オープンまもなく満席御礼!都内クオリティこそが差別化に【sand Osaka代表・へぎしょうたさん】#2
ゲストは引き続き、sand Osaka代表・へぎしょうたさんです。都心とは異なる集客方法や価格設定に試行錯誤しながらも、オープンから半年待たずに予約が連日埋まるなど、大阪の新たな人気サロンとして着実な成長を遂げています。
「都心の激戦区で磨いてきた、スキルとホスピタリティこそが僕らの武器」と語るへぎさん。後編では、それらの強みを活かしたsand Osakaの姿についてお聞きしました。
お話を伺ったのは…
sand Osaka 代表 へぎしょうたさん
都内有名店に約3年間勤務した後、sandの立ち上げに参画。「絶対に可愛くなる」ショートスタイルを武器に人気を博すと、25歳の若さでsand Omotesando店長へ就任。2022年1月、sand Osaka代表として関西へと拠点を移す。
東京の「大人可愛いショートスタイル」で差別化に成功!
――sandといえばショートヘア・ショートボブが得意なイメージです。sand Osakaも同じコンセプトで展開されていますね。
大阪にもショートスタイルに特化しているサロンさんはたくさんありますが、クール/モード感が強い印象。カジュアルフェミニンを打ち出してきた僕らは、同じショートでも差別化に成功できていると思います。
東京の最新スタイルを提供できることこそが僕らの強み。ここは一番変えちゃいけない部分だと思っています。これまで都内で築いてきたブランディングを踏襲し、東京と同じクオリティを体感できる唯一無二の存在として、関西での地位を確立していきたいです。
――はじめて来店するお客様は、sand Osakaに何を期待していると感じますか?
やはり、東京の高い技術を求めて来てくれていると実感します。「絶対可愛くしてもらえる」という期待感をさらに浸透させることと、そのワクワクを裏切らないスキルの向上が必要ですね。
――スキルと感性のアップデートが常に求められますね。
その通りです。東京のスピード感・技術力を保っていくのが今後の大きな課題。スタッフへ成長の機会を与え続け、彼らのモチベーションを維持することが、僕の役目であり責任です。
視野の広いスタッフを育成し、長く通ってもらえる顧客づくりを
――オープニングスタッフは、都内の店舗から異動された方ばかりだったとか。
社内で異動希望者を募り、手を挙げてくれた9名のスタッフと共に大阪に来ました。関西出身のUターン組はもちろん、大阪へ縁もゆかりもないのにチャレンジしてくれた子もいます。
――自分を慕って付いてきてくれたと思うと感慨深いですね。
嬉しいのひと言です。それに、盲目的に僕を信じるというより「へぎには負けられない」という頼もしさを持ってくれているスタッフが多く、代表としての僕の手腕を見られていると思うと気が引き締まりますね。
実は、sand Osakaには店長職を置いていないんですよ。スタイリスト全員が「自分が店長」という当事者意識と高い熱量を持って業務に当たっているからこそ、sand Osakaの現在の成長があります。いずれ店舗拡大した際は、店長の立場も担ってもらう予定です。
――今後の採用活動の方針は?
オープンから半年経ち、スタイリスト5人・アシスタント8人にまで増えました。これから複数店舗の展開を考えているので、積極的に人材を採用していく予定です。おかげさまで新卒採用は反応が良く、先日実施した説明会にもたくさんの学生さんに来てもらえました。上京したいけど家庭の事情などで転居が難しい、といった若い子たちの受け皿になれるといいなとも思っています。
――へぎさん流の人材育成への理念などはありますか?
現在のサロン業界って、「新規客で予約が埋まる=売れているスタイリスト」という風潮がありますよね。でも、フォロワー数を増やしたいとか誰よりも売上をあげたいとか、すぐ目に見える数字や成果を追い求めるのは少し短絡的ではないかなと感じます。
うちのスタッフには、一人ひとりのお客様とどうすれば長くお付き合いできるのかという視点を持たせたいです。たった今、目の前にいるお客様へ、自分は精一杯の接客ができているかを常に問い続けてほしい。例えばドリンクサービスのコップは掴みやすい向きに置くなど、小さな気遣いの積み重ねが、長い美容師人生を支えてくれる大事なお客様を生むのではないでしょうか。技術面の努力はもちろん、人としての礼儀を大切にしようと若いスタッフに伝えています。
――これからのsand Osakaの目標を教えてください。
店舗数を拡大し、関西エリアで100人の従業員を雇用すること。同時に、大阪から新しい技術・トレンドをつくっていきたいですね。今は東京のスタイルを関西に落とし込むというフローですが、いつまでも吸収する側ではいけません。本来目指すべきは「流行発信地・大阪」というブランディングのはず。世間から注目され、目標とされるsand Osakaに向けて、常にチャレンジを続けていきます!
サロンの売上アップに欠かせないポイント3ヶ条
1.安易に単価を下げず、技術力を上げる
2.新規客を増やすのではなく、顧客を増やす意識
3.スタイリストの育成
「人生における僕の目標は、周りの人すべてに勇気や幸せを与えられる美容師になることです」と話してくれたへぎさん。お店の場所が移っても、彼の温かい人柄と優しい視線は変わりません。この不変さこそが、お客様にもスタッフにも愛されるサロンを育てる秘訣だと感じられました。
取材・文/黒木絵美