理容師におすすめのカミソリ5選|カミソリの種類やメンテナンス方法についても詳しく解説
理容院でカミソリを使って、顔や襟足をきれいに剃ってもらうシェービング。つるんとしたお肌がクセになると感じている人も、少なくないのではないでしょうか。
ここでは、理容師が快適で安全なシェービングを提供するために欠かせないカミソリについてご紹介します。
理容師がカミソリを扱うには免許が必要
カミソリを使って顔や襟足をきれいにシェービングしてもらうのは気持ちがよいだけではなく、自分で髭を剃ったり、産毛の処理をしたりするよりも肌を傷めることなくスベスベにできます。
しかし、カミソリを扱うには、理容師の国家資格である理容師免許を取得していなければなりません。
美容師免許を持っていてもカミソリは扱えない
カミソリを使ってお客様の顔剃りなどのシェービングをおこなうには、理容師免許が必要です。整髪をする理容師と似ている資格に美容師がありますが、理容師免許と美容師免許は別の国家資格なので、美容師免許を持っていてもカミソリは扱えません。
そのため、美容師として働いている人がシェービングをするために理容師免許も取得する、ダブルライセンスを目指すことも少なくないようです。
実際に、メイクをする際にシェービングをするとメイクののりがよくなります。また、ショートカットやアップスタイルにする際には襟足をシェービングすることで、より美しく見せられるからです。
理容師におすすめのカミソリ5選
カミソリを使ってシェービングをする際には、理容師としてのスキルも重要ですが、同時によいカミソリを選ぶことも大切です。ここでは、理容師におすすめのカミソリをご紹介します。
SRXカミソリ|Parker(パーカー)
1973年から50年近くカミソリを製造販売しているParker(パーカー)のカミソリの品質は高く、他社の追随を許さないシャープな剃り味と洗練されたデザインを誇っています。そのなかでも、「SRXカミソリ」はプロフェッショナル向けで理容師の手に馴染みやすく、65gというシェービングに最適な重みが特徴。
刃を装着する部分や鞘の先端に丸みを持たせ、保管する際にはクリップ/ロックで刃をしっかりと保管します。シャークスーパーのステンレス替刃が5枚ついていて、理容室用の片刃や1/2両刃にも対応しているので便利です。
アーティストクラブ SR|フェザー安全剃刀株式会社
フェザー安全剃刀株式会社の「アーティストクラブ SR」は重さと重心にこだわり、濃いヒゲでも無駄な力をかけることなく、刀身の重みだけで剃れるカミソリです。先端を丸くしていることで、ヒゲや皮膚に引っかかることがなく、重量感との相乗効果でスムーズにシェービングを進められます。
グリップは滑りにくい素材を使用し、刀身にも滑り止めが施されているので操作性は抜群。グリップの位置がブレないピックアップグリップを採用しているため、持ち手の位置がピタッと決まり、いつでも安定した使用感が得られます。
SRSレザーシリーズ|株式会社三信
株式会社三信の「SRSレザーシリーズ」には、フェイスシェービングレザーとヘアカットレザーがあります。シェービングに最適なフェイスシェービングレザーには、使いやすい回転替刃式とベテラン向けの両刃替刃式があるので使い慣れた形状のカミソリを選ぶことが可能です。グリップや刃部のデザインや色が異なっているので、取り出す際に間違えることがありません。
SRSレザーシリーズには、ほかにも産毛剃り専用のカミソリや職人によるハンドメイドのVセーフティーシリーズもあります。グリップ部分が金属ではないため、消毒液に浸けて放置しないように注意してください。
シェービングレザー|貝印
刃物の生産に長い歴史を持つ岐阜県のメーカー、貝印の「シェービングレザー」は、プロユーザーの意見が取り入れられたコントロール性に優れた形状が特徴。重量がシェービングしやすいように計算されているので、シェービングの際の安定感が格別です。
高級感あふれる積層強化木を使用したハンドルは水に強く、刃は貝印独自技術の超・硬刃技術を採用しています。安全に気を遣う替刃の交換もワンタッチ機構でかんたんに装着できるので、安心して操作できるのもメリットです。スタンダードモデルと、ディンブル形状が肌へのはりつきを防ぐルフィーホルダーモデルがあります。
