売り上げUPのために重要なのは「商品」とその「目的」 MAKEUPプロデューサーSHOKOさん#1

前回の取材(自らの経験と学びで新たな仕事を創り出す MAKEUP プロデューサー SHOKOさん #1)から短期間のうちに、「史上最高のじぶんになる講座」をパワーアップリニューアルさせたMAKEUPプロデューサーのSHOKOさん。ビジネスのメイン商品となる新講座・美美メソッド®とは? そしてリニューアルの目的は? イベント出展の忙しい合間を縫ってインタビューさせていただきました。

お話をお伺いしたいのは…

一般社団法人 美意識コンシェルジュ 代表理事 SHOKOさん


美容師からヘアメイクに転身。拠点を東京に移し、美スト・美的・CanCamなど女性誌や広告、CMなどのヘアメイクに携わる。独立し、ヘアメイク事務所を立ち上げた矢先に子宮頸がんが発覚。それを機に、美しく健康になるための学びを深め、健康・美容・食のトータル美容家としての活動を開始。母親の介護をきっかけにYouTube「SHOKO美チャンネル」をスタート。開設2年半で登録者数28万人突破。キャリアの集大成とも言える美美メソッド®を開発し、キレイになって自立した人生を目指すための「一般社団法人 美意識コンシェルジュ協会」を主宰する。
HP:メイクアッププロデューサーSHOKO公式WEBサイト
YouTube:SHOKO美チャンネル 【40代50代の為の美容法】

挫折者を出さないためにサポート体制を強化

――「史上最高のじぶんになる講座」を美美メソッド®へリニューアル。美美メソッド®とは?

女性は人生で何度も、自分ではどうにもならないことに出くわします。初潮を迎えたときからホルモンバランスと戦い、結婚・子育て・介護とどんどん形を変えてやってきます。そうすると、次第に歳のせいにして「どうせ私なんて…」と諦めの境地に。口角が下がり、老化が加速していく負のスパイラルに陥ってしまう方がとても多いんです。

わたしはそんな女性にこそ後悔しない生き方をしてほしい。いつも笑顔でいられる人生を歩んでほしい。そう思って美美メソッド®を開発しました。どんな女性でも必ずキレイになれる。キレイになると周りが変わる。キレイになるだけで人生は変わっていくのです。

――すでに元気が出るように感じます。美美メソッド®は、具体的にどのような講座内容なのですか?

美美メソッド®は、体の内・外両側から同時にキレイにアプローチするメソッドを3ヶ月全6回でお伝えします。以前は対面とオンラインの両方でしたが、現在では全講座オンラインになりました。日本各地だけでなくヨーロッパにも受講生がいるんですよ。

1ヶ月目…まず自分と向き合うことからスタートします。自分がどうなりたいかを可視化し、いままでの悪習慣を洗い出し、キレイになるための活動を記録します。
2ヶ月目…目指すキレイがはっきり分かったら、次は変化に気づくとき。老化させない(糖化・酸化させない)習慣を定着させ、本格的な美顔づくりに入ります。
3ヶ月目…確実に変われるときです。個別アドバイス、部分アプローチ、ポイントメイクのレッスンを経て美美メソッド®を習得します。

4ヶ月目…美美メソッド®習得後、研修と認定レポート提出で「美アンバサダー」認定。美美メソッド®の講師として独立、アカデミーの講師やスタッフ、アカデミーからの仕事斡旋などキレイを仕事にできます。

イベント出展での一コマ。YouTube「SHOKO美チャンネル」のファンを前に、ストレッチのデモンストレーションをするSHOKOさん。

――この内容すべてをオンラインで伝えるのは難しいこともあるのでは?

3ヶ月全6回の講座ですが、会員専用サイトではいつでも動画でレッスンができ、フェイスブックのグループでは常に受講生をフォローする環境があります。美美メソッド®のターゲットである40~50代女性の中には、パソコンができなくて置いて行かれてしまったり、勉強しているのに仕事に繋げられない人も多いんですね。出来ない・やれない・分からない挫折者を出さないために、事務局のサポートを徹底的に強化して、オンラインやSNSの扱い方をフォローする体制を整えました。「史上最高のじぶんになる講座」はわたし1人で運営していましたが、現在はYouTubeチーム、Twitterチームなど主力メンバー5人を担当につけ、約20名の美アンバサダーと共に運営しています。

――フォローアップ体制がすごく整っているんですね。

美容・メンタル面は、受講生の先輩でもある美アンバサダーがサポートします。フェイスブックのグループでは、テーマによっては1000回くらいのやりとりがあってかなり盛り上がっているんですよ。美アンバサダーで解決できないことは、わたしや事務局スタッフが直接、受講生にメッセージを送り、フォローします。

――美美メソッド®が支持される理由は他にもありますか?

