
1.リスクの小さな方法で開始し、顧客を獲得しながら徐々に事業を拡大した
2.SNSなどを利用し、自分が目指す方向性と近しい人に出会う機会を増やした
3.「健康」を軸にして取り入れたい事業の拡大を図ってきた