家もお金もない状態から圧倒的な行動力と人脈作りによって学校を開校し、受講者は350人超え!「Axia.City」校長・秋葉湧さん

スタイリストデビューしたばかりでも、100万円の売上を達成。350人以上が受講。そんな驚きの成果を実現しているのが、美容師の秋葉湧さんが校長を務める「Axia.City」です。

前編では、美容師が成功するのに必要な技術や知識はもちろん、生き方や心のあり方までも学べるという学校の特徴について伺いました。入学したての頃は、うまくいかないことを人のせいにばかりしていた生徒たちが、徹底的に自分を追い込み、目標を達成していくそうです。

後編では秋葉さんが美容師になってからの紆余曲折や、学校の構想を作ってから1年で実現させた成功哲学について伺います。今では大成功されている秋葉さんですが、過去には経営しているサロンが経営難に陥ったり、体ひとつで上京し家が借りられなかったりと、数々のピンチを経験したことも。しかしその都度試行錯誤をしながら、壁を突破してきたそうです。その裏側にあるのは圧倒的な行動力と人脈作り。「とことんやる」を信条として、休みもなく動き続けているそうです。

お話を伺ったのは…

秋葉湧さん


美容師・「Axia.City」 校長
高校2年で通信制の美容専門学校に通いながら美容室でバイトをし、20歳にしてスタイリストデビュー。23歳のときに地元の茨城で「美容室merci」を立ち上げ、人気店に成長させるも、29歳で代表を退任。その後、体ひとつで東京に進出し、美容技術だけでなく心のあり方やマーケティングにいたるまで美容師が成功するためのノウハウを提供し、実践する学校「Axia.City」を立ち上げる。受講者はのべ350人を超える。

24歳で直面した経営難。「友だちみんなが通うサロン」ブランディングで大逆転

勉強のため年間1000冊は本を読むという秋葉さん。知識を得るだけでなく、モチベーション維持にも役立っているという

――20歳でスタイリストデビュー。その後は23歳で独立するなど、順風満帆な美容師生活を送られていたようですね。

そんなことはないですよ(笑)。23歳で店を構えたあとに、東京で歯のホワイトニングサロンをオープンさせ、両方の経営をしていたのですが、東京に行く頻度が高くなると同時に茨城のサロンの経営が傾き…給料を払えないという事態にまでなってしまいました。今考えると、いろいろ甘かったですね。 美容師の技術さえあればお客さまは勝手に来てくれると思っていましたが、マーケティング的な視点をもって経営しないと集客は難しいんだと認識しました。

――そこからどのように立て直したんですか?

年間1000冊の本を読んだり、さまざまな美容室に見学させてもらったり、経営者の方にお会いしたりして、徹底的にマーケティングを勉強しました。そして「友達みんなが通っているサロン」というブランディングで、経営を立て直すことができたんです。 地方だとこのブランディングがとてもささると思います。

――「友達みんなが通っているサロン」…具体的にはどのようなことをされたんでしょうか?

その当時はTwitterがはやっていたので、来ていただいたお客さまとツーショットの写真をTwitterにあげていました。それをお客さまにリツイートしてもらったり、お客さまにもツイートしてもらったり。 そうするとその投稿を見ているお客さまの友人や会社の同僚にもサロンのことが認識され、気になる存在になっていくはずです。

次の段階では、バーベキューや花火大会、ハロウィンなど、お客さまを集めてイベントを企画して、そのときに友達を連れてきてもらうようにしていたんです。元々気になっていた方が僕と話す場になり、そこで気に入ってもらえたら予約をしてもらうようにしました。来店いただけたら、またTwitterに投稿する。これを続けているとお客さまを通してどんどんサロンの存在が広がっていき、若者が集まるサロンになっていたんです。ちなみにイベントは、県道沿いにあるお店の駐車場や裏手の広場でやっていて、車で通る人への宣伝効果もありましたね。地方だとハロウィンのイベントなどをやっているところはほとんどないので。

