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特集・コラム 2020-07-01

知的障害者をサポートするガイドヘルパーとは?|行動援護従業者になるには

障害をもつ方が日常生活を送るうえでは、買いものや通勤・通学などで移動をしなければならないことが頻繁にあります。しかしながら簡単な移動においても障害をもっていることが足かせとなり、思うように行動ができなくなってしまうことも珍しくありません。

このような障害をもつ人が日常生活において移動をする際に同行し、その補助をする人のことをガイドヘルパーと呼びます。ここでは、このガイドヘルパーの詳細をみてきましょう。

知的障害者(児)をサポートするガイドヘルパーとは?

ガイドヘルパーによる補助の対象となるのが、知的障害者や精神障害者です。知的・精神障害をもっている方は、外出時に自力で移動をすることも困難なケースが多くなります。そのためガイドヘルパーは同行をしながら、その支援をしなければなりません。ここでは、このガイドヘルパーに課される役割と詳細な仕事内容をみていきましょう。

行動援護従業者|知的障害者(児)や精神障害者(児)の外出支援サービスをおこなうお仕事

ガイドヘルパーに分類できる職種のひとつが「行動援護従業者」です。行動援護従業者は、知的障害などをもつ人の外出時の補助をおもな職務としています。

これらの障害をもつ人が買いものへ行く際などに同行するのは、行動援護従業者です。移動にともなう食事や排せつなどの行動においてサポートが必要となった場合、それらも行動援護従業者の仕事となります。そのため、この仕事に従事するには幅広い介護の知識が必要です。

ガイドヘルパー(移動介護従事者)は総称

知的障害などをもつ方を補助するガイドヘルパーとして働くうえでは、この名称が指す職種についてただしく理解しておく必要があります。そもそもガイドヘルパーは「移動介護従事者」と呼ばれ、上述した行動援護従業者はガイドヘルパーの一種です。

ガイドヘルパーに分類される職種は行動援護従業者以外にも存在することから、それらをまとめたものがガイドヘルパーと呼ばれているという認識をするとよいでしょう。このことからもわかるとおりガイドヘルパーという名称はあくまでも総称であります。

この仕事に従事したいという方は、そこに属する仕事のうち、どれが自身に向いているのかといったこともよく考えることが必要です。

同行援護従業者|視覚障害者(児)のサポートをおこなう

多くの場合、視覚障害者もまた移動時にはサポートを必要とします。このような視覚障害者向けのサポートをおこなうのが「同行援護従業者」です。この職種もまた、ガイドヘルパーのひとつに数えられます。

同行援護従業者の基本的な仕事内容は、上述した行動援護従業者とほぼ同じです。しかし視覚障害をもつ人と知的・精神障害をもつ人とでは、サポートを必要とするシーンが異なることが珍しくありません。したがって同行援護従業者として働くうえでは、視覚障害者ならではのサポートの方法を心得ておくことが求められます。

全身性障害者移動介護従業者|四肢の機能障害がある方のサポートをおこなう

「全身性障害者移動介護従業者」は、四肢に機能障害をもっている方の移動時に補助をする職種です。四肢に機能障害をもつ方は「ALS」や「筋ジストロフィー」「脳性麻痺」などの重い障害を抱えていることが多くなります。

全身性障害者移動介護従業者には、ガイドヘルパーに分類される職種のなかでもとくに高い介護スキルが求められるでしょう。四肢の機能障害をもつ方は、知的・精神障害をもつ方以上に移動中にサポートが必要となるシーンが多くなります。そのため全身性障害者移動介護従業者は、介護に関する幅広い知識をもっていなければなりません。

行動援護従業者になるにはどうすればいいの?

