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特集・コラム 2021-02-09

児童指導員と看護師資格を両方持つメリットとは? 児童指導員と看護師を目指すルートを解説

児童指導員は、施設などを利用しなければ日常生活を送ることが難しい児童を幅広くサポートすることを職務とする職業です。それに対して看護師の仕事でも児童を相手とすることは多く、両方の資格取得を目指す方も少なくありません。ここでは両方の仕事の詳細について解説すると同時に、2種類の資格を取得することでえられるメリットについてもご紹介します。

児童指導員と看護師資格を両方持つメリットとは?

児童指導員と看護師は、仕事で子どもを相手にする機会が多いという共通点があります。このことから、両方の資格を取得することを検討されている方も多いのではないでしょうか。これらの2種類の資格を取得すると、たずさわれる仕事の範囲が広くなる点や就職・転職活動で有利になるといった点でメリットがえられるのです。

ここでは児童指導員と看護師の仕事の特徴についてより詳しく見ていくと同時に、両方の資格を取得することでえられるメリットについて解説します。

児童指導員の資格と仕事内容を解説!

児童指導員について理解を深めるためには、資格そのものと仕事内容を把握する必要があります。ここでは、これら2点について詳しく見ていきましょう。

児童指導員の資格|任用資格

児童指導員資格は、厳密にいうと「任用資格」にあたります。任用資格とは特定の職種に従事する場合に必要となる資格のことで、多種多様な職業でこのタイプの資格が不可欠となっているのです。

また、福祉関係の資格には社会福祉士のように国家資格に指定されているものも少なくありませんが、児童指導員の資格に関しては国家資格には指定されていません。

児童指導員の仕事内容|放課後等デイサービスや児童発達支援事業など

児童指導員は、放課後等デイサービスや施設などを利用しなければならない児童の手助けがおもな業務となります。

この仕事のなかには児童発達支援事業に分類されるものもあり、「障がいを持つ児童が健全に成長するためにどのようなサポートをする必要があるのか」といったことについて考えるのも、児童指導員の仕事なのです。

児童指導員の月給・年収

児童指導員の求人には正社員のものと非正規社員のものがあり、前者であれば22万~28万円が平均的な月給となります。非正規社員の場合、給与は時給制となることが多く、平均的な時給は1,000~1,200円程度です。

勤務先によってはこれにプラスして賞与が支払われることもあり、平均的な年収は250万~340万円程度となります。

看護師の資格と仕事内容を解説!

児童を相手にする機会も多いという点で共通点はあるものの、児童指導員と看護師は明確に別の職種といえるでしょう。続いて、この看護師という資格の詳細や仕事内容などをご紹介します。

看護師の資格|国家資格

看護師資格は国家資格に指定されています。看護師の仕事では医療に関連する知識や技術を身につける必要があり、そのためには詳細な業務の内容をよく理解することが不可欠です。

また、国家資格であることから看護師資格は取得すること自体も容易ではなく、取得するためにはじゅうぶんな時間をかけて勉強をし、仕事上必要となる知識や技術を身につけることが必須となります。

看護師の仕事内容|医療施設で療養上の世話や診察の補助など

看護師もまた子どもと関わることが少なくない職業ですが、その一方で児童以外の人と関わる機会も非常に多いという特徴があります。具体的な仕事内容としては医療施設での療養上の世話や診察の補助などが挙げられ、その役割は自身が実際に病院を利用したときのことを思い出してみるとイメージしやすいでしょう。

看護師の月給・年収

看護師の平均的な月収は24万~32万円となっています。また、なかには月給の上限が50万円を超える求人も散見されるという点で児童指導員とは異なるのです。

こちらの仕事に関しても給与とは別に賞与が支給されるケースがあり、平均的な年収は300万~380万円程度となっています。

児童指導員と看護師資格を両方持つメリットとは?