すべてを捨てて向かったのは東京。家もない状態から100名のセミナーを成功させ学校設立へ

授業に真剣に聞き入る生徒たち。 講義を重ねるごとにだんだんと目の色が変わっていくそう

――サロンの経営が安定したにもかかわらず、29歳には代表を退任。その後、東京に進出されたそうですね。それはなぜでしょうか。

元々美容師でトップになりたいというよりも、経営者になりたい、東京に行きたいという2つの思いが強かったからです。サロンも軌道にのったので美容師をしている母と弟に会社を譲り、体ひとつで東京に出ることにしました。美容師はやりきったので、ほかの仕事で自分を活かせるものはないか探していたんです。保険、不動産の営業、WEBマーケティング、人材紹介、バーでのバイト。さまざまなことをやりましたね。手持ちのお金は前に経営していたサロンに入れてきてしまったので、家を借りることもできず、友人の家に居候をしているような状態で(笑)。

――そこからどうやって学校設立につながっていくんでしょうか?

きっかけはある人の「美容師なんだから、美容師を100人集めてセミナーを開いてみたら?それができたら認めてあげる」という言葉でした。じゃあ集めてみようと(笑)。「若手美容師会」という団体を立ち上げ、セミナーをやってみることにしたんです。100名集めるにはどうしたらいいか考えていたときに、有名美容師を呼べばいいんだと思い、DMでお声がけしたのがLECOの内田聡一郎さんとフリーランス美容師の酒井元樹さんでした。ところが当然と言えば当然なのですが、僕たちは宣伝しないからね、と言われてしまい…(笑)。

――そうだったんですね(笑)。どうやって人を集めたんですか?

チラシを作って、僕のインスタグラムにアップして、さらにインスタの広告も打ちました。その投稿に「いいね」の反応をくれた人全員にDMを送り、返事が返ってきた人だけに参加申込みのURLを送るという風にしていましたね。それで100人を集めることができました。

セミナーでは会社をおこした内田さんと、フリーランスの酒井さんに、それぞれの生き方について話してもらったのですが、そこで働き方ではなく生き方を教える学校の構想を思いつきました。その場で内田さんに「1年後に学校を作ります」と宣言したら、「実現したら応援する」と言っていただき、実現させることができたんです。このイベントで集めた100人の美容師に話を聞くことで学校の構想をまとめることもできたので、ここが「Axia.City」の始まりですね。

人を喜ばせたい気持ちからつながっていく人脈

人と会うときにはかならず喜んでもうらえるようなことを準備するという秋葉さん

――お話を聞いていると、人を集めたり、コミュニティを作られるのがお上手ですね。人脈を作るコツはありますか。

常に何かをプレゼントしたい気持ちがあるところですかね。出会った人を喜ばせたい気持ちが強いです。だれかにお会いするときにはかならず手土産を用意しますし、それだけではなく、相手のいいところを見つけて伝えたり、お会いできる喜びを表現したり。そうやってたくさんの方とつながることができたからこそ、1年で学校を設立することができたのだと思っています。

この「プレゼントを渡したい気持ち」は美容師にも絶対に必要なことだと思っています。お客さまや周りにいる人に何かを与えてあげたい、その気持ちがなければ成功はないと思っていて、「Axia.City」でも大切にしている考え方のひとつです。

――最後に今後の目標を教えてください。

美容業界の離職率を減らしていきたいと考えています。来年4月には、東京、名古屋、大阪、福岡、4つのAxiaができますので、さらに全国に展開していき、美容師が長く楽しく働けるような学校を提供していきたいですね。

秋葉さんが実践してきた圧倒的成果を出すための3つのポイント

秋葉さんが実践してきた圧倒的成果を出すためのポイントは、以下の3つでした。

1. 年間1000冊の読書や、経営者から知識を得て、それを実践してきた

2. 挑戦するときは、自分ができることをとことんやってきた

3. 相手に何かをプレゼントする気持ちで、人脈を築いた

静かな語り口とは裏腹に、情熱的な思いとビジョンを話してくれた秋葉さん。これからもその躍進から目が離せません。美容師として、経営者として成功したい人は参考にしてみてはいかがでしょうか。

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