理容師の履歴書の書き方とは?提出方法や用紙の規定、志望動機の内容も紹介

理容師として就職したい場合、応募時に履歴書が必要になることが多いです。履歴書は作成や提出にあたって押さえるべきポイントがたくさんあるため、きちんと理解しておかないと選考の際に不利になる可能性もあります。

今回の記事で詳しく解説するので、ぜひ作成時に役立ててください。

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理容師として働くときに求められる資格

理容師は新卒での就職はもちろん、未経験や他業界からの転職も可能ですが、国家資格の「理容師免許」が必要です。理容師の養成学校に通って所定の課程を学び、国家試験を受けて合格しなければなりません。

そのため、理容師免許を持っていない人が理容師としての就職を目指す場合は、免許の取得から始めましょう。

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【項目別】理容師の就職・転職に必要な履歴書の書き方

理容師として応募するには、理容師免許の所持だけでなく、一般的に履歴書の提出が求められます。履歴書にはさまざまな様式がありますが、共通の項目も多いです。そこで、項目ごとの書き方を解説します。

1. 日付

一番上にある日付の欄には、履歴書の記入日ではなく提出日または投函日を書きます。なお、西暦か和暦かは履歴書内で統一しましょう。元号を使用する場合、略字はNGです。また、古い履歴書の使い回しも避けてください。

2. 氏名・ふりがな

次に、氏名とふりがなを記入します。氏名は、苗字と名前の間にスペースを空けましょう。また、「ふりがな」の場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナでふりがなを振ります。文字のバランスや見やすさを意識しながら丁寧に書いてください。

3. 生年月日・年齢

つづいて、生年月日と満年齢を書きます。前述したように、履歴書全体で西暦か和暦かを統一することがポイントです。

年齢は、「日付」に記入した提出日時点での歳を記入しましょう。数字はいずれも算用数字を用います。

4. 住所

住所は都道府県から書き始め、番地はもちろん省略せずに記入し、マンションなどの場合は建物名と部屋番号まで書きましょう。ふりがなは番地の前まででOKですが、難しい読み方の漢字や外国語を使った建物名がある場合は、建物名のふりがなも記入してください。

5. 連絡先

連絡先の欄には、自分の携帯番号やメールアドレスを書きます。複数所持している場合、日中に連絡がつきやすい番号と普段よく使っているアドレスを記入しましょう。

6. 写真

履歴書には、自分の写真を貼付する部分があります。使用する写真は、おおむね3カ月~半年以内に撮影したものにしましょう。スナップ写真やプリントシールはNGです。

清潔感を意識してメイクや髪型を整え、前髪で顔が隠れないようにしながら、自然な笑顔で写りましょう。服装は理容師の仕事に合う私服にします。

また、万が一写真が剥がれた場合に備え、裏面に氏名を記入してから貼ってください。

7. 学歴

学歴の欄は、1行目の中央に「学歴」と書き、2行目から年月と内容を書き始めます。年月欄には「年」と「月」は書かず、年はここまでと同様の暦(西暦もしくは和暦)を使いましょう。

中学校の卒業、もしくは高等学校の入学・卒業から記入し、「高校」と略さず「高等学校」と書くなど、学校名は正式名称で書いてください。新卒の場合は「卒業見込み」も記入します。

8. 職歴

学歴の最終行から1列空け、中央に「職歴」と書いて、次の行から記入します。入社と退職の年月・勤務先の企業や店舗名などを書き、退職した職場は「一身上の都合により退職」、まだ在籍中の職場は「現在に至る」と記入しましょう。

なお、短期間しか勤めていない職場がある場合、書くかどうか迷う人もいるかもしれません。しかし、詐称にならないよう、早期離職した職場も記載したほうがよいでしょう。

最後の行に右寄せで「以上」と記載して完了です。

9. 免許・資格

所持している免許や資格を取得年月とともに書きます。書く順番に決まりはありませんが、一般的に運転免許から書き始めることが多いです。あとは時系列順で、理容師免許も忘れずに記入してください。なお、資格名は略称を使わず正式名称で記載しましょう。

10. 志望動機・自己PR・趣味特技

志望動機・自己PR・趣味特技の項目は、重視されやすいので丁寧に書きましょう。志望動機は、なぜその理容室で働きたいのかという理由(入社への意欲や入社後の目標)、自己PRは、自分の長所や短所を分析したうえでどう仕事に活かすかなどを記載します。

