ナゼ? 鍼灸師が副業を考える4つの理由|鍼灸師の副業としておすすめな方法とは?
鍼灸師として働いている方の中には、開業のために資金を貯めたい、もっとスキルアップしたいなど、さまざまな理由から副業を考えている方も少なくないでしょう。しかし、どのような副業を始めるべきか、自分にはどういった副業があっているのかといった悩みも少なくありません。
ここでは、鍼灸師が副業を考える4つの理由と、鍼灸師が副業する場合、どのような方法でおこなうのが効率的か、実践的かなど、おすすめの副業方法をご紹介します。
ナゼ? 鍼灸師が副業を考える4つの理由
現在、鍼灸師として働いている方の中には、さまざまな理由で副業を考えている方も少なくありません。ここでは鍼灸師が副業を考える4つの理由をみてみましょう。
1. 仕事の収入をもっと増やしたい!
鍼灸師が副業を考える第一の理由は、仕事の収入を増やしたいためです。現状の収入では満足できない、目標のために資金を貯めたいという方は、副業を考えます。
たとえば個人で開業されている方は、よほどのことがない限り、急に顧客が増えて収入激増ということはありません。さらに、店舗でスタッフとして働く方も、現状の働き方で収入を増やすということは、なかなか難しいでしょう。そのために副業をと、考える方も少なくないのです。
2. 開業資金をためたい!
ある目的をもって、そのために資金を貯めたいという方の中には、自分の店舗、鍼灸施設、リラクゼーション施設、接骨院などを開業したいと思っているケースも少なくありません。
自宅の一部を改装して開業する場合であれば開業資金は比較的少なく済みますが、テナント物件を借りて開業という場合、敷金礼金をはじめ、さまざまな費用がすべて自己負担となります。どの程度の規模にするかにもよりますが、最低でも150万円から200万円はかかるでしょう。それだけの資金を貯めるために、副業を考えているという鍼灸師は少なくありません。
3. 休みの日など空いている時間を活用したい!
お金を貯めたいという理由はもちろんですが、空いた時間を有効活用したいという理由から副業を考える鍼灸師もいます。
副業として普段とは異なる環境に身を置く、あるいは知識を活かした副業をおこなうことで、人脈の幅を広げることもできます。また、将来、開業を考えている方や転職を考えている方には、今までにない環境に身を置くことは新たな発見につながります。
このようなメリットがあるため、鍼灸師としてもっと技術を磨きたい、スキルアップしたいという方も、休日や空いた時間を有効活用して、別の施設で働くケースもあります。
4. 転職を考えている
別の店舗や企業、あるいは別の職種への転職を考えているため、副業をはじめたいという方もいます。今の仕事や職場が自分に合っていない、だから転職したいという方は、いきなり辞めてしまうのではなく、副業で資金を貯めてから次へのステップに移りましょう。
たとえばまったく異なる職業に就きたいと考えるのであれば、副業として別な業界に携わってみるのもおすすめです。端から見たら働きやすい理想的な環境だったとしても、実際働いて見るとイメージと違った、というケースも少なくありません。
また、転職するために就職活動用の資金を貯めたいというケースもあります。
鍼灸師の副業としておすすめな方法とは?
いざ副業を始めようと決心しても、どのように副業をはじめればよいかわからないという方も少なくないでしょう。鍼灸師の資格を有効に使う副業に就くほか、まったく異なる職種に就くなど副業の方法はさまざまですが、ここでは副業を考えている方におすすめの方法をご紹介します。
副業を探す前に|副業はOK? 勤務先の服務規程をチェックしよう!
