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特集・コラム 2021-08-09

ケアマネジャーに定年はあるの? 年を重ねてもケアマネジャーとして活躍するには?

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護サービス計画書を作成して介護サービスをマネジメントするのが仕事です。そのため、おもに利用者や家族の相談に乗ったり、書類の作成などの業務をおこなったりします。

比較的体力仕事の少ないケアマネジャーですが、この仕事に定年はあるのでしょうか。今回は、ケアマネジャーが何歳まで働けるのかということはもちろん、年齢を重ねてもケアマネジャーとして活躍する方法をご紹介します。

ケアマネジャー(介護支援専門員)として何歳まで働ける? 定年はある?

ケアマネジャーは、一体何歳まで働くことができる仕事なのでしょうか。ここでは、ケアマネジャーに定年があるのかどうかをご紹介します。

ケアマネジャーの資格に定年はない

ケアマネジャーの資格には、定年がありません。基本的には、体力や気力がつづく限りは働くことのできる仕事なので、65歳以降も現役で活躍したいと考えている人にはおすすめの職業といえます。

介護関係の仕事とはいっても、ケアマネジャーは実際に介護業務に携わったり、夜勤をしたりする必要はありません。パソコンでケアプランや申請書類の作成をする業務がメインですので、60代後半、あるいは70代でもじゅうぶんに力を発揮できる仕事といえるでしょう。

事業所や施設に定年制度があることも

基本的には定年制度が設けられていないケアマネジャーですが、勤務している事業所や施設に定年制度が設けられている場合には、もちろんその規定に従わなければなりません。

現状として、今の介護業界ではケアマネジャーは圧倒的に不足している状態ですので、定年制度が設けられていたとしても、その制度自体を廃止したり、延長していたりする事業所が多いようです。

このような理由からいったん定年退職をしたうえで、非常勤職員あるいは嘱託社員として同じ事業所で働くケアマネジャーもたくさんいます。

経験を積んだケアマネとして活躍できる!

ケアマネジャーの業務は知識のみに頼らずに、豊富な経験を活かして実践することが大切です。ですから、経験のあるケアマネジャーは年齢を重ねても活躍できる職場がたくさんあります。実際に介護の現場を見てみても、60代や70代で現役としてバリバリと働いているケアマネジャーが非常に多く、その平均年齢は年々高くなっているのです。

利用者のケアプランを作成するにあたっては、高齢者の立場になって考えることが重要となりますが、その点からいって長年の経験を積んだケアマネジャーは需要も高くなっています。何年もケアマネとして働いてきた実績がある人はコミュニケーション能力も高いので、利用者や家族からも信頼してもらいやすいようです。

年を重ねてもケアマネジャーとして活躍するには?

社会の高齢化にともない、何歳になっても現役で仕事をしたいと考える人は年々増えてきています。ここでは、年齢を重ねてもケアマネジャーとして活躍する方法について解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 開業して個人の事業所を立ち上げる

年齢を重ねてもケアマネジャーの仕事をつづけていきたいという人におすすめなのが、自分で介護関係の事業所を開業し、経営者として働くという方法です。この方法であれば、働いている事業所の定年制度に縛られることもありませんし、自分のペースで仕事をこなしていくことができます。

自分ひとりでは事業所を立ち上げるための資金繰りが難しいというのであれば、定年を迎えたケアマネジャーの数人が集まって共同で事務所を設立するのもよいでしょう。これなら、事務所の家賃なども分担して払うことができるので負担が少なくなり、数人で相談しながら介護の事業を進めていくことができます。

2. 現在の職場に嘱託や非常勤として勤務する

定年を迎えたけれど、現在働いている職場に嘱託社員または非常勤の制度があれば、働き方を変更して勤務することも可能です。この場合は一度退職し、あらためて同じ職場と労働契約を交わすことになります。新しい職場に変わるわけではなく、定年後も同じ仲間、同じ事業所で仕事をつづけられるわけですから、引き継ぎのわずらわしい問題に悩まされることもありません。

定年退職後も同じ職場で働くことを希望しているのであれば、早めに嘱託や非常勤として働き続けることが可能かどうかを打診しておくといいでしょう。その際は、待遇に関しても事前に確認しておくことをおすすめします。

3. 年齢不問・シニア歓迎の職場に転職する

定年後もケアマネジャーとして働きつづけたいと考えているけれど、現在働いている事業所に嘱託や非常勤の制度がない場合には、年齢不問・シニア歓迎の事業所に転職するという方法があります。

ケアマネジャーの求人案件は年齢制限が年々上昇する傾向にありますので、やる気さえあれば新しい職場を見つけるのはそれほどむずかしいことではないでしょう。

年齢不問・シニア歓迎の職場はある? 求人情報をチェック

実際に東京や神奈川でのケアマネジャーの求人情報をチェックしてみたところ、「シニア・中高年者歓迎」「年齢不問」などのキーワードを入れて検索してみると、30~40件の求人がヒットしました。

この結果を見てみると、年齢不問であったり、シニア世代を歓迎していたりする事業所が多く、ケアマネジャーの需要が多いことがおわかりいただけるでしょう。

4. 業務のスキルアップを目指して研修を受ける

ケアマネジャーの資格を持っていても、それだけでは物足りない、業務のスキルアップを目指してより充実した仕事をしたいと考えているのであれば、研修を受けてみるのもいいでしょう。ここでは、東京都を例にしたケアマネジャーの専門研修について解説します。ただし、この専門研修は各自治体によって異なるため、必ずお住まいの地域の自治体の情報をチェックするようにしましょう。

東京都では、介護支援専門員専門研修課程ⅠとⅡがあります。専門研修課程Ⅰは介護支援専門員として実務に従事しており、就業後6カ月以上であることが受講条件です。専門研修課程Ⅱの場合は就業後3年以上経っており、さらに研修課程Ⅰを修了していなければなりません。

研修を受けるメリットとは?

専門研修課程を修了すると、更新研修の一部もしくは全部が免除されます。さらに主任介護支援専門員の研修を受講する資格を取得することができますので、より専門性の高いケアマネジャーとして活躍することができるでしょう。

主任介護支援専門員の資格を取得すると、ほかの介護支援専門員を指導したり、助言を与えたりすることができるようになります。個人的な介護支援はもちろんのこと、地域包括ケアシステムの構築も含め、地域包括支援センターに業務して幅広い地域づくりにも参加することが可能です。

年齢を重ねても活躍できる! 自分に合った働き方を見つけよう

一昔前までは、定年といえば60歳が当たり前でした。ところが寿命が延び、シニアになってもまだまだ活躍できる人が増えた現代では、年齢を重ねても自分を実現できる職業に就きたいと考える人が非常に多くなっています。

介護関連の数ある資格のなかでも、体力仕事が少ないケアマネジャーそのものには定年制度が設けられていません。経験があればあるほどそれを仕事に活かすことができる仕事なので、自分に合った働き方を見つけてケアマネジャーの仕事をつづけてみてはいかがでしょうか。

引用元:
公益財団法人 東京都福祉保健財団 Ⅱ.介護支援専門員研修について|介護支援専門員 専門研修Ⅰ
公益財団法人 東京都福祉保健財団 令和2年度第1期度東京都介護支援専門員専門研修課程Ⅰのお知らせ
公益財団法人 東京都福祉保健財団 「令和2年度第1期東京都介護支援専門員専門研修課程Ⅰ 【通信】」日程

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