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介護・看護・リハビリ 2020-02-05

介護施設を知る!『健康型有料老人ホーム』

健康型有料老人ホームとは、自立もしくは要支援の状態で介護を必要としない高齢者を対象とした、民間事業者が運営する有料老人ホームです。

健康型有料老人ホームは類似の介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームよりもさらにライトなサービス内容で構成されています。万が一のときに一人暮らしでは不安な方、日々の家事がわずらわしいというような方が、同世代の方々とのコミュニティの中で楽しくアクティブに日々を過ごすことが大きな目的の一つです。

健康型有料老人ホームの特徴は

健康型有料老人ホームのメリット、デメリットについて説明します。

健康型有料老人ホームのメリット

食事やそうじなどの家事のほとんどを常駐スタッフに任せられることは、健康型有料老人ホームの大きなメリットです。一人暮らしの高齢者は外部の人とのコミュニケーションをとることが難しかったり億劫になるようなこともありますが、スタッフや年代の近い他の利用者と頻繁に顔を合わせる環境に置かれることで、いきいきと日々の生活を送ることができます。

要支援認定を受けている人は、施設が提携している外部サービスを通じて生活サポートを受けることも可能です。

健康型有料老人ホームのデメリット

健康型有料老人ホームは、その他の有料老人ホームと比べて必要度がそれほど高くない施設となるので、入居費用や月額利用は他のサービスと比べると高め。高いところで初期費用が数千万円、月額費用が40万円にのぼることもあります。

また、健康であることが入居の条件なので、認知症を発症したり重度の要介護認定を受けたりすれば、施設を退去しなければなりません。

入所基準

健康型有料老人ホームの入所基準は、健康で自立している、もしくは軽度の要介護の状態であること60歳以上が原則です。加えて感染症にかかっていない、継続して利用料金を支払える、身元引受人がいる、といったことを条件に加える施設もあります。

先にも述べている通り、認知症を発症したり要介護度が重度になったりすると退去を求められる可能性もあります。よく頭に入れて入居の検討を行いましょう。

入所手続き

健康型有料老人ホームへの入所を希望する際は、希望する施設に直接申し込みを行いましょう。要介護度や介護の必要性、利用者の状況や資産などを総合的に判断し、入所の可否が決定されます。

手続きの手順は「申込→健康診断→面談→書類提出→介護スタッフやケアマネジャーによる訪問面談→契約」という流れが一般的ではありますが、必要な書類などは施設によって異なります。きちんと事前に問い合わせるようにしましょう。

設備

健康型有料老人ホームは、高齢者に豊かなシニアライフを提供することを目的としている施設です。介護や医療のケアを想定した施設がないかわり、幅広い趣味に対応する娯楽設備が充実しています。カラオケ、図書室、アトリエなどを始め、プールやレストラン、露天風呂(温泉)を備えているようなところもあります。

居住スペースは基本的にすべて個室です。トイレやキッチンも居室に完備されていることが多く、間取りや広さは同じ施設内でも様々なバリエーションが用意されています。

受けられるサービス

健康型有料老人ホームで受けられるサービスは、基本的にアクティビティの提供と家事などの生活のサポートです。施設からサービスを受けるというよりは、自ら主体的にサービスを選び取り、それを利用するようなイメージです。ホテルに長期滞在しているようなイメージに近いと思います。

介護、医療サービスはそれほど充実していませんが、多くの施設が介護施設や医療施設と提携をとっているため、万が一の際には早急なケアを受けられるようになっています。定期的に医師のチェックや治療を受けることも可能です。

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