【介護○×クイズ Vol.6】医学的リハビリテーションの知識をおさらい! 社会福祉士の基本問題5
福祉施設、学校、企業、行政、病院など活動フィールドの幅が広い「社会福祉士」。病院ではソーシャルワーカーとも呼ばれ、医療費の支払い手続きを手伝ったり、退院する人と福祉サービスや補助をつないで退院後の暮らしをサポートしたり、リハビリテーションの調整や情報提供を行います。
そこで今回は社会福祉士の医学的リハビリテーションを問う○×クイズを出題。これから社会福祉士目指す方に役立つ問題をピックアップしました。
社会福祉士向け○×クイズ5問
まずは「医学的リハビリテーション」の対象範囲について出題
【第1問】リハビリテーションの目的は生活機能の回復にあるので、心臓、肝臓、ヒト免疫不全ウイルスなどの内部障害は対象に含まれない。
正解は・・・
【解答】×
【解説】リハビリテーションの目的は、全人間的復権(人間らしく生きる権利の回復)。そのため、見た目では分からない内部障害もその対象になる。視覚、聴覚、言語の機能に障害のある人、身体障害者、内部障害者などのほか、高齢者やがん患者も対象。
続いて「医学的リハビリテーション」の専門職を問う問題!
【第2問】医学的リハビリテーションには、医師と看護師のみ関わることができる。
正解は・・・
【解答】×
【解説】医学的リハビリテーションには、医師や看護師のほか理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、臨床工学技士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、精神保健福祉士などのさまざまな職種が関わる。
次は「精神科デイケア」について出題!
【第3問】精神科デイケアには、理学療法士の配置が必要である。
正解は・・・
【解答】×
【解説】精神科デイケアとは、不安を抱えた人などに対して行う治療システムである。精神科医師と作業療法士、精神保健福祉士または臨床心理技術者、看護師の配置が必要である。
「リハビリテーション」の区分をおさらい!
【第4問】脳卒中のリハビリテーションは、急性期、回復期、生活期に分けられる。
正解は・・・
【解答】○
【解説】脳卒中のリハビリテーションは、急性期(発症から約1か月)、回復期(その後約3か月)、それ以降の生活期(維持期)に分けられる。
最後は「医学的リハビリテーション」の基礎知識!
【第5問】リハビリテーションの実施は、廃用症候群の予防や改善に有効である。
正解は・・・
【解答】○
【解説】廃用症候群とは、過度の安静や長期臥床による生理的機能の不活用の結果生じる一連の症候のことで、筋萎縮、関節拘縮、起立性低血圧などがある。早期から離床してリハビリテーションを開始することで発症を予防できる。
文:長井まき
参考:
「2020年版 ユーキャンの社会福祉士 これだけ!一問一答&要点まとめ」ユーキャン自由国民社
「福祉教科書 社会福祉士・精神保健福祉士 完全合格テキスト 共通科目 2021-2022年版」翔泳社