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特集・コラム 2025-03-28

50歳で栄養士になるには?資格取得のために知っておくべき基本情報や注意点を紹介

栄養士は、おもに健康な人を対象に栄養指導や給食管理などを行います。

栄養士の仕事で活躍するのに年齢に関係ありませんが、「50歳でなれるのか」「資格は取れるのか」など気になる人もいるでしょう。この記事では、50歳から栄養士を目指す方法や注意点を紹介します。

50歳で栄養士になれる?

栄養士になるためには、都道府県知事から与えられる国家資格が必要です。栄養士の資格取得にはとくに年齢制限はなく、50歳からでも栄養士は目指せます。

ただし、50歳で栄養士になろうとする場合、課題や注意点もあります。栄養士に興味のある人は、これから紹介する情報を参考にしてみてください。

栄養士になる方法とは

年齢がいくつであっても、栄養士になるルートに違いはありません。ここでは、栄養士になるために必要なことを解説します。

50歳が通える栄養士養成施設

栄養士資格の取得に年齢制限はありませんが、独学では取得できません。栄養士養成施設において、所定の課程を修了する必要があります。

養成施設には「大学」「短期大学」「専門学校」の3種類があり、いずれも年齢の条件はありません。それぞれの特徴を紹介します。

【大学】
修業年数が4年で、他の養成施設と比べてかかる学費や時間が多くなります。その分、一般教養や語学など、栄養士以外の分野も学べます。

【短期大学】
ほとんどの学校が2年制または3年制です。栄養士の学習と同時に、一般教養を学べるうえ、大学よりも短期間で卒業できます。

【専門学校】
専門学校は、2年制・3年制・4年制と学校によって修業年数が違います。栄養士の養成に特化している点は共通していますが、カリキュラムや実習内容・設備などは学校によって異なります。

なるべく早く栄養士になりたい場合は、集中的に知識・技能を身につけられる短大または専門学校がおすすめです。

栄養士になるための学習内容とは

栄養士になるための学習内容は、栄養士法によって定められています。おもな分野は以下になります。

【栄養】
食生活と疾病との関連を研究する「臨床栄養学」や、人の栄養状態や食生活など総合的に考え、個別に指導するための「栄養指導論」などを学びます。

【食品や衛生】
加工食品の製造や保存方法について学ぶ「食品加工学」や、細菌や農薬から安全を確保する方法を学ぶ「食品衛生学」などを学びます。

【給食管理】
安全で衛生的な給食提供のための知識や方法を実践的に学びます。

【調理学実習】
栄養士の就職先では、調理業務に携わる機会が多く、包丁の取り扱いの基本から実際の調理方法まで習得します。養成施設によっては、和食・洋食・中華を学ぶこともあります。

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栄養士と管理栄養士の違いを解説|学習内容や取得方法とあわせて資格のメリットもチェック

引用元
全国栄養士養成施設協会|栄養士になるには

栄養士になるメリットとは?

栄養士になるには学費や時間が必要になる一方、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、栄養士になるメリットを紹介します。

安定した職場で活躍できる

栄養士の就職先は、病院・クリニック・介護福祉施設・保育園・幼稚園・学校・給食会社・社員・寮食堂・行政機関・スポーツ業界・美容業界・食品関連企業・飲食店など多岐に渡ります。

仕事内容は働く場所によって異なりますが、比較的安定性の高い分野が多いことはメリットのひとつといえるでしょう。代表的なものをいくつか紹介します。

病院・クリニック

おもな役割は、給食運営を中心とした業務です。具体的には、以下のとおりです。

・医師の指示に基づいた献立作成
・調理や食事の提供、配膳
・患者の嗜好や症状に合わせた食事の提供 など

介護福祉施設

おもな担当業務は、利用者の状況に合わせた調理や食事提供です。

・利用者の状態や要介護度に合わせた食事の提供
・季節のイベントに合わせた特別メニューの作成
・利用者の栄養状態、嚥下障害などへの対応 など

学校

学校では、給食関連の業務が中心になります。

・給食の献立作成と調理
・食材の発注と衛生管理
・調理員への指導
・食育指導や栄養指導 など

需要の拡大とキャリアアップの可能性がある

栄養学の専門家として働いた経験は、キャリアアップにもつながります。

高齢化が進むなかで、とくに介護業界では栄養士の需要が今後も拡大していくと予想されます。また最近では、薬局やドラッグストアの相談受付・フリーのフードコーディネーターなど活躍の場は広がっています。

