3児のママ美容師の決意。子どもの成長を側で見守れる自宅兼サロンを地元に【three peace オーナー うらしままいこさん】#1

四季折々の絶景が広がる北海道美瑛町。大自然に囲まれた街で個人サロン「three peace」を開業したうらしままいこさんにとって、美容業を続ける上での第一優先は3人のお子さんです。少しでもお子さんとの時間を確保するべく、地元である美瑛町に自宅兼サロンを建てたのだそう。

前編では、地元で開業するに至った経緯、産後2ヶ月でオープンしたというエピソード、オープン当初にある失敗でつまずいてしまったことなどを教えていただきました。

教えてくれたのは

「three peace」オーナー うらしままいこさん

専門学校卒業後、原宿のサロンに5年勤務。その後、故郷の北海道に戻り、旭川市の大型サロンに8年勤務。2019年7月に地元・美瑛町に個人サロンをオープンし、家族で過ごす時間を大切にするための営業スタイルにシフト。10歳・8歳・3歳の男の子のママ。

子どもとの時間を大切にしたいから、「自宅兼サロン」を選択

3人の男の子のママ。うらしまさんのInstagramからも仲良し家族であることが伝わってきます

――これまでの経歴を簡単に教えてください。

専門学校を卒業後すぐに上京し、原宿のサロンで5年働きました。その後、地元の北海道に戻り、旭川のサロンに8年勤務。そこではたくさんのコンテストに出させていただき、たくさんの経験を積ませていただきました。正直やり切ったなというか、次のステップに行きたいと思い、2019年7月に生まれ育った美瑛町に自分のお店を出したんです。

――なぜ地元での開業を決めたのですか?

美容師になったからにはいつかは自分のお店を出したいという夢を持っていましたが、一番の理由は子どもときちんと向き合う時間を確保するため、ですかね。

2人の子どもがいて、3人目の子も妊娠していたんですが、美瑛町の自宅から旭川まで車で30分かけて通勤していたんですね。旭川まで通っていると本当に時間の流れがすさまじいと言いますか(笑)、仕事が終わって、上の子をお迎えに行って、夕ご飯を作って、お風呂に入れて寝かせる、とただ慌ただしく時間が過ぎるばかりで…。もっと子どもたちの成長を側で見守りながら仕事をしたかったし、息子たちが学校から帰って来たときに「ただいま」「おかえり」と言える環境をつくりたかったんですよね。それで、地元に自宅兼サロンを構えることに決め、3人目の妊娠中に完成しました。

――お子さんとの時間を第一に考えた上での開業だったのですね。3人目の妊娠中に開業準備をはじめたということでしょうか?

はい。旭川のサロンを退職したのが4月、3人目の子を出産したのが翌5月。その一ヶ月後にはオープン準備でバタバタと動き回り、7月にオープンさせました。

――出産から2ヶ月後という怒涛のオープンだったのですね。なぜ、そのようなタイトスケジュールになったのでしょうか…?

前のサロンの社長もスタッフたちも私の独立を応援してくれて、「お客様にはオープン日も場所も教えて良いからね」と言ってくれていたんですね。お客様から「いつオープンするの?」と聞かれたときに「7月くらいですかね?」とつい口をついて言っちゃったんです(笑)。出産後も意外にみなさん覚えててくださっていて、「7月のいつ頃オープンなの?」とお問い合わせをいただいたので、きちんと約束を守らなきゃなと思って。

だから、オープン準備中はサロンにベビーベッドを置き、赤ちゃんを見ながら、授乳しながら作業を進めていました。母も毎日手伝いに来てくれ、いつも車を出してくれていました。

絶景の街ならでは。隣町からの車で30〜40分はリフレッシュタイムに

three peaceのロゴには3枚のリーフが。「3人の息子が生まれた日のリーフなんです。大切な3人の息子とthree peaceに来てくださる皆様にたくさんの幸せと平和が訪れるようにと、心を込めてロゴに息を吹き込んでいます」(うらしまさん)

――サロン(自宅)を建てる場所はどのように決めましたか?

