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介護福祉士
特集・コラム 2019-08-25

【2019年版】介護福祉士の登録者数は? 平成の間に何人増えたの? キャリアアップを狙うなら

年々、介護福祉士の数は増加傾向にあり、現在介護福祉士の資格取得を目指そうと考えている方もいるのではないでしょうか。以前は介護福祉士になったとしても、介護の仕事はキャリアアップが難しいと言われていまました。

しかし今は、介護業界にキャリアパス制度が導入され、キャリアアップに必要な資格がわかりやすくなりました。そこで今回は、介護福祉士の登録者数や試験の合格率などをデータで示すとともに、介護福祉士がキャリアアップを目指す際におすすめしたい資格を解説していきます。

介護福祉士の登録者数はどれくらい?

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介護福祉士の登録者数とその増加数、また介護福祉士の試験の合格率について詳しくデータで見ていきましょう。

2018年の登録者数は約162万人!

2018年度時点で、介護福祉士の登録者数は約162万となっています。2008年度が約73万人、2013年度が約120万人なので、ここ5年で約40万人、10年で約90万人も増えています。

単年度における増加率を見てみると、2005年度までは毎年6万人未満でしたが、それ以降の年は毎年6~10万人台の増加数となっており、ここ数年で一気に増加していることがわかります。

資格試験の合格率は?

2019年度の介護福祉士(資格試験)の合格率は73.7%と非常に高い数値になっています。2008年度が51.3%、2013年度が64.4%なので、合格率も年々増加傾向にあります。これは、介護職員の人手不足を背景に試験の難易度は年々低下しており、その分合格率が上昇してきているという指摘がなされています。

なお、1989年の第1回の資格試験の合格率は23.3%とかなり低く、1989年から2019年までの平均合格率は50%強となっています。

介護福祉士がキャリアアップを狙うなら? おすすめの資格を紹介

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介護福祉士からのキャリアアップを目指す方へ、おすすめの資格を紹介していきます。

ケアマネージャー|介護支援専門員

ケアマネージャーは介護や福祉における幅広い知識・経験・技術が必要で、それらの確かな能力を持った人物にのみ「介護支援専門員証」の資格が交付されます。

要介護者および要支援者からのさまざまな相談に応じ、その人の心身・生活状況に合わせて適切なサービスを受けられるようにケアプランを作成することがおもな仕事ですが、他の仕事も並行しておこないます。ケアマネージャーの仕事内容には以下のものが挙げられます。

○居宅における業務
要介護者および要支援者から依頼を受け、ケアプランを作成します。依頼者と相談するだけでなく、依頼者が利用している居宅サービス事業者ともケアプランの内容について相談・調整します。ケアプランの作成が完了したら、依頼者と居宅サービス事業者にケアプランを交付します。

居宅において業務をおこなうケアマネージャーは、おもに居宅介護支援事業所(ケアマネージャー事業所)、介護予防支援事業所(地域包括支援センター)などで働くことになります。

○施設における業務
各介護施設などを利用している利用者が、自立した生活を営めるように必要な支援と適切なサービスの提供を計画します。

施設利用者ひとりひとりの問題点を把握し、その利用者に合ったプランを計画する必要があるため、利用者本人だけでなく施設に従事する介護職員・看護職員ともコミュニケーションを取ってサービス計画を調整していきます。

施設において業務をおこなうケアマネージャーは、おもに介護老人福祉施設、介護老人保健施設、有料老人ホーム、介護療養型医療施設、認知症対応型共同生活介護などで働くことになります。

ケアマネージャーになるには?各自治体が試験を実施

ケアマネージャーになるには、各自治体で実施されている試験に合格する必要があります。受験資格は保険医療福祉分野において「実務経験5年以上または900日以上」となっているので、実務未経験者の場合は試験を受けるまで最低5年はかかることになります。なお、実務経験日数は非常勤でもパートでもカウントされます。

