YouTubeは自分を知ってもらう入り口! SHOKOさんのビジネスの仕組とは? MAKEUPプロデューサーSHOKOさん#2
開設2年半で登録者数28万人超えのYouTuberとなったSHOKOさんですが、YouTubeはビジネスの入り口だと言います。YouTubeの登録者数や再生回数を増やすことに終始してしまう人が多い中、SHOKOさんはYouTubeを活用して美美メソッド®をどのように広げているのか、そのビジネスの仕組を伺いました。
お話をお伺いしたいのは…
一般社団法人 美意識コンシェルジュ 代表理事 SHOKOさん
美容師からヘアメイクに転身。拠点を東京に移し、美スト・美的・CanCamなど女性誌や広告、CMなどのヘアメイクに携わる。独立し、ヘアメイク事務所を立ち上げた矢先に子宮頸がんが発覚。それを機に、美しく健康になるための学びを深め、健康・美容・食のトータル美容家としての活動を開始。母親の介護をきっかけにYouTube「SHOKO美チャンネル」をスタート。開設2年半で登録者数28万人突破。キャリアの集大成とも言える美美メソッド®を開発し、キレイになって自立した人生を目指すための「一般社団法人 美意識コンシェルジュ協会」を主宰する。
HP:メイクアッププロデューサーSHOKO公式WEBサイト
YouTube:SHOKO美チャンネル 【40代50代の為の美容法】
YouTubeはビジネスの入り口
――SHOKOさんは、YouTubeをビジネスの中でどのように活用されていますか?
人生を変える美容法・美美メソッド®に興味を持ってもらうために、まずは私のことを知ってもらう入り口として活用しています。知ってもらわないと誰にも届かないので。YouTube「SHOKO美チャンネル」からの導入だと、わたしのことを生理的に嫌いな方はまず来ないですし(笑)、講座内容もスムーズに説明できるのでとても助かっています。
――YouTubeでたくさんの人に動画を見てもらうため、努力されていることは?
マーケティングを学び、流行を意識して、ターゲットである40~50代女性に喜んでいただける企画を常に考えています。美美メソッド®で聞いている生徒さんの悩みに応える形だったり、これまでのヘアメイクとしての経験、雑誌・ネット・SNSなどあらゆるものにアンテナを立てて企画のヒントにしています。
動画を制作するときに心がけていることは、1本の動画でひとつの悩みを分かりやすく解決すること。企画と台本はわたしが作り、編集はカメラマンの夫でもあるパートナーが担当しています。毎回の企画の趣旨を伝えて、見やすく飽きないように工夫してもらっています。サムネイルはマーケティングをしているわたしが指示することが多いですね。
――銀の盾を受賞したのはどのタイミングですか? 受賞されてからの変化は?
「SHOKO美チャンネル」を開設後、1年弱で登録者数10万人を超え、銀の盾を受賞しました。登録者数8万人を超えたあたりから一気に書籍出版の話をいただくようになったんですね。どの出版社の方も「10万人が絶対条件」と。「その前に予約させてほしい」と言っていただく企業が何社かあり、そのうちの一社と契約させていただきました。
――本を出版されて変わったことはありますか?
美美メソッド®への思いをたくさんの人に知ってもらえたことは大きいですね。今回のイベントでも、付箋をたくさん貼った本を持ちこんでくれるファンの方もいて。YouTubeは単発で見る方が多いですが、本だとわたしの基本形というか思いを知っていただけるので、本を読んでくれている受講生は、講座で一から言わなくても理解してもらえるようなところはあります。ファンの構築がより深いところでできると思います。
キレイをサポートすることがビジネスになる
――YouTubeや本を入口に、どうやってビジネスを広げているのですか?
経済的余裕がなくても無料のYouTubeである程度は学ぶことができます。でも、一生懸命やっているのになかなか結果が出ないという人は、そもそもキレイになる習慣や美意識が分かっていない、またメンタル(考え方)に問題がある場合が多いんですね。だから、いつも同じところでつまずき、自信をどんどん失って老けこんでいく負のスパイラルに陥ってしまいます。
だからサポートが必要。サポートがあるから結果がでる。これがビジネスになるんです。有料でしっかりサポートし、レベルUPさせ、心身ともにキレイになることで人生を変えるくらいの自信をもつことができるようになります。
そして、人は自信を持つと心に余裕が生まれ、それを伝えたくなります。「美意識コンシェルジュ協会」では、自分を進化させながら美アンバサダーとなり、自分で受講生をもったり、アカデミーのコミュニティ運営に関わることで収入を得られる仕組になっています。
――すでに受講生をもっている方もいるのですか?