まずチェックすべきことは、現在勤務している店舗、施設の服務規程です。働き方改革の一環として、2018年1月から副業が認められるようになりました。とはいえ、大手企業をはじめ、大半の企業はまだ副業NGとしているところが多いのが現状です。
求人情報を見ると、正社員の場合はWワーク(副業)NGというところも少なくありませんが、アルバイトやパート、契約社員の場合は副業OKというところが多いようです。副業OKの場合は問題ありませんが、NGの場合、こっそりWワークをすると、あとでトラブルに発展してしまう可能性もあるので、あまりおすすめできません。服務規程や副業の可否について、疑問点は職場の上司に相談するとよいでしょう。
1. 施術スタッフとしてほかの院と掛け持ちする
せっかく鍼灸や整骨の資格を持っているのなら、それを利用したいと考える方は少なくないでしょう。求人情報を見ると、早番、遅番などフルタイムではない募集もあります。また、店舗、施設によって定休日が異なるので、現在お勤めの店舗定休日と重ならない店舗・施設であれば、Wワークは難しくありません。
アルバイトやパートで施術スタッフとして働けばスキルアップにもつながるうえ、収入アップにもつながります。ただし、トラブルを避けるために、掛け持ち先として副業OKな院を選ぶほか、現在勤めている院にも許可や確認をとるようにしましょう。
2. 資格を活かしてネットサービスなどで知識を提供する
現在務めている職場以外で勤めることは難しいという方には、資格を活かしてネットで知識を提供するような仕事がおすすめです。ネットには自分が持っている知識やスキルを提供することによって、収入を得られる情報サイトなどがあります。
たとえば、鍼灸国家試験の受験対策や家庭教師など、特殊な技能・知識を提供することで対価を得ることができます。鍼灸師になるためには国家試験に合格しなければなりません。こうした専門的な知識の提供は、その分野に造詣が深い人でなければできない仕事といえます。
こうした仕事であれば、どこか別の店舗や施設に勤務することなく、比較的手軽にWワークすることが可能です。
3. 訪問施術を行う
今働いているところとは別の店舗や施設で施術をするのではなく、患者様のお宅に訪問して施術をおこなう訪問施術も副業のひとつです。訪問施術なら店舗を用意することなく、少ない資金ですぐに始められます。
訪問施術において、いきなり顧客増ということにはならないかもしれませんが、口コミは大きなポイントになります。患者様の紹介で少しずつ顧客を増やしていく、ネットを利用して顧客を開拓していくことで、仕事の幅が広がります。
利用者からすれば、意外と接骨院やリラクゼーション施設へ通院するのはめんどくさいものです。信頼できる鍼灸師であれば、訪問施術を希望するという方も少なくないはずです。とくに体の不自由な方、高齢者など外出がままならない人の需要は高いと思われます。
4. 転職を考えている職業のアルバイト・パートをする
鍼灸ではない、異なる職種への転職を考えている方の中には、その仕事を経験するために副業としてアルバイトやパートで働いて見る、というケースもあります。
鍼灸以外の仕事が自分に合っていると考えても、実際働いてみると理想と現実は違っていた、なんてことはよくある話です。実際、転職を考えている職業を経験することは、次のステップに進むうえでも貴重な経験になります。また、その業界での人脈を広げることも、大きな利点となるでしょう。
せっかく転職を念頭に副業するのなら、生産性の高い環境で仕事をすることをおすすめします。
掛け持ちしたい! 副業OKな鍼灸院や整骨院はどれくらいある? 求人情報をチェックして応募しよう!
求人情報サイトで「鍼灸師 副業OK」で検索してみると、ヒットする案件は少なくありません。それだけ、鍼灸の資格をもったスタッフの需要が高いということでしょう。また、アルバイトやパートはもちろんですが、正社員でも副業OKというケースもあります。
例えば社会保険が完備されているのはもちろん、役職・技術手当などの福利厚生なども充実しているところが多いのが特徴です。また、完全週休2日、週1日からOKなど、働き方もご自分のライフスタイルに合った条件を見つけることができます。副業を念頭にいれての仕事探しも、応募しやすい環境ではないでしょうか。
自分に合った方法で副業を始めよう!
将来が不安、安定した収入を得たいという理由から、鍼灸師に限らず副業をしている方が増えています。
その理由としては、副業をすることで収入アップ、スキルアップができるというメリットがあるからでしょう。副業をすることで収入を増やすのはもちろん、その増えた収入で開業資金などを貯めることができるというメリットもあります。
一方で、休日返上で働きすぎると、健康を害する恐れがあります。本業がおろそかになって、解雇や減給になったら本末転倒です。リスクも考慮したうえで、無理のない範囲で自分に合った副業を始めてみましょう。