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特集・コラム 2020-08-12

社会福祉士の受験資格が夜間部でも得られるルートとは?|一般養成施設の夜間コースを紹介!

社会福祉士は、さまざまな理由で困っている人が日常生活を送れるようサポートするのが仕事です。人を助けられる仕事のため、社会福祉士を目指す方もいることでしょう。

社会福祉士になるには、社会福祉士国家試験に合格する必要があり、この国家試験の受験資格を得るには、複数の取得ルートがあります。

受験資格取得ルートの多くは福祉大学や専門学校へ通うこととなるので、通学の時間がとれず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。実は、資格取得ルートのなかでも「一般養成施設コース」には夜間部で受講できる養成施設があるのです。

今回は、社会福祉士国家試験の受験資格が夜間部でも得られる一般養成施設ルートと、夜間部で受講できる学校をご紹介します。

社会福祉士の受験資格が夜間部でも得られるルートとは?

はじめに社会福祉士の受験資格を夜間部でも得られるコースをご紹介します。このコースは「一般養成施設コース」とも呼ばれ、4つのルートに分かれます。それぞれを見ていきましょう。

社会福祉士の受験資格が夜間部でも得られるのは?(一般養成施設コース)

2020年3月9日現在、社会福祉士の国家試験受験資格を得られる一般養成施設コースにおいて、「夜間部」を置いている学校が全国に存在しています。

一般養成施設は大学・専門学校があり、夜間は1~2年、昼間は1年、通信は1~2年課程となっています。それぞれの学校や課程により修了までの期間は異なります。

これらの一般養成施設などで1年以上に渡って必要な課程を学んだのち、社会福祉士国家試験を受けて社合格すれば、社会福祉士の資格が取得できるのです。

一般養成施設コースでも受験資格ルートが分かれるため、自分に受験資格があるかわからないという人は下記のページで調べてみましょう。

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
社会福祉士国家試験 よくあるご質問

次にそれぞれの一般養成施設コースの概要を解説いたします。

1.一般大学等卒業(4年ルート)

すでに他の大学や大学院・専修学校などを卒業している人は、一般養成施設への入学資格を得ることができます。ただし一般養成施設の入学資格を取得可能な大学などの範囲は決まっており、該当するか確認する必要があります。

以下のページにて、一般大学等にあたる学校施設を確認できます。

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
受験資格 一般大学等(4年)

2.一般短大等卒業(3年)+相談援助実務1年ルート

一般養成施設の入学資格が得られるのは、大学卒業者だけではありません。3年制短期大学などの卒業者も該当し、修業年数3年以上の短大のほか、職業能力開発総合大学校や職業訓練短期大学校などが含まれます。

以下のページにて、一般大学等にあたる学校施設を確認できます。

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
受験資格 一般短大等(3年)

一般大学(4年)の該当者は、そのまま一般養成施設に入学することができますが、一般短大(3年)などは、相談援助に関する実務の経験が必要です。

相談援助実務経験とは、以下のような分野での経験をさします。
・児童分野(児童相談所、児童養護施設など)
・高齢者分野(介護保険施設、地域包括支援センターなど)
・障害者分野(障害者支援施設、精神保健福祉センターなど)
・その他の分野(保健所、病院・診療所など)
・現在廃止事業の分野(重度身体障害者更生援護施設など)

以下のページにて、相談援助実務にあたる業務と職種を確認できます。

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
受験資格 その他の分野

相談援助業務の実務経験として認められる業務に1年以上就くことで、一般養成施設への入学資格を得られるようになります。

3.一般短大等卒業(2年)+相談援助実務2年ルート

一般短大でも2年制短期大学の卒業者は、上述した相談援助実務に関して「2年」の経験が必要になります。2年制短期大学の範囲も決まっており、短期大学のほかに高等専門学校・高等学校・職業能力開発総合大学校の専門課程などが挙げられます。

以下のページにて、一般大学等にあたる学校施設を確認できます。

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
受験資格 一般短大等(2年)

なお、相談援助業務の実務経験として認められる業務は、一般短大等卒業(3年)+相談援助実務1年ルートの場合と同様です。

4.相談援助実務4年ルート

一般大学(4年)や一般短大(3年・2年)を卒業していない人は、先に挙げた相談援助実務を「4年」経験したあとに一般養成施設への入学資格を得ることができます。

ただし一般短大(3年・2年)と同じく、相談援助業務の実務経験として認められる施設・事業、職種の範囲は決まっており、示された範囲以外の施設や職種では、実務経験に該当しないので注意が必要です。

実務経験の対象となる分野には、「児童分野」「高齢者分野」「障害者分野」「その他」の4つがあります。それぞれの分野で職種が指定されていますので、これから実務経験を積もうと考えている方は該当する職種を確認しておきましょう。

出典元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
受験資格 相談援助業務(実務経験)

夜間コースのある学校情報を紹介|授業内容や学費をチェックして選ぼう!