小さい街ながらも、美容室がない地区を選びました。私、毎日旭川で仕事をしていたので、地元なのに美瑛町のことを全然知らず…。どこにお店があるのか、どのお店が人気なのか、疎かったんです(笑)。それで友達に色々と情報を聞いて、美容室がまだ一店舗もなかった大町地区を選びました。

実は、大町地区は美瑛町の中でも新興住宅地として注目度が高く、新しい家が建ち並び、人口も増えてきているんですよ。若い世帯を含む色々な年代が住んでいる地区の方が将来的に良いだろうなと思ったんです。

――駅からもほど近い場所に建っていますが、実際駅利用のお客様もいらっしゃるのでしょうか?

「駅チカ」という概念は札幌くらいにしかないです。それ以外はほとんど車移動。うちの場合は旭川から電車でも来やすい場所にありますが、電車で来られる方は年に数人くらい。でも、大きい通り沿いにあるので覚えてもらいやすいし、車でも来やすいかなと思って、それも少し狙いました。

――お隣の旭川や富良野からの来店もあるようですね。この辺りは美容室に通う場合、車で何分くらいが許容範囲なのでしょうか?

大体30〜40分くらいなら全然来てくれますよ。美瑛町って「丘の町」として有名で、すごく景色も良いところなんですね。だから、景色を眺めながら車で来るのが息抜きにもなるみたいです

――メニュー価格はどのように決めましたか?

カット料金は3850円でやっていますが、この辺りの相場からそこまでズレてはいないと思います。個人店なので、前に働いてた大型店より価格を上げようかなと思ったんですが、自分にそこまで欲がなかったと言いますか…(笑)、結局前のサロンと同じくらいの料金設定にしました。

今色んなものが値上げしていますし、周りからも「大丈夫?」と心配されますが、きちん と目標の数字を設定しているし、そこに対する見えない闘志はあります(笑)。もう少し 技術力を高めて、「これだったらもっと金額をいただいても良いかな?」と納得できたら 価格を上げようと思っています。

――オープン当初はどのように打ち出していましたか?

オープン時はチラシを地域の方々に配り、初回料金も大幅に割引しました。2000〜3000 円くらい下げたときもありましたが、のちのち自分を苦しめてしまうことに…。最初は「どんなお店なんだろう」と好奇心で来てくれるけど、2回目以降に繋がりにくいなと感じました。2回目以降にぐんと価格が上がるのはお客様にとっても優しくないですよね。

だから、価格を設定するときは将来を見据えてしっかり考えた方が良いよ、とこれから開業を目指す人には伝えています。

最初ってすごく肝心じゃないですか。安売りしないのも美容師としては大事なことですし、割引しすぎると後々自分の首を絞めることになります

――オープンから今までずっとお一人で営業されてきたんですよね。赤ちゃんを見ながらサロンに立つのは大変だったのでは?

最初は一日の接客人数を3〜4人にセーブしていましたね。接客中に「ちょっと授乳してきますね」と言って10分くらいお店から姿を消すこともありました(笑)。お客様も「いいよ!行っておいで」と言ってくださる方がほとんどだったので、そこは甘えさせていただき、でも10分で戻ると言ったからには、泣いても笑っても10分で戻ることを徹底。あとは母にパスして、ミルクを足してもらったり、あやしてもらったり、そうやって乗り切っていました。

地元で美容室を開業する上でチェックしておくこと

1.同じ市内でもなるべく美容室がない地区を選ぶ

2.若い世代が多い町の方が将来的に安心

3.車でのアクセスの場合、所要時間より「ドライブが苦にならないか」を考える

取材中、学校から帰宅するお子さんたちに「おかえり」と言ううらしまさん。その姿に息子さんたちへの愛情が溢れ出ていて、ほっこりした取材となりました。後編では、家族ファーストを貫くうらしまさんに、家庭と仕事を両立するために徹底していることをお聞きします。

取材・文/佐藤咲稀(レ・キャトル)

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Salon Data

three peace
住所:北海道上川郡美瑛町大町1-16-3
TEL:0166-74-6271
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