常に打ち出しているチャレンジ企画は、モチベーションが上がると受講生にも大変喜ばれています。一度にたくさんの課題を出してしまうと受講生の負担が大きくなってしまうし、毎日の習慣にするのって結構難しいですよね。

例えば、不規則なお仕事をされていてスキンケアも満足にできていなかった人には、この1週間まずはスキンケア習慣を定着させようという課題を出します。難しい場合は、他の受講生や美アンバサダーのグループでどういうふうに工夫しているかを出し合います。それでもモチベーションを保つのが難しい状態だったら、それに合わせてチャレンジ企画を打ち出します。「いまからこんな企画をやるけど一緒にどう?」と巻き込んでいくような状況を作っていくんです。

――美アンバサダーは、美美メソッド®︎習得者のことですか?

美アンバサダーは、美美メソッド®︎を教えるメンバーです。精神的・経済的な自立を目指し、自分がキレイになりながら、それをビジネスマインドに変換させるためのトレーニングを経て、美容未経験者でも「キレイを仕事にする」ことができます。

――どうやったらなれるのですか?

美美メソッド®︎習得後に、美アンバサダーになるための研修を受け、最終的に「なぜ肌がたるむのか」、「たるみを解消するにはどうしたらいいか」など正確にアドバイスできるか、レポート提出が課されます。元々オンライン講座なので、メイクの実技テストはありませんが、ケアはその順番が大事なのでそこも理解しているかどうかのチェックが入ります。その後も継続フォローアップすることで、美美メソッド®︎の講師として独立したり、アカデミーのスタッフや講師などの仕事を斡旋されることもあります。

リアル「美アンバサダー」にインタビュー

美アンバサダーの須鎗文子さん。わずか8ヶ月前のbefore写真とはまるで別人!

イベント会場で美アンバサダーとして活動中の須鎗文子さんに伺いました。

(以下須鎗さん)2人の子どもたちも成人し、新しい世界へ羽ばたくのをうらやましいという思いで見ていたときに、YouTubeの「SHOKO美チャンネル」と出会いました。YouTubeの動画を見て日々メイクの研究をしましたが、もっと学びを深めたくて美美メソッド®︎の受講を決意。市役所で窓口業務のアルバイトをしながら、ボリュームのある課題をこなすのは正直大変でした。でも、受講生同士のグループで励まし合い、仲間の支えもあり、美アンバサダーになることができました。

美アンバサダーの活動は、今回が初めてでとても緊張しています。わたしは関西から東京会場へ来ているのですが、実は子どもに障害があり、一晩家を空けるのは初めて。わたしにとっても息子にとってもすごいチャレンジだったんです。「だって」、「どうせ」、「私なんて」の三大ブス用語を多用していた自信のないわたしがここまで変われたのは美美メソッド®︎のおかげです。世界観が変わりました。今後はアルバイトを継続しながら、事務局スタッフとして受講生の管理やサポートのお手伝いを希望しています。わたし自身もっともっと変わって、それを発信して、もっと幸せになりたいと思っている人を応援できたらいいなと思っています。

最終的には、シェアオフィス型シニアハウスをつくりたい

美美メソッド®︎を広げてくれる仲間を増やしていきたい。目標は、全国の各都道府県に1チーム(各3人体制)で配置すること。

――SHOKOさんは、売上UPのためには、商品とその「目的」が大事とおっしゃいます。

わたしが美美メソッド®︎を開発し、美意識コンシェルジュ協会」を主宰しているのは、「80歳になっても健康でキレイに。自分らしく生きる女性を増やす」というミッションがあるからです。

最終的には、シェアオフィス型シニアハウス(老人ホーム)をつくるという目標があります。個々の部屋とは別に、オフィスや撮影部屋があって。専業主婦だった人は、食堂でみんなのご飯を作ってくれて、掃除だって得意な人が「仕事」として請け負えばいいと思っています。

そんなイキイキとした80代を目標に掲げたときに、80代を育てるのは難しいですよね。だから、80代で働けるように50代を育てたいんです。

――歳をとるのが楽しくなりそうです。目標とする方はいらっしゃいますか?

仁科亜希子さん、栗原はるみさん、100才を越えた報道カメラマンの方など、ヘアメイクの仕事を通して、生き方がかっこいい人たちを横目で見ながら育ってきました。その方たちはやっぱりきれいなんです。お肌も丁寧に手入れされていて。

だから、ただキレイになるだけではなく、精神的・経済的な自立を目指す、新しい美容教育育成アカデミーをつくりました。自分にちょっとでも自信がついて、自分で自由にできるお金が少しでも稼げるようになると、そこに存在意義が出てくる。気持ち的に独立できるじゃないですか。それがすごく大事だと思っているんですね。自分が楽しくなってくれば勝手にキレイになっていく。メイクはモチベーションを上げるためのものなんです。

SHOKOさんが美美メソッド®︎を作った理由は

ビジネスで大事なのは、商品づくりとその目的とおっしゃるSHOKOさん。SHOKOさんが美美メソッド®︎を開発した理由は以下の3つです。

1.80歳になっても健康でキレイに、自分らしく生きる女性を増やす

2.メイクはモチベーションを上げるためのもの

3.サービスの本質を忘れない最終目標はシェアオフィス型シニアハウス

後編では、美美メソッド®︎とYouTubeの相乗効果など、一般社団法人 美意識コンシェルジュ協会」のビジネスの仕組について詳しくお伺いします。
取材・文/永瀬紀子

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