児童指導員と看護師の仕事は、自分の力だけでは日常的な活動をするのが難しい人をサポートするという点でも共通しています。このことから児童指導員と看護師それぞれの資格を取得し、両方をいかせる仕事に就きたいという方も多いのかもしれません。続いては、この2種類の資格を取得することでえられるメリットについて解説します。

児童発達支援に関する業務への理解が深まる

児童指導員の資格を取得するためには、児童発達支援に関する知識を深める必要があります。とくに実務経験を積みながら資格取得を目指す場合、実際に児童発達支援に関連する業務にたずさわることもできるため、業務そのものへの理解を深めることが可能です。

この経験によってえた知識やスキルは看護師の仕事でもおおいに役立つため、この点においても2種類の資格を取得することには大きなメリットがあるといえるでしょう。

就職・転職の間口が広がる

ほかの多くの職種と同じように、児童指導員や看護師の仕事に就く際にも関連資格を取得していることは大きな強みとなることがあります。

たとえば児童指導員として働くことを目標としている人は、看護師資格を取得しておくと就職・転職活動でも有利になるでしょう。また、その逆に関しても同様であるため、就職・転職活動で有利になるために2種類の資格を取得するというのもおすすめです。

児童指導員と看護師を目指すおもなルートを解説!

児童指導員と看護師、それぞれの資格を取得することには多くのメリットがあります。続いては、このことを踏まえたうえでどちらかの資格をすでに取得している人が、もう片方の資格を取得する際に有効なルートをご紹介します。

児童指導員の資格に看護師の資格をプラスしたい場合

すでに児童指導員資格を持っている方は、そのうえで適切なルートにて看護師資格を取得するのがおすすめです。このようなケースで最適なルートとしては、以下のふたつが挙げられます。

看護学校へ通おう!

もっとも一般的な看護師になるためのルートとしては、看護学校を利用するというものがあります。このルートでは正看護師の資格を取得することができるため、就職・転職活動ではより有利になるでしょう。ただし、この方法の場合、長い時間がかかることから、すぐに就職・転職がしたいという方には向かないかもしれません。

働きながら資格をえるなら|准看護師を目指そう

現在の仕事をしながら看護師資格を取得したいという方は、准看護師資格の取得を目標とするのもよいでしょう。准看護師の場合、半日制のスクールもあるため、夜間のみ准看護師資格取得のために通学をするということも可能となります。

看護師の資格に児童指導員の資格をプラスしたい場合

すでに看護師資格を取得している方が児童指導員の資格を取得する場合にも、このケースに適したルートを選択することが重要です。看護師資格を取得している人が児童指導員資格を取得するうえで有効なルートには、以下のふたつがあります。

児童福祉事業で2年以上の実務経験を積もう

児童指導員の資格を取得するためのルートは複数存在し、なかでも2年以上にわたって児童福祉事業で実務的な経験を積むというものは比較的難易度が低いルートでしょう。ただし、このルートの場合、高卒もしくはそれと同等の学歴が必要となり、この基準を満たせない場合は3年以上の実務経験を積む必要があります。

実務経験なしでもOK|社会福祉士・精神保健福祉士・教員免許

児童指導員の資格は、実務経験を積まなくても取得することができます。たとえば社会福祉士や精神保健福祉士、あるいは教員免許などの資格を取得していると、多くの時間をかけずに資格を取ることも可能です。

ただし、これらのなかでも教員免許を取得している方が児童指導員資格を取得するためには、都道府県知事の認可を受けなければなりません。また、保育士免許は対象外となるため注意が必要です。

両方取得はメリットあり! 自分に合った方法で取得を目指そう

児童指導員の資格は、取得するまでの過程で児童発達支援に関する知識を深めることができるという点でメリットがあります。また、このことは看護師の仕事でも役立てることができるため、2種類の資格を取得することにもおおいにメリットがあるといえるでしょう。

一方、看護師免許は国家資格であることから、医療に関連するより専門的な知識を深められる点でメリットがあります。また、こちらに関しても児童指導員の仕事でいかすことができるという点がメリットです。以上のことから、児童指導員と看護師それぞれの仕事には深い関係があり、自分に合った方法で両方の資格取得を目指す価値はじゅうぶんにあるでしょう。

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