ソリコちゃんS|リビック
理美容の総合商社であるリビックの「ソリコちゃんS」は、実際にお客様にシェービングをしている理容師のアイディアを取り入れた肌に優しいカミソリです。理容師ならではの技術である肌に刃を当てる角度にこだわっているので、経験が浅くても安全に深剃りができます。剃り味も長く続くので、快適にシェービングをおこなえるのも特徴です。
肌への負担が少ないため、レディースシェービングにも使用でき、優しく、素早くシェービングができます。金属以外の材料も使われているので、消毒は煮沸消毒以外の方法でおこなわなければなりません。
カミソリの種類とメンテナンス方法
シェービングに使われるカミソリには、大きくわけて電気シェーバーとT字型剃刀、一枚刃のカミソリがあり、理容師はいずれのカミソリも使うことがあります。
ここでは、カミソリの種類とそれぞれの特徴、扱い方やメンテナンスの方法について確認しておきましょう。
電気シェーバー
電気シェーバーは外刃で肌を押し、押し出したヒゲを電気シェーバーの内部にある内刃でカットする方法でシェービングをおこなう美容機器です。
「剃る」というよりは「切る」に近い方法なので深剃りはできませんが、肌をキズつけにくく、シェービングによる肌トラブルが発生しにくいのが特徴。電気シェーバーであれば、理容師の免許がなくてもおこなえます。
また、シェービングフォームを使わずに剃れるので、どこでも手軽に使うことが可能。電気シェーバーの種類によって、刃の枚数や構造は異なります。
T字型剃刀
T字型剃刀は、もっともポピュラーなシェービングアイテムです。Tの横軸にカミソリの刃があり、縦軸にハンドルがついているので扱いやすいのが特徴です。
ホテルのアメニティーグッズにもなっていることがあり、男性はヒゲ剃りに、女性は脚やワキ、腕といったボディのムダ毛処理に多く使われています。
刃を直接肌に当てるので、シェービングフォームなどを使って肌への負担を軽減しながら使用するのが一般的です。T字カミソリの刃の枚数は1~5枚で、髭剃りでは4枚刃か5枚刃が使われます。
一枚刃
一枚刃のカミソリは刃がむき出しになっていて、特別な教育と訓練を受けた理容師が使用するカミソリです。切れ味が鋭いため、切れ味を確かめたうえで使用します。刃を直接肌にのせるので、シェービングフォームなどの緩衝材で肌の負担を軽減しなければなりません。
一枚刃のカミソリは砥石を使ってカミソリの切れ味を調整することで、ほかのカミソリと比べて長く使えるのが特徴。カミソリや柄の部分の素材によって消毒方法が異なりますので、よく調べて使うようにしましょう。
カミソリのメンテナンス方法
理容師が使うカミソリの扱いでもっとも重要なのは、お客様のシェービングをおこなうたびに確実に消毒することです。そのうえで、カミソリをよりよい状態で使うためのメンテナンスをおこないます。電気シェーバーやT字型剃刀といった替え刃タイプのカミソリは定期的に刃を取り換えるので、汚れを落として水気を切っておく程度のメンテナンスでじゅうぶんです。
一方、替え刃タイプではない一枚刃のカミソリは、毎日のメンテナンス次第で切れ味が大きく変わってしまいます。一枚刃のカミソリは刃の状態をこまめに観察して、必要に応じて研ぐことが大切です。砥石を使って自分で研ぐことも可能ですが、プロの研ぎ師に依頼すると、よい剃り味を維持できます。
プロの理容師として最高のシェービングを提供しよう
カミソリを使ったシェービングをお客様に提供するためには、安全と衛生についての知識とスキルを身につけた証である理容師免許を所持していなければなりません。カミソリにはさまざまなタイプがありますので、使いやすさと剃り味を吟味して自分の技術に見合った道具を選ぶことが大切です。
お客様が安心して、快適に満足のいくシェービングを受けられるように、プロの理容師として最高のシェービング技術を身につけましょう。
引用元サイト
フェザー安全剃刀株式会社
株式会社三信
貝印株式会社