結婚したこと、子どもができたことで自分の世界がどんどん広がっているのを感じます【Cocoon銀座 店長 泰斗さん】#2

Cocoon銀座の店長として店舗を運営しながら、3歳の女の子と昨秋に産まれた男の子の2児の子育てに奮闘中の泰斗さん。「子どもが産まれて、世界がさらに広がった」とおっしゃる毎日のご様子を伺います。

休日は保育園の送迎も家事も担当

——休日なのに朝が早いですね。

子どもの保育園があるので、あまり変わらないですね。子どもの機嫌に合わせて朝ご飯を食べさせたり、娘は髪が長いのでヘアアレンジをしたり、けっこう時間がかかります。

仕事のある日は子どもを保育園に送ってからサロンへ出勤しているんですよ。

—–保育園から戻ってからも、慌ただしいですね。

そうですね。家事をしたり長男の世話があったり。家事でも育児でも気づいた方がやっています。お互いにやりたいことをやる時間ですね。

—–仕事のある日に比べると、パートナーとお子さんと接する時間が増えますよね。

普段は夜、家に帰るのが11時くらいなのでみんな寝ていますからね。

奥さんが長男に授乳するのが12時くらいなので、そのタイミングで奥さんに会えるかどうか…です(笑)。

—–ご夫婦の時間はきちんととっていらっしゃるんですか?

仕事のある日はどうしても奥さんとすれ違ってしまいますが、週に1~2回は近況報告を含めて、子どもを寝かしつけた後とか、ゆっくり話す時間を作っています。

家族もスタッフも、どちらも疎かにしない

—–コロナもあるなか、出産に育児にご苦労が絶えなかったのでは?

僕も奥さんも実家が離れているので、サポートしてくれる人がいないんですよ。

長男が産まれるときは、区で子どもを預かってくれる制度を利用しました。娘は2歳半にして、5日間も一人でお泊まりしたんですよ。コロナがあったので長男の出産には立ち会えなかったですし、奥さんにも長男にも会えませんでした。

5日後に奥さんと長男が退院して、娘も施設から戻って、ようやく4人家族がそろったときは涙が出るほど嬉しかったですね。

—–産まれたばかりの赤ちゃんがいると、かなり負担も大きいですよね。

そうですね。長男が産まれた直後は、仕事をセーブして保育園の送りだけでなく、お迎えもしていました。

—–サロンのスタッフの皆さんが協力してくれるとは心強い!

いきなり「家族の都合で仕事をセーブしたい」とスタッフに頼んでも、そう簡単に納得してもらえませんよね。

普段からスタッフには僕の家族のことを知ってもらって、家族にもスタッフのことを知ってもらうようにしているんです。僕にとってスタッフも家族もどちらも大切なので、どちらとも同じくらいの時間を過ごすようにしています。

家庭と仕事の両立は難しいものです。難しいからこそ、どちらにも理解してもらわないといけないと思うんです。

これはCocoonを創業したVANから受けたアドバイスでもあるんですが、「奥さんに自分の仕事を理解してもらわないとうまくいかない」と言われています。アドバイス通り、自分の仕事のことは奥さんと共有するようになりました。

—–サロンのスタッフとは、家族ぐるみで仲がいいんですか?

仲いいですね。何かイベントがあるとVANの家にスタッフが家族を連れて集まるんですよ。そのせいか僕は銀座店ですが、奥さんは表参道店のスタッフとも仲がいい。

先日も僕が知らない間に、奥さんは表参道で髪を切ってもらったらしく、スタッフが下の子を抱っこしている画像がSNSにあがっていたんですよ(笑)。

叱るときは「ダメ」な理由も教える

—–お子さんのしつけについて教えてください。

娘だったこともあって、最初はめちゃくちゃ甘かったですね。で、奥さんに「甘やかすだけではダメだ!」と怒られました(笑)。

僕が叱るのは、悪いことをしたのに謝らないときや、あいさつをしないときですね。当たり前のことを当たり前にできるようになってほしいので、徹底的に注意します。

—–叱るときに心がけていることはありますか?

ただ「ダメ!」って言うだけでなく、ダメな理由をしっかり伝えるようにしています。理由を説明するには、自分でもその理由を考えないといけないので、僕自身の成長にもなるんですよね。

後輩たちにカットを教えるときも、ただテクニックを教えるだけでは身につきません。「こういう風にカットをするから、こう仕上がる」というように、ちゃんと理由を説明しないと納得できないですよね。しつけも全く同じだと思います。

「マニュアルは例でしかない」。これもVANの教えなんですが、マニュアルや一般的なルールをただ受け入れるだけでなく、その裏にあることを考えられるようになってほしい。

あとは、ほかの人に流されず、自分の気持ちに正直にあって欲しいですね。

自転車選ぶとき、娘が「お友だちとおそろいの赤い自転車がいい」って言い出したんですよ。彼女は紫が大好きなのに。「本当に赤い自転車が欲しいのか」自分でちゃんと考えるように言いました。結局、自分の好きな紫の自転車にして、すごく満足している様子でしたけど(笑)。

自分の気持ちと同じように、相手の気持ちを考えることも大事。人と関わっていることを想像しながら、思いやりのある子どもに育って欲しいですね。

—–パートナーとは、これからどんな夫婦でありたいと思いますか?

まだ仕事と家庭のバランスがうまく取れず、追われてしまっているところがあるので…。

正直、今はまだ少し先のことまでしか想像できないですね。社会の動きも変化が激しいですし。どんな風に変わろうとも対応できるようにしっかり時間と向き合い、自分の選択肢を広げていけるようにしていきたいですね。

泰斗さんの子育て3カ条

1.サロンのスタッフと家族ぐるみの関係を築く

2.夫婦の時間をつくって情報を共有しておく

3.叱るときは、きちんと理由も説明する

「仕事も家庭もどちらも大切」と言い切る泰斗さん。だからこそ、サロンのスタッフと家族のどちらとも同じくらいの時間を共有し、理解を深めているそうです。

泰斗さんの生き方や仕事への姿勢に大きな影響を与えているのが、Cocoonを創業したVANさん。「VANから教わったことは、スタッフはもちろんですが子どもにも伝えていきたい」とおっしゃっていました。参考にしたくなる人生のお手本が間近にいて、しかも見守ってもらえることはとても幸せなことだと感じました。

▽前編はこちら▽
結婚したこと、子どもができたことで自分の世界がどんどん広がっているのを感じます【Cocoon銀座 店長 泰斗さん】#1>>

Salon Data

Cocoon 銀座

住所:東京都中央区銀座5-5-6 三平ビル4F
TEL:03-6263-9460

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