ネイリストのおもな就職先はどんな場所?就職先を選ぶ時のポイントや面接で重視されること
求人サイトなどでネイリストの求人をよく見かけますが、実際のネイリストはどんなところで活躍しているのでしょうか。一般的にイメージしがちなネイルサロン以外にも、就職先はいくつもあります。
そこでこの記事では、ネイリストのおもな就職先を紹介。これからネイリストとして就職先を探す人に向けて、選ぶときのポイントや面接で重視されることなどもお伝えします。
ネイリストのおもな就職先
ネイリストの就職先には、どんなところがあるのでしょうか。ここでは、5つの就職先を紹介します。
ネイルサロン
ネイリストの就職先として、まず挙げられるのは、ネイルサロンです。ひとつのサロンに多数のネイリストが在籍しているため、新規の求人も多数。
ネイルサロンには、全国で展開している大手チェーン店や個人経営のサロンがあります。
大手チェーン店は、研修や勉強会が行われ、マニュアルも用意されていることが多いため、未経験からネイリストをはじめる人にとって働きやすい環境が整っているのが特徴です。
個人経営のサロンは、常連のお客様が多いため、きめ細かなサービスが必要とされます。新人への研修は、ベテランのネイリストが多く在籍していることもあり、大手チェーン店と比べると少ないです。
客層も店の雰囲気も、サロンによって千差万別。働いてみたいサロンがあれば、一度自分が客として行ってみると、就職先の候補として参考になるでしょう。
美容室・エステサロン
最近は、トータル的に美容施術を行う美容室やエステサロンが増えており、ネイルやハンドケアのメニューに対応できるネイリストが常駐しています。
ただし、一店舗に一人のネイリストを常駐させる場合が多く、求人としては少ない傾向です。
美容室やエステサロンで働くネイリストは、髪やボディへの施術スピードを見ながら、ネイルの施術を進めなくてはいけません。美容師やエステティシャンとの連携が求められる仕事です。
結婚式場
結婚式場を就職先にして働くネイリストもいます。
ブライダルネイルを専門としており、お客様の特別なハレの日をお手伝いする、重要な役割を担う仕事です。ネイルデザインには、ドレスや指輪を引き立たせるものが好まれます。
なかには、普段ネイルサロンに通ったことがなく、ネイルに初めてチャレンジするというお客様もいるため、ネイルの取り扱いについての丁寧な説明や、細かな気配りが必要です。
ネイルスクール
ネイルスクールの講師という就職先もあります。講師の求人では、「JNA認定講師資格」を応募条件に提示していることが多いため、あらかじめ取得しておくのがおすすめです。
講師は、美容専門学校やネイルスクールで働くのが一般的。ネイリストとしての経験値や指導力が求められます。
普通のネイリストよりも給与水準が高く、勤務時間も融通が利くため、働きやすい環境が整っているといえるでしょう。
独立|開業・フリーランスなど
独立する多くのネイリストは、ネイルサロンで一定の経験を積んでいます。
ネイルサロンを開業する場合、開業資金を少しでも抑えるため、自宅の一部をサロンとして利用することも。狭いスペースで施術が行えるというネイル業の特徴を活かした方法です。
また、サロンオーナーとして、自分で開店・閉店時間や休業日などを設定できます。働き方を自由に決められることは、独立開業の大きなメリットといえるでしょう。
フリーランスは、サロンの勤務時間や人間関係にとらわれずに働けます。お客様の自宅に訪問して施術を行う人もいれば、いくつかのサロンと業務委託契約を結ぶ人もいるなど、活動の仕方は人それぞれです。
ネイリストが就職先を選ぶ時にチェックしておくべきポイント
ネイルサロンの求人は数多くあります。そのなかで、どこに気を付けてサロンを選べばよいのでしょうか。
ここからは、就職先のサロンの選び方について解説していきます。
資格の有無や未経験でも採用しているかどうか
求人を探すときは、応募条件に資格の有無や未経験歓迎があるかをチェックしてみましょう。
大手のチェーン店では研修や資格取得のサポート制度があるため、未経験や無資格の人を対象に求人を出していることもそれほど珍しくありません。
サロンの規模が小さくなるにつれ、経験者を募集する傾向にあります。小さいサロンは何度も来てくれる常連のお客様を大切にしており、新人よりも即戦力で働けるネイリストを必要としているためです。
すでに資格を持っている場合は、多くの募集が見つかります。就職活動をする際は、資格の取得を視野にいれておくのもひとつの手です。
雇用形態や給与・福利厚生
