サービス提供責任者のお給料はどれくらい?|収入アップを目指すにはどうすればいいの?
訪問介護事業所などで利用者と介護スタッフの橋渡しとなり、介護サービス計画を立てるという重要な役割を担うサービス提供責任者。そんなサービス提供責任者のお給料は、一体どのくらいなのでしょうか。
今回は、サービス提供責任者のお給料の実態と給料をUPさせるための方法について解説します。
サービス提供責任者の給与・平均年収はどれくらいなの?
介護労働安定センターの「令和2年度介護労働実態調査結果について」にもとづき、サービス提供責任者の月給や賞与、年収、アルバイト・パートの場合など情報をご紹介します。サービス提供責任者という仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。
サービス提供責任者の月給は?|約26万円
令和2年度のサービス提供責任者の平均月給は約26万円で、正確には25万9,072円となっていました。
一般的な介護職員の平均月給が約22万円(正確には22万1,555円)なのに対し、約4万円近い給料の差があります。
賞与はある? どれくらい出るの?|約65万円
つづいて、サービス提供責任者として働くうえで気になる賞与ですが、令和2年度はサービス提供責任者全体の76.2%の雇用形態で、賞与が支給されていたようです。
また、賞与が出る場合の平均金額は約65万円で、正確には64万8,425円となっていました。平均月給が約26万円だったので、月給の約2.5か月分が支給されているということです。
サービス提供責任者の平均年収は約376万円!
上記の月給や賞与をふまえた令和2年度のサービス提供責任者の平均年収は、約376万円で、正確には375万8,687万円でした。上記の月給12か月分と賞与を足すと375万7,289円となりますが、本調査は勤続年数2年以上となっているため、若干の差額が出ていると考えられます。
年収は月給と賞与の合計額なので、月給だけでは判断できません。サービス提供責任者の仕事を探すときには、賞与の有無や予定年収をしっかりと確認する必要があります。
アルバイト・パートなどの時給は?|約1,140円
サービス提供責任者は、アルバイト・パートとして勤務することもありますが、その場合の平均時給は約1,140円で、正確には1,136円です。ちなみに日給制の場合の平均日給は約9,000円で、正確には9,045円となっています。
ほかの介護職員などと比べて月給が高いサービス提供責任者ですが、時給と日給はほかの介護職員などよりも平均給与が低いか、同等程度の平均給与となっているようです。
サービス提供責任者が収入UPを目指すには? 4つの方法を紹介
サービス提供責任者の平均給与や賞与などについてわかったところで、つづいては収入UPを目指す方法をいくつかご紹介します。いろいろな方法があるので、ご自身に合った方法を見つけるのがおすすめです。
1. 上司に相談・交渉する
収入UPさせるのにおすすめなのが、上司に相談・交渉してみることです。意外と盲点なのが、この上司への相談。給与面のことなどは相談しにくいと感じるかもしれませんが、黙っていてモヤモヤしていてもなにも伝わりません。
信頼できる上司に「どのくらい給料を上げてほしいのか」「なぜ給料を上げてほしいのか」を具体的に伝えてみましょう。
2. 現在の事業所で勤続年数を重ねる
収入UPを目指す方法としては、勤続年数を重ねるという方法もあります。勤続年数を重ねることで、定期的に昇給する制度を採用している施設・企業は多いです。
厚生労働省が実施した令和2年度介護従事者処遇状況等調査でも、勤務年数に応じて収入が増加していることが示されています。
3. 資格を取得して手当を得る
資格を取得して手当を得ることも、収入UPにおすすめの方法です。この方法は、キャリアアップとしても役に立ちます。サービス提供管理者として勤務しながら収入UPを目指すなら、まずは資格の取得を視野に入れてみるとよいでしょう。
もしも、手当がつく資格をまだ未取得なのであれば、おすすめの資格として「介護福祉士」と「ケアマネジャー」があります。つづいては、それぞれどんな資格になのかを見ていきましょう。
介護福祉士
介護福祉士はケアワーカーとも呼ばれ、介護職種のリーダー的存在です。介護福祉士は国家資格なので社会的信頼性も高く、サービス提供管理者として働きながら取得するにはおすすめの資格といえます。
介護福祉士になるためのルートは、以下の3つです。
1.実務経験を積んだあとに研修を受講する
2.介護福祉士養成施設などを卒業する
3.福祉系高校を卒業する
それぞれ必要な課程を終えたあとに、年に1度の試験を受けて合格する必要があります。学歴や経歴によって、進むことができるルートが違うので注意が必要です。
介護福祉士になる方法はこちらから:病院で働く介護福祉士の仕事内容を紹介! 施設とはどう違うの?|病院からの需要は高い?
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーは、2000年4月に介護保険制度導入にともなって創設された各都道府県知事の登録を受ける公的資格です。
年に1度実施される試験に合格し、実務研修を修了。その後、各都道府県に登録しなければなりません。
ケアマネジャーになる方法はこちらから:ケアマネジャーになるにはどうすればいいの?|受験手続きについて紹介!
4. 経験を活かしてより条件のよい事業所に転職する
もしも、現職の施設で収入UPが見込めない場合や資格取得がむずかしいという状況であれば、今までの経験を活かしてよりよい条件の施設に転職を考えてみるのもよいでしょう。
転職先の探し方はこちら:ケアマネジャーが転職を考える4つの理由|自分にぴったりの転職先を探すには?
自分にピッタリな職場を探す:https://relax-job.com/kaigo
自分に合った方法で収入UPを目指そう!
今回は、サービス提供責任者の給料や収入UPの方法についてご紹介してきました。サービス提供責任者の平均年収は約376万円でしたが、まだまだ平均以上の収入UPはじゅうぶんに見込めます。
今回ご紹介した収入UP方法を参考に、あなたに合った収入UPの方法を探してみてくださいね。
引用元サイト
介護労働安定センター 令和2年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査
結果報告書
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2021r01_chousa_jigyousho_kekka.pdf