移動中にガイドヘルパーの補助を必要とする人は、知的障害者や精神障害者などの幅広い人が障害をもつ人が含まれます。そのため、ガイドヘルパーへの需要は多いです。このことから、ガイドヘルパーとして働くことを検討されている方も多いことでしょう。

続いては、このガイドヘルパーに分類される職種のうち、行動援護従業者になる方法について解説していきます。

資格取得は都道府県が管轄|資格要件をチェック・養成講座を受講しよう

ガイドヘルパーの一種である行動援護従業者として知的障害などをもつ人の移動を補助するためには、資格を取得することが必須です。行動援護従業者の資格は、各都道府県の管轄となっています。

この資格を取得する方法としては養成研修の受講などがあり、詳細は各自治体が発表している情報を参考にしてみるとよいでしょう。ここでは、一例として千葉県と大阪府の情報をご紹介しますので、自分に合った方法を選ぶ際の参考にしてみてください。

千葉県|「行動援護従業者養成研修」実施要綱

千葉県でガイドヘルパーの一種である行動援護従業者になるためには養成研修を受講し、修了証を受け取ることが必要です。

この研修は計24時間にわたっておこなわれ、知的障害などをもつ方を相手としたサポートの方法を講義や実習、演習をとおして学ぶことができます。カリキュラムに試験は含まれませんが、すべてを2カ月以内(病気などのやむを得ない理由がある場合は4カ月以内)に修了しなければなりません。そのため、まとまった時間が取れる時期に受講をするのがよいでしょう。

大阪府|行動援護従事者の資格要件と経過措置について

大阪府においてガイドヘルパーに分類される行動援護従業者として働く場合も、資格の取得が必須となります。同府ではサービス提供責任者と従業者で要件を分けており、まずは従業者として資格取得を目指すのがよいでしょう。

同府の資格要件では居宅介護従業者も対象となっていることから、幅広く知的障害者の生活をサポートしたいという方は、同時に資格取得を目指してみるのもおすすめです。

自治体の開催講座以外でも学べる! おすすめのスクール情報を紹介

ガイドヘルパーの一種である行動援護従業者の資格は、自治体が開催している講座だけでなく、スクールが開催している講座に参加することでも取得ができます。

スクールの場合、資格取得を目的とした手厚いサポートを利用できることも多いです。多少お金をかけてでも確実にスキルや知識を身につけたいという方には、とくにおすすめします。続いては、知的障害をもつ方などを相手にサポートをおこなう行動援護従業者の資格取得が可能なおすすめのスクールをご紹介しましょう。

未来ケアカレッジ|行動援護従業者養成研修

未来ケアカレッジは、福祉関係の多種多様な講座を開いているスクールです。こちらのスクールの行動援護従業者養成研修では、ガイドヘルパーの仕事において不可欠な知的障害をもつ人へのサポートの方法などを学ぶことができます。

こちらのスクールの講座へ参加する場合も試験はありませんが、講座の振替えはできないため、履修期間中はすべての講座に出席しなければなりません。

出典元:未来ケアカレッジ 行動援護従業者養成研修

藤仁館医療福祉カレッジ|行動援護従業者養成研修

関東地方に6校を構える藤仁館医療福祉カレッジでは、福祉や医療にかかわる人材の育成を目的とした講座を多数開いています。「行動援護従業者養成研修」もまた、そのひとつです。

この講座では知的障害をもつ人をサポートするガイドヘルパーに求められる基礎的な知識・スキルを身につけることができます。講習は3日間にわたっておこなわれ、各回の定員は30名(横浜校のみ32名)です。受講時期の希望がある場合は、早めに申し込みをするとよいでしょう。

出典元:藤仁館医療福祉カレッジ 行動援護従業者養成研修

福祉研究カレッジ|行動援護従業者養成研修

福祉研究カレッジは、福岡にある福祉系のスクールです。こちらのスクールでは、行動援護従業者養成研修がおこなわれています。知的障害者などのサポートをおこなうガイドヘルパーの一種である行動援護従業者に求められる基礎的な知識・スキルを身につけることが可能です。

こちらの講座も3日に分けて実施されますが、最少開講人数は5名となっています。時期によっては、少人数制の講義を受けられるかもしれません。

出典元:福祉研究カレッジ 行動援護従業者養成講座

行動援護従業者は知的障害者の外出支援をおこなうお仕事

ガイドヘルパーの一種である行動援護従業者の仕事では、知的障害者や精神障害者などのさまざまな障害をもつ人の外出支援をおこなうことが基本となります。この仕事に従事するためには所定の講習を受け、資格を取得することが必要です。まずは、自分に合った方法で資格取得を目指すことからおすすめします。

出典元:
厚生労働省 行動援護に係る報酬・基準について
厚生労働省 障害者等の移動の支援について
厚生労働省 同行援護について
千葉県 障害福祉に関する研修
大阪府 行動援護従事者の資格要件と経過措置について

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