受験資格を得て、毎年10月に実施されるケアマージャー試験に合格すれば資格を取得することができます。

認定介護福祉士|キャリアパスの最上位資格

認定介護福祉士は、より質の高い介護サービスやマネジメント業務をおこないます。医療施設や事業所と連携し、多様な利用者と環境に対応した知識とスキル、経験を持った介護福祉士です。居宅や介護施設など勤務形態は問われません。

認定介護福祉士は、介護福祉系のキャリアパスにおける最上位の資格とされており、介護福祉士のなかでリーダー(中核)的な役割を担います。現在でもこの資格を取得している人は少なく、非常にハードルの高い資格のひとつです。

認定介護福祉士の仕事は幅が広く、介護現場や施設内、さらに地域におけるさまざまな役割が期待されます。具体的な仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。

○介護施設のサービスマネージャー
施設の介護サービスの質を向上させるだけでなく、介護職員のチームをまとめ、同時に教育指導をおこなう立場となります。

○介護サービス提供とその連携における中核的役割
介護サービスを提供している他の施設、また医師・看護師・リハビリテーション職などの他職種と連携して協働を強化し、その調整役を担います。

○地域の介護サービス向上のための助言者・支援者の役割
地域包括ケアの推進、家族介護者への支援、また各地域の介護施設、事業所、ボランティア、介護福祉士の介護力の向上など、「地域」の介護サービスの質を高めるための活動をおこないます。

認定介護福祉士になるには?指定機関で講習を受ける

認定介護福祉士は、認定介護福祉士養成研修を受講し修了することでその資格を得ることができます。この研修を受講するためには、以下の条件をクリアすることが求められます。

1.介護福祉士としての実務経験が5年以上
2.100時間以上の現任研修+レポート提出・試験
3.介護職のチームリーダーとしての実務経験
4.居宅・施設系の双方における生活支援の実務経験

社会福祉士|障害者などの生活も支援

社会福祉士は介護福祉における国家資格のひとつであり、身体や精神の障害、または経済難によって日常生活を営むのが困難になっている人に対し、支援や援助、相談やアドバイスをおこなうのが仕事です。

社会福祉士としての具体的な仕事内容は以下のようになります。

○相談業務
さまざまなハンデキャップを抱え、社会的な支援が必要としている方々とその家族の相談を受け、福祉サービスの提案などをおこないます。

○各機関との連絡や調整
相談者が適切な福祉サービスを受けられるよう、各福祉サービス施設や事業所、関係機関との連絡・調整役を担います。場合によっては新たなサービスプランの提案もおこないます。

○相談者の管理業務
相談者が受ける福祉サービス施設の設備の確認、書類管理、法律への対応なども社会福祉士の仕事です。

社会福祉士になるには?国家試験を受験

社会福祉士になるには、国家試験を受験し合格しなければなりません。受験資格を得るためのルートは大きく分けて4つあります。

1.福祉系大学の指定科目を履修する
2.短大などで指定科目を履修して1~2年の実務経験を積む
3.指定の福祉施設で4年以上の実務経験をしたのち養成施設を経る
4.一般の大学・短大を出たのち養成施設を経る

おもにこの4つのルートを経て国家試験を受験し、合格すれば社会福祉士として登録することができます。

介護福祉士がさらなるキャリアアップを狙うなら資格取得がおすすめ!

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介護業界にもさまざまな資格があり、それらの資格を取得することでキャリアアップを目指すことが可能です。資格レベルが上がれば上がるほど、それだけ幅広い任務と責任のある立場を任せられることになります。

ケアマネージャーや社会福祉士の資格を得れば、相談者だけでなく施設内や他職種の人々、他の事業者や地域との連絡・連携をする立場になりますし、認定介護福祉士のように最上位の資格を取得すると、スタッフをまとめるだけでなく教育指導をおこなう立場にもなります。

キャリアアップをすれば仕事の幅が広がり、さらなるやりがいと充実感を感じながら介護の現場で働くことができるでしょう。

出典元
・厚生労働省 介護福祉士の登録者数の推移
https://www.mhlw.go.jp/
・公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 社会福祉士受験資格(資格取得ルート図)
http://www.sssc.or.jp/shakai/shikaku/route.html

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