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ヘルスケア 2021-03-05

【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.23】ヨガインストラクター 西林さきさんが伝える手技・技術

ヘルスケア業界のさまざまな職種にフォーカスし、その道で働くプロにお仕事の魅力や経 験談を語っていただく『もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事』の企画。

今回はヨガインストラクターとして活躍する西林さきさんにインタビュー。これまでは、西林さんがヨガインストラクターを目指したきっかけから、その道で活躍するために大切なことなどをお聞きしました。今回は西林さんが発信しているヨガの特色や、レッスンを行う際に気をつけているポイントなどを教えていただきました!

赤ちゃんからシニア世代の方まで行えるレッスンを展開

―西林さんが教えているヨガのコンセプトを教えてください。

私は年齢や性別、その人の健康状態などの垣根を越えて楽しめる「誰でもできるヨガ」を発信しています。教える内容自体はリラックス系からシェイプアップ系までさまざまですが、レッスン時は専門用語をなるべく使わず、生徒さんができるだけイメージしやすいよう、一つ一つの言葉を慎重に選びながら伝えるようにしています。

―レッスンにあたる際、西林さんがとくに気をつけていることを教えてください。

生徒さんの姿が見える状態でレッスンを行うときは、とにかく褒めることを意識していますね。特に初めてレッスンを受けに来てくださった方は、自分と周りの人が取っているポーズがちょっと違ったときなどに「自分のポーズは間違っている」という判断基準になってしまい、恥ずかしい気持ちになったり、体がかたいことをマイナスに捉えてしまうことが多いんです。そこで、「皆さん全く同じようにできなくても、ここが伸びてれば大丈夫ですよ!」と伝えてあげることで、生徒さんの不安な気持ちを払拭し、自信を持たせてあげられると思うんです。

だからこそ私は、生徒さんができているところをとにかく褒めてから、さらに良くするためのアドバイスを送るようにしています。私自身も慣れないことをしたときなどに、最初から「ここはこうしたほうがいい」と指摘を受けるよりも、自分ができていることを褒めてもらえた上でアドバイスをもらったほうが、すんなり意見を受け入れられるような気がするので(笑)。それに生徒さんには体だけではなく心も気持ちよくなってもらいたいと思っているので、私は相手のいいところに目をつけることを一番重視するようにしています。

オンラインのときは、より生徒さんの名前を呼ぶようにしています

―対面でのレッスンと、オンラインやYoutubeなどの画面越しのレッスンでは、教え方も変わってくるのでしょうか?

対面でレッスンを行う際は、生徒さんの側で直接教えることができるのですが、オンラインレッスンではそれができないので、生徒さん全員に呼びかけるときは「みなさんこうしてみましょう」と呼びかけ、特定の生徒さんにアドバイスを送りたいときは生徒さんの名前を呼んでアドバイスを送るなど、状況次第でアドバイスの送り方を使い分けるようにしています。

西林さんが自宅でできるヨガポーズを伝授!

疲労・首こり・頭痛緩和に効果的な「ウサギのポーズ」

1. 正座し、上半身を前に倒す「チャイルドポーズ」の姿勢から、頭の上を床につける。
2. 1の姿勢のままお尻を上に持ちあげるようにして頭側に体重を乗せる。

Point

余裕のある人は、両腕を上に持ちあげて頭上で両手を組んでみましょう。
お尻を上に持ちあげることはあまり意識しないでOK。

下半身強化、ヒップの引き締め、代謝アップに効果的な「ランジのポーズ」

1. 脚を大きく前後に開き、前側の脚のひざを垂直に曲げる。
2. 息を吐いたタイミングでそのまま重心を下げ、後ろ側の脚をしっかり伸ばす。余裕が出てきたら、息を吸ったタイミングで両手を天井に上げる。
3. ゆっくりと脚を戻し、反対側も同様に行う。
後ろ側の脚の膝裏を伸ばすように意識すると、脚の付け根や前ももがよく伸びて、より効果を高められます。

生徒さんのできているところに目を向けてあげることが、やる気や向上心を高めるカギになるんですね! オンラインレッスン時ならではのポイントもお聞きでき、大変勉強になりました。

▽#1はこちら▽
【もっと知りたい「ヘルスケア」のお仕事 Vol.23】ヨガインストラクター 西林さきさんが「この道を目指したきっかけ」>>

取材・文/小沼奈央(レ・キャトル)
撮影/岩田 慶 (fort)

教えてくれたのはこの人!

ヨガインストラクター 西林さきさん

2015年からフリーランスのヨガインストラクターとして関東圏を中心に活動をスタート。ヨガにおけるメンタルケアの側面に着目し、マインドフルネスやリストラティブヨガについて学ぶ。現在は大学時代に学んでいた福祉とヨガを結びつけたレッスンを、赤ちゃんから高齢者までの全世代に向けて発信している。その他、大型イベントやメディア等への出演、企業講演も務めるなど幅広く活躍中。
Instagram:@sakiyoga1206
YouTubeチャンネル:さきヨガちゃんねる

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