栄養士になるメリットは、仕事面だけではありません。栄養士になる過程で栄養に関するさまざまな知識を習得するため、それをいかして、自分や家族の栄養・健康管理もできるようになります。

50歳で栄養士を目指すときの注意点

50歳から栄養士を目指す場合、いくつかの注意点を押さえておきましょう。

働きながら目指すのはハードルが高い

栄養士養成施設は全国各地にありますが、夜間制や通信制はなく、日中の通学が必須です。最低でも2年間は仕事を休業・退職するか、早朝や夜間・休日などを利用して働くことになります。

50歳でも栄養士を目指すことはできますが、精神的や身体的に負担もあり、かんたんではないという点に注意しましょう。

高卒資格が必要

栄養士養成施設の入学には、高卒資格が必要です。高校を中退した方や、中学卒業後すぐに社会人になった方が高卒資格を取得するには、通信制高校に入学、または高等学校卒業程度認定試験(高認試験)を利用する方法があります。

通信制高校は、最低でも3年間在籍が必要ですが、自分のペースで進められるため働いている人にはおすすめです。

学費が必要

栄養士養成施設で学ぶためには、受験料や学費(入学金・授業料)・教科書代・実習費などがいくらくらい必要になるかも把握しておく必要があります。初年度に納入する金額の平均は、約140万円とされています。

社会人が入学する場合でも、日本学生支援機構の奨学金制度や教育ローンが利用できます。学校によって、独自の奨学金制度や学費減免制度が設けている場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

栄養士からさらに菅絵里栄養士を目指すルートとは?

管理栄養士になるには、年に1回開催されている国家試験に合格しなければならないと決められています。

管理栄養士を目指せるルートは、大きくわけると2つあります。ひとつは、管理栄養士養成施設を卒業して受験資格を得るルートです。

そして、もうひとつは栄養士養成施設を卒業したのち、実務経験を経て、受験資格を得るルートとなっています。

1. 管理栄養士養成施設で栄養士資格取得+国家試験に合格

このルートの場合の養成施設は、4年制の大学や専門学校が該当します。卒業するタイミングで、栄養士の資格と試験の受験資格を得られる仕組みです。そこから、試験に合格することで資格を取得できます。

2. 2年~4年制の養成施設で栄養士資格取得+実務経験+国家試験に合格

このルートの場合は、すでに栄養士の資格を取得していなければなりません。その後、一定期間の実務経験を経て、国家試験に挑むというルートです。ここで合格すると、資格を得られます。

管理栄養士になるために必要な実務経験とは?

栄養士の養成施設で学んだあとに目指す場合、実務経験が必要となります。理由は、管理栄養士の養成施設以外を卒業して受験する場合、実務証明書という書類を提出しなければならないからです。

実務経験として認められる業務は、栄養指導です。しかし、養成施設の修業年数によって必要な実務経験の期間が異なります。2年制の場合は3年以上、3年制の場合は2年以上、4年制の場合は1年以上の実務経験がそれぞれ必要です。

管理栄養士養成施設の場合、受験資格は4年で得られますが、栄養士養成施設の場合は学校と実務経験合わせて、5年以上かかります。

実務経験として認められるには、厚生労働省が定めた施設で従事する必要があります。具体的には、寄宿舎・学校などの特定多人数の人たちに対して継続的に食事の提供をおこなう場所、食品製造および加工などの営業施設が対象です。

認可外の施設では実務経験として認められないため、注意してください。

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管理栄養士国家試験の概要と受験資格を紹介|合格率はどれくらい?

50歳から栄養士になるには栄養士養成施設に通うことからはじめよう!

50歳から栄養士を目指す人に向けて、知っておくべき基本情報や注意点を紹介しました。栄養士の資格取得は50歳でも可能ですが、栄養士養成施設で学ぶことが必須です。社会人で目指すことはかんたんではないため、強い意志をもって臨む必要があります。

しかし、資格を取得できればさまざまなメリットがあります。50歳で転職は難しいといわれますが、栄養士の資格があることで未経験の仕事にも応募しやすくなり、仕事の幅が広がるでしょう。

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