例えば、ビジネスマナーの講師の方は、美美メソッド®を学び、自分の講座のコンテンツとして取り入れています。資格を持っている人はたくさんいるのですが、ひとりで集客するのが難しくて収益につなげられない人が多いんですよね。「美意識コンシェルジュ協会」では、「美アンバサダー」の上に、すでに自分の仕事を持っている人向けのキャリアクラスがあります。そのクラスでは、まず自分がどうなりたいのか目標設定を定め、YouTubeの活用法をはじめビジネスをどう伸ばしていくのかを教えるプロデュース業もしています。
――美アンバサダーからアカデミーのスタッフになって収入を得ることも?
今回のイベントにスタッフとして参加している美アンバサダーにも報酬が出ます。その後、イベントに参加してくれたファンが、美アンバサダーと話をして美美メソッド®の説明会に参加します。個別相談でクロージング(契約締結)が決まると、担当した美アンバサダーに成功報酬を支払う仕組になっています。このように、受講を終えた方に収入を得るチャンスを常に投げかけるようにしています。
「美意識コンシェルジュ協会」では、クロージングをはじめ、営業のノウハウもプロからしっかりと学ぶことができます。そうしたら、どこで仕事をするようになっても活かせますよね。わたしは、受講生にずっとここに留まってほしいと思っているわけではなくて、生き方がうまくなってほしいと思っているんです。
――美アンバサダーは副業でされている方が多いのですか?
本業があって、空いている時間にセカンドビジネスとしてやっている人や、いまの収入だと不安だから行く行くは移行したいという人もいます。ただ50代は20代のときのようなタフさはないので、収入が不安定になるとモチベーションが下がります。だから、セカンドビジネスできちんと稼げるようになってから本業は考えればいいよといつも話しています。
企業案件で美アンバサダーとコラボ
――他企業との仕事も増えているそうですが。
SNSで女性集客をしたいという企業案件も徐々に増えつつあります。いまは、SNSでの発信が不可欠になっていますが、それで困っている企業の方も多いんですよね。発信して終わりではなく、発信したことによってどういう動線を作り、売り上げに繋げていくのか。「美意識コンシェルジュ協会」には、YouTubeやTwitterなどSNS関連をフォローするプロデュースチームがあるので、このチームが活躍しています。わたしはヘアメイクの仕事で広告業界にいたので、広告はひとつのステイタスだと思っています。だから、企業案件は大事にしたいと思っているんですね。いま、企業案件で美アンバサダーとコラボできればいいなと考えています。
――美アンバサダーとコラボですか?
はい。わたしだけでなく美アンバサダーが発信するSNSを活用して、企業様の女性集客につなげていきます。さまざまな企業案件に対応するためには、美アンバサダーのSNSの知識向上が必須。そのためにも、こまめに勉強会などを設けています。
――SHOKOさんは、この先どんな発信をしていきますか?
流行やマーケティングによって発信の仕方は変わっていくと思いますが、わたしができることは健康と美容。そして、視聴者にとって役に立つことが基本。わたしが80代になったときに、どんな方が見てくれているかにもよりますが、わたしがすべての発信をしていくのではなく、40~50代に向けて発信しているのは、美アンバサダーだと思います。で、わたしは、「わたしもうダメかも」って言っている70~80代の人たちのお尻を叩く番組を担当しているかもしれませんね(笑)。
SHOKOさんのビジネスの仕組とは
SHOKOさんにとってYouTubeは入り口。YouTubeを活用したSHOKOさんのビジネスのポイントは以下の3つです。
1.自分を知ってもらうための入り口としてYouTubeを活用
2.キレイをサポートすることをビジネスにする
3.企業案件で美アンバサダーとコラボ
SHOKOさんが走り続けているのは、「80代になっても健康でキレイに。自分らしく生きる女性を増やす」というミッションがあるから。そのために、商品である美美メソッド®で収益を上げる。美々メソッド®を全国に広げるための手段としてYouTubeを活用。SNSの登録者数や再生数ばかりに目がいってしまいがちですが、その土台をしっかり構築することが大事だということを教えていただきました。
取材・文/永瀬紀子