社会人や時間があまり取れない方が、これから学校や専門学校に通って一般養成施設コースを目指す場合は夜間部を選ぶのがおすすめです。

ただし、一般養成施設の入学資格を得られる学校の範囲に該当するかを確認する必要があります。ここでは、一般養成施設の入学資格を得られる学校をご紹介します。いずれも夜間コースがあるので、興味がある方は学校を見学してみましょう。

日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成科(ナイトコース)

日本福祉教育専門学校の社会福祉士養成科は、一般養成施設ルート(夜間通学)のなかでは、国家試験合格者全国第1位の実績があります。

養成期間は1年間にわたり、実際の福祉施設でおこなわれる実習が180時間もあるため、社会福祉士として働き始める際もスムーズに動けるでしょう。都心の高田馬場駅近くにあるため、仕事帰りに寄りやすいのもメリットです。

これまで蓄積したノウハウを生かした国試対策がなされ、授業を欠席しても「ノートテイキング」の制度で講義ノートが閲覧できるなど、学生を支援する体制が整っているのが特徴です。修学資金貸付制度などの貸与型や、有資格者支援制度などの独自の支援制度があるのもうれしいところです。

出典元:日本福祉教育専門学校 社会福祉士養成科 ナイトコース(1年)

大原医療秘書福祉保育専門学校 社会福祉学科(夜間1年制)

水道橋駅から徒歩5分とアクセスのよい場所で、夜間1年制の社会福祉学科を受けられます。実際に、昼間は病院で働いている方も通いやすさで決めたようです。

カリキュラムでは、オリジナル問題演習ドリルなどを使った効果的な講義がおこなわれるため、4月から通い始めて翌年1月の国家試験を受験することも可能です。もちろん、国家試験対策も含まれています。いずれも実務経験豊富な講師が実習や演習も支援するので、安心して勉強を進められるでしょう。

なお、大原学園独自の学費支援制度では、学費が最大160万円免除されます。ほかにも卒業後介護業務などに5年間従事することで、学費が全額返還免除される制度もあります。

出典元:大原医療秘書福祉保育専門学校 社会福祉(夜間1年制)

日本福祉大学中央福祉専門学校 社会福祉士科夜間課程

名古屋市中区にあり、近郊の岐阜県や三重県からも通いやすい専門学校です。

講義はもちろん、150時間の相談援助演習や180時間の相談援助実習の時間が設けられており、相談援助に携わるプロフェッショナルを目指せます。

その背景には、履修科目ごとに「振り返り期末模擬試験」を実施するなど、学習の支援体制も充実していることから、在学中に社会福祉士国家試験に合格することも可能です。

学費面での特徴は、一般養成施設コースの通学・夜間課程のなかでも年間55万円と安価なこと。短期間で費用を押さえて資格取得を目指せるというメリットがあります。

出典元:日本福祉大学中央福祉専門学校 社会福祉士科夜間課程

京都国際社会福祉センター 社会福祉士養成課程

こちらの専門学校は京都府京都市伏見区にあります。運営母体が福祉事業所や福祉事業を多く運営しているため、現場で培った実践課題がそのまま科目に反映され、現場に即した学びを提供できるのが特徴です。

夜間2年制なので、働きながらでも社会福祉士になるための知識や実践をしっかりと身に着けることができます。

授業料(年間40万円)などを分割して納入することもできるため、一括で学費を用意するのが大変な方は相談してみましょう。

出典元:京都国際社会福祉センター 社会福祉士養成課程

大阪保健福祉専門学校 社会福祉専攻科(夜間1年制)

新大阪駅前にある夜間1年制の専門学校です。学外実習が充実しているのが特徴で、児童福祉施設や社会福祉協議会、病院などさまざまな現場での社会福祉士の役割を学ぶことができます。

月1回ペースでおこなわれる模擬試験や成績によって実施される個別指導などの学習支援体制が整っており、国試合格率も97.2%と高い傾向にあります。

学費は年間合計で150万円ですが、専門実教育訓練給付金制度を利用すると学費負担を半分以下にすることも可能です。

出典元:大阪保健福祉専門学校 社会福祉専攻科 夜間1年制

専門学校琉球リハビリテーション学院 社会福祉学科(夜間主1年制)

沖縄県金武町にあり、夜間部の1年間で社会福祉士資格取得が目指せます。就職先は沖縄だけでなく、全国の福祉事業所や病院、相談所などで働くことも可能です。

勉強に集中できる環境が提供されており、那覇などから発着する無料通学バスが利用できる、あるいは家具付きの学生マンションが利用可能といった設備が用意されています。カリキュラムには試験対策も含まれており、わからない点は専任教員がしっかり解説します。

社会人入学者なら、専門実践教育訓練給付金制度を使うことで学費の最大70%が給付となり、経済的負担を大幅に減らすこともできます。

出典元:専門学校琉球リハビリテーション学院 社会福祉学科(夜間主1年制)

国家試験合格へ向けて|自分に合った学校を選んで入学しよう!

一般養成施設で社会福祉士の受験資格を得るルートでは、一般養成施設で1年以上の学習が必要です。一般養成施設へ入学するコースも4通りあるので、自分の学歴や職歴から自分はどのコース当てはまるのかを考えることが大切です。

一般養成施設の専門学校の中には夜間部を開設しているところもあるので、入学する際は自分に合った学校を選んで国家試験の受験資格取得を目指しましょう。

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