ヘルスケア&介護・看護・リハビリ業界の応援メディア
介護・看護・リハビリ 2020-08-07

【介護レクリエーションvol.8】楽しみながら筋力訓練を促す「口腔機能向上レクリエーション」

現場で役立つレクリエーションのアイディアをご紹介する「介護レクリエーション」の企画。

認知症が進むと、食べる、話す、表情をつくる、呼吸するといった口の働きを使った行為が難しくなります。そこで今回は、認知症を進行させないための口腔機能の維持・向上に働きかけるレクリエーションをご紹介。通常の訓練より楽しんで行えるので、自然と利用者さんの笑顔や会話が増えることも期待できます。

ストロー吹き矢

【対象者】子どもから高齢者(障害の有無に問わず)
【レクの目的】心肺機能の向上、集中力の向上、口腔に関する筋力効果
【人数】1人~多数
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】ストロー(細いもの・太いものを1本ずつ)、はさみ、ビニールテープ、的にする画用紙
【制限時間】1人◯回など、回数に制限を設けて行うのがおすすめ
【レクリエーションの内容】的にストローの吹き矢を飛ばし、点数を競うレクリエーションです。口腔周りの筋力アップのほか、大人数で行った場合は他の参加者とのコミュニケーションを深めるきっかけにもつながります。

レクを始める前の準備

・スタッフは、画用紙に大きな的と点数を書き、壁に貼っておきましょう。
・スタッフはストローを使って人数分の的矢を作っておきましょう。

<ストロー的矢の作り方>

1.細いストローを4~5cmの長さに切ります。
2.1の片端を1cmくらい折り曲げ、ビニールテープで固定します。
3.太いストローの中に2を差し込んで完成。2のストローが矢になります。

遊び方

1.参加者は的から約1m離れた位置に座ります。太い方のストローを口に咥え、的に向かって思い切り息を吹きます。
2.最も得点の高い位置に矢が当たった人の勝ちになります。

進め方のコツ

・息を吹く太いストローは長いものを使うと、少しの力で飛ばすことができます。スタッフは参加者の状態に合わせて太いストローの長さを調節するようにしましょう。

注意点

・スタッフは参加者に、人に向けて矢を飛ばさないように注意を促しておきましょう。
・飛沫感染抑止のため、新型コロナウイルス感染が落ち着いた時期に行うようにしましょう。

飛べ! 紙コップ

【対象者】コップの形状が確認できる方
【レクの目的】空間認識力の向上、心肺機能の向上、口腔に関する筋力強化、集中力の向上
【人数】1人~
【実施に好ましい場所】ホール
【必要な道具】紙コップ(1人2個)、カゴ、机、椅子
【制限時間】1回につき1分程度
【レクリエーションの内容】重ねた紙コップに息を吹きかけて、片方をカゴの中に入れるレクリエーションです。長く息を吹きかけてコップをふわふわ浮かせることで肺機能向上の訓練になります。また、力強く吹き込むことで、腹筋の筋力アップにもつながります。

遊び方

1. 机上に紙コップ2個とカゴを用意します。
2.1の紙コップを奥まで重ねきらないように緩く重ねます。

3.2を持ちながら飲み口の隙間に強く息を吹きかけます。
4.内側の紙コップを机上のカゴにうまく入れられるかどうかがポイントです。

進め方のコツ

・紙コップのサイズは、小さいサイズを選ぶと飛びやすくなります。

注意点

レクリエーションに熱中しすぎると、酸欠気味になる参加者もいます。スタッフは適度に休憩を入れながら行うように働きかけましょう。

複数の人で行うと、参加者同士の仲間意識や勝負意識も生まれ、コミュニケーションの機会にも! どちらのレクリエーションも簡単に実践しやすいので、積極的に現場で取り入れて見てください。

イラスト:SMILES FACTORY
文:小沼奈央(レ・キャトル)

教えてくれたのは…

大野 孝徳さん

合同会社A-assist代表、介護福祉士、介護予防指導士、レクリエーション・インストラクター。学生時代は子ども会集団指導者講師として岐阜県内でレクリエーション指導に従事。そこでの経験が評価され、介護業界に入職。介護職・相談員・管理職、在宅・施設両面での介護業務と、介護現場において幅広く活躍。2016年に独立し、A-assistを設立。訪問型介護予防体操教室やレクリエーションサポート活動を展開。現在も現場に入り介護福祉士として従事する傍ら、「え~(良い)アシスト」を提供するべく全国を対象に事業を展開している。

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事