ネイリストの雇用形態には、正社員・アルバイト・パートなどがあります。雇用形態の選択肢が広いため、現在の生活に合った雇用形態を探しましょう。
ネイリストの平均年収は300万円前後。就職先や雇用形態、経験の有無などによって、年収は変わってきます。また、経験が豊富なネイリストと新人のネイリストでは、年収に差が出やすいでしょう。
自分の経験値を明確にして、それに見合った条件の求人を選ぶことが大切です。
福利厚生は、サロンにより異なります。大手の会社は、社会保険完備、有給休暇、産休育休制度など、福利厚生に力を入れていることも多いです。
なかには、ネイルの材料を割引で購入できる制度やネイル技術の練習会を実施するなど、ネイリストならではの福利厚生が設けられているところも。
個人経営のサロンは、福利厚生があまり整備されていないことも少なくありません。福利厚生がしっかりしていないところで働くと、将来自分自身の負担となって返ってきます。なるべく福利厚生が整ったサロンに就職しましょう。
研修や資格取得サポート制度があるか
未経験や資格を持っていない場合は、求人を見るときに、研修や資格取得サポート制度が整っているかどうかをチェックすることが重要です。
大手の会社は、こういった制度が充実しているところが多く、未経験や資格を持っていなくても、入社後に接客やネイル技術を身に付けられます。
なかには、働きながら無料でレッスンを受け、半年ほど経ってからサロンに配属されるというような制度を設けているところも。
しかし、未経験歓迎をうたっていても、スクールに通わされて料金を請求される・研修中は無給で働かされるなど、あまり常識的とはいえないサロンもあります。事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
サロンの雰囲気や社風が自分と合っているか
自分が働きたい雰囲気と合っているか、スタッフ同士の人間関係が良好かもチェックしておきたいポイントのひとつです。
サロンの雰囲気や社風、スタッフの人間関係などは働きやすさに関わり、モチベーションにも影響します。そのため、実際に客として施術を受けたり、見学を申し込んだりしてサロンの雰囲気を確認するとよいでしょう。
ネイリストの求人を探すおすすめの方法
求人の探し方は多数あります。ここでは、ネイリストにおすすめの求人の探し方を見ていきましょう。
就職・転職エージェントに登録する
美容業界に強い就職・転職エージェントに登録すると、就活・転職活動をサポートする担当者が付き、自分に合う求人を紹介してもらうことができます。
希望条件だけでなく、今後のキャリアや応募書類に関することなどさまざまな相談に乗ってもらえるため、一人で求人を探すことに不安な人や専門家のアドバイスが欲しい人におすすめです。
求人サイトを利用する
スマホやパソコンから気軽に利用できる求人サイトは、自分で条件を選択し、その条件に該当する求人に絞って探すことができます。勤務条件や福利厚生なども確認でき、そのまま応募することも可能です。
求人サイトのなかには美容業界に特化した求人サイトもあり、「リジョブ」もそのひとつ。リジョブでは、ネイリストの求人を大手チェーン店から個人サロンまで幅広く掲載しています。選択できる条件も豊富なので、自分好みの求人を見つけやすいです。
ネイルスクールなら求人に出会えることも
ネイルスクールによっては、就職支援制度を整えていたり、スクールに通っている学生向けに求人情報が集まったりするため、自分好みの求人に出会える可能性もあります。
就活の相談にも乗ってもらえるので、ネイルスクールに通っている人は活用してみるとよいでしょう。
ネイリストの面接について
ネイリストとして働くためには、面接や技術テストなどを受けるのが一般的。その際、履歴書や職務経歴書が必要です。面接日までにメールや郵送などで送るか、面接当日に持参します。
あらかじめ準備をしておくことが大切なので、以下を参考にしっかりとポイントをおさえておきましょう。
履歴書を作成する
履歴書を作成するときのポイントは、丁寧に記入することです。採用担当者が読むものなので、誤字や脱字といったミスや空欄は残さないようにしましょう。略字や略称もNGです。正しい字で正式名称を記載してください。
志望動機は、応募先でなければならない理由や仕事への熱意を、自己PRでは、応募先にマッチした自分自身の強みやスキルをしっかりと伝えることが大切です。
以下の記事も参考にしながら作成してみてください。
ネイリストの履歴書の書き方は?提出方法や印象を良くするポイントも紹介!
