結婚したこと、子どもができたことで自分の世界がどんどん広がっているのを感じます【Cocoon銀座 店長 泰斗さん】#1
Cocoon銀座の店長として店舗を運営しながら、3歳の女の子と昨秋に産まれた男の子の2児の子育てに奮闘中の泰斗さん。「子どもが産まれて、世界がさらに広がった」とおっしゃる毎日のご様子を伺います。
32歳で結婚。
まもなく第一子の父に
—–パートナーとの出会いは何歳のときですか?
僕が24歳で奥さんが28歳でした。まだ僕がCocoonに入る前で、前のサロンに務めていたときに知り合いました。
12年前VANがCocoonを立ち上げたとき、前のサロンを辞めて僕も参加したこと、1年前に銀座店を立ち上げたことなど、奥さんは僕の仕事の変遷をすべて知っているんです。
あれこれ説明しなくても事情を分かってくれるのがありがたいし、心強いですね。
—–パートナーはどんな方ですか?
アパレルメーカーのプレスをしていて、今は育休中です。
僕より仕事ができる人だと思いますよ。頭がいいし、すごく尊敬しています。
僕は性格的に冒険するタイプで、放っておくと羽目をはずしてしまいがちなんです。でも彼女は真面目で常識人。道を外れそうなときは注意してくれるし、「普通」の感覚を教えてくれる人なんです。自分とは真逆なのでバランスがうまく取れているんだと思います(笑)。
—–結婚を決めたきっかけは何ですか?
一緒に暮らし始めて8年目に結婚をしました。それまで先のことを考えていなかったんですが、「子どもがいつできるか分からないよね」とか話し合ううち、奥さんが年上だったこともあって「子どもを作るなら早いほうがいいよね」ということで、自然な流れで入籍しました。
もし、彼女が年下だったら、「子どもを作るなら、もう少し仕事が落ち着いてから」とか、自分のことだけを考えて結婚をためらったかもしれませんね。
—–結婚なさってから、すぐにお子さんができたんですね。父親になる実感はありましたか?
籍を入れても、「すぐには簡単に子どもはできないだろう」と思っていたので、奥さんから「妊娠した」と聞いて、すごく嬉しかったんですけど実感は持てなかったですね。
—–お子さんができるまで、家事の分担はどんな感じだったんですか?
すっかり奥さんに甘えてましたね。洗濯と掃除は彼女で風呂掃除は僕。生活パターンも休日もバラバラなので、食事はそれぞれが作って食べていました。一緒に生活をしていても、ルームシェアしている感じでしたね。当時は夜、眠るときと朝、起きるときに顔を合わせるくらいでした。
子どもが生まれて自分の無力さを痛感
—–1人目のお子さんは出産に立ち会ったとか。
スタッフの協力があって、立ち会うことができました! 絶対に立ち会いたいと思っていたので、本当にスタッフには感謝です。
出産予定日はクリスマスが近く、土曜日ということもあってサロンがいちばん混雑する日だったんです。スタッフにめちゃくちゃ協力してもらったおかげで、早く病院へ戻ることができ、なんとか出産に間に合いました!
奥さんは妊娠後期から妊娠糖尿病にかかってしまい、産まれるまで本当に辛そうだったんです。「無事に出産できるのか」、「子どもはちゃんと産まれてるのか」、産まれてくるまでずっと気がかりでしたね。
—–お子さんと対面して、いかがでしたか?
感動しましたし、何より無事に産まれてくれて安心しました。
自分の想像を超えて小っちゃかったので、「はい、お父さん」って娘を手渡されたとき、壊れてしまいそうで、どう扱えばいいのか困ってしまったのを覚えてます。
—–パートナーから、何かリクエストはありましたか?
特に具体的なリクエストはありませんが、家に帰ると机の上に育児雑誌の『ひよこクラブ』が置かれていて、「ちゃんと読んで、把握しておいてね」ってことね、と(笑)。
—–お子さんが産まれて、家事の分担などは変わりましたか?
オムツ交換とか掃除とか、僕ができることはやっています。
娘は母乳しか飲まなかったんです。だから常にママがいないといけない。夜泣きをしても、僕はあやすことはできてもミルクをあげることができないんです。「あまりに無力だ!」と思い知りました。そんなこともあって、できることは少ないけれど、自分にできることをやろうと思っています。
でも一生懸命やっているんですけど、足りないことだらけですよ(笑)。
優先順位が『自分』から『妻と子ども』に
—–初めての子育ては分からないことがたくさんありますよね。
そうなんですよね。でも、ありがたいことにお客さまに先輩ママやパパがたくさんいらっしゃるので、よくアドバイスをいただきました。実践的な話なので、すごく役に立ちました。
2人の子どもを育てるようになってからは、出産を控えているお客さまに、自分の経験を話すこともあるんですよ。
結婚をして、子どもを育てるようになってから、自分の世界が広がったような気がします。お客さまの層も広がりました。
—–考え方も変わりましたか?
自分の優先順位が変わりましたね。子どもが産まれるまでは、すべて自分を中心にして物事を決めていました。でも、今の最優先は子どもと奥さんです。
だからといって自分が我慢しているとか、無理をしているというわけではないんです。子どもと奥さんを優先したい自分がいる。自分がそうしたいから優先しているだけなんですけど。
結婚から父親になるまでのポイント3カ条
1.自分ができることを率先して行うこと
2.先輩ママやパパのアドバイスを積極的に取り入れる
3.優先順位を自分から子どもと妻に切り替えること
ずっと家事はパートナー任せだったのが、お子さんが産まれてからは率先して掃除やオムツ替えを行うようになった泰斗さん。「父親としてできることが少ないから、自分にできることをやる」という言葉に、お子さんとパートナーに対する愛情の深さを感じました。
また、「結婚と子育てという経験を通してお客さまとの関係が広がった」とおっしゃったのも心に残りました。次回は、仕事と人生に深みを与えている泰斗さんの経験を、さらに詳しく伺います。
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