例文やテンプレートもありますが、丸写しではよくないため、自分の経験を振り返りつつ応募先の特徴なども考えて、自分の言葉で熱意を伝えることが大切です。

なお、志望動機の例文は後述しますので、履歴書に書くときにはそのまま使うのではなく、自分の状況に置き換えて記入してみてください。

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11. 本人希望記入欄

本人の希望を記入する欄には、勤務地や勤務時間など、希望があれば素直に書くことが大切です。特にない場合も空欄にはせず、「貴社の規定に従います。」と記入しましょう。また、企業が連絡するときに対応しやすい時間帯などを書いておくと丁寧です。

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理容師の履歴書の提出方法とマナー

つづいて、理容師の履歴書を提出するときにはどんな方法があるかを紹介し、それぞれの方法におけるマナーを解説します。

1. 持参して手渡しする

履歴書を面接会場に持って行って直接渡す場合は、持ち運びや手渡しのときに折れたり汚損したりすることのないように、クリアファイルに入れましょう。さらに、クリアファイルが入るサイズの封筒に入れ、裏面の左下に自分の住所と氏名を書きます。

2. 郵送する

遠方の場合などは、応募書類を郵便で送ることもあるでしょう。そこで、郵送時のマナーを下記で詳しく伝えます。

添え状(送付状)をつける

郵送の際は、履歴書とともに送付状が必要です。A4サイズの用紙を使用します。記入する内容は下記の通りです。

・日付:最上部に右寄せで投函する年月日を記入。暦の書き方は履歴書と統一する。
・宛名:左寄せで会社名・部署名・担当者名などを正式名称で記入。会社や部署宛の場合は「御中」、個人名の場合は「様」。
・署名:右寄せで自分の住所・氏名・電話番号を記入。
・件名:中央揃えで「応募書類送付の件」などと記入。
・本文:頭語に「拝啓」、結語に「敬具」を用い、あいさつ文を記入。「敬具」は本文から行を変えて右寄せ。
・同封する書類:中央に「記」と記し、次の行に同封書類と部数を記入。「履歴書 1部」「職務経歴書 1部」など。

封筒には表書き(宛名)・裏書き(差出人名)を

封筒は、書類を折らずに入れられるサイズのものを使用してください。封筒の色は白を推奨します。

封筒の表には、提出先の郵便番号・住所・会社名や宛名を黒で記入し、左下に赤いペンで「履歴書在中」と書いて長方形で囲みましょう。はじめから「履歴書在中」と書かれている封筒を使用してもかまいません。

裏面は、左下に自分の住所と氏名を書きます。クリアファイルに添え状と応募書類を入れてのりで封をし、封入口の中央に「〆」と書いて完成です。

3. メールに添付する

メールで送る際は、件名に「履歴書ご送付の件」など応募書類であることがわかる内容を書きましょう。志望先には日々多くのメールが届いている可能性があるため、ほかのメールに埋もれて見落とされてしまわないように、わかりやすい件名をつけることが重要です。

株式会社□□

△△様

この度求人に応募させていただきました、〇〇と申します。

履歴書を送付しますので、ご査収のほどお願いいたします。

なお、書類にはパスワードを設定しております。

パスワードは改めてお伝えしますので、ご確認いただけますと幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

(末尾に自分の氏名・連絡先)

 

のように記載し、履歴書データを添付します。

また、履歴書をWordやExcelで作成した場合でも、PDFに変換しましょう。フォルダに入れてzipファイルに圧縮し、パスワードを設定します。ファイル名は日付・氏名を入れ「履歴書」とつけるとよいでしょう。

セキュリティ上の観点から、zipファイルのパスワードは電話・郵送・対面といった方法で伝えるのがおすすめです。

理容師の履歴書用紙や記入方法にルールはある?

次に、理容師の履歴書に使う用紙や、記入方法における決まりはあるのかを押さえましょう。

どんな様式を選ぶ?

履歴書用紙にはいろいろなフォーマットがありますが、指定がなければどれを使ってもOKです。しかし、新卒者や未経験者と転職する中途採用者や経験者では書く内容が異なるため、適したものを使ったほうがよいでしょう。具体的には以下のようなタイプがあります。

・