転職者は職務経歴書が必要になることも
転職者の場合は、職務経歴書が必要になることもあります。職務経歴書ではこれまでどんな職場で働き、どんな業務を担当したのか、実績はどうだったかなどを詳しく伝えましょう。
自分で記入項目を決められるので、見やすさ・読みやすさを意識して簡潔な文章を心掛け、見出しを付けたり箇条書きを用いたりといった工夫をすることが大切です。
以下の記事で、ネイリスト経験者向けの職務経歴書について詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。
ネイリストの職務経歴書には何を書くべき?書くときのポイントや記載する内容とあわせて職務経歴書の見本を紹介
面接対策を行う
面接では、自己紹介をはじめ、ネイリストになりたい理由やそのサロンを志望する理由、自己PRが聞かれます。面接官の目を見てハキハキと話すことが大切で、姿勢や言葉遣いにも気を付けなければなりません。
事前に回答内容を考え、長くなりすぎないよう簡潔に伝える練習をしておきましょう。面接の詳しいポイントは、次の章でお伝えします。
関連記事
ネイリストの面接に必要なマナーとは|よく聞かれる4つの質問と回答例
技術練習をしておく
技術テストの内容はサロンによって異なり、フレンチネイルやグラデーションなどが出題されることもあるようです。応募先の人気メニューや、各検定の2級レベルくらいまでを一通りこなせるように練習しておくとよいでしょう。
服装や身だしなみ・持ち物のチェックも忘れずに
面接は、ネイリストにふさわしい清潔感のある服装で臨みましょう。私服指定でなければスーツがおすすめです。地爪のケアも忘れずに、応募先のイメージに合ったネイルで派手すぎないものにしてください。
また、必要書類とあわせて、メモや筆記用具、技術テストに必要なネイル道具を一式準備して持参しましょう。
ネイリストの面接で重視されること
求人元の企業からは、ネイリストとしてどんな人材が求められているのでしょうか。ここでは、ネイリストの面接で重視されることについて解説していきます。
志望動機
志望動機は、必ず聞かれると思って用意しておきましょう。ネイルは華やかでおしゃれな世界と思われがちですが、常に技術の向上を求められる厳しい世界でもあります。
軽い気持ちでネイリストになりたいのか、それともネイルが大好きだから働きたいのか、そういった内面が見られています。
ネイリストになりたいと思ったきっかけ、なぜこのサロンに就職を希望するのかなど、ネイリストになりたいという熱意とやる気を面接官に伝えましょう。
コミュニケーション能力
お客様とのコミュニケーションは、ネイリストにとって欠かせない要素です。お客様に満足してもらい、リピーターとなってもらうためにも、コミュニケーション能力の高い人を採用したいと面接官は考えています。
また、サロンのスタッフと連携プレーができるかどうかも重要。サロンを円滑に回していくためには、お互いに協力する必要があるからです。
面接では、相手の目を見て明るく話せるか、質問を最後までしっかりと聞き、明確に答えられるかなどを見ています。緊張していても、誠意をもって受け答えすれば、面接官へ好印象を残せるでしょう。
長く働けるかどうか
ネイリストとして就職すれば、プライベートな時間を削って練習を行うことや、接客が長引いて残業になることもあるため、見た目よりもハードで忍耐力が必要です。厳しさに耐えられずに、辞めてしまう人も少なくありません。
しかし、サロン側としては、採用した人にはできるだけ長く続けてもらいたいと考えているため、あなたが忍耐強く仕事ができる人かどうかを見極めています。ネイリストの厳しさを理解しているということをアピールしてみましょう。
ネイリストの就職先は幅広い!事前準備をしっかりと行い希望の就職先で働こう
ネイリストのおもな就職先は、ネイルサロンのほかにも、美容室やエステサロン、結婚式場などがあります。また、経験を積んでから独立したり、講師としてネイリストの育成に携わったりする人も。
幅広い活躍の場があるため、どのように働きたいかを考えたうえで、応募条件や勤務条件、職場の雰囲気などをチェックすることが大切です。
希望の場所で働くために、面接や技術力テストに向けてしっかりと準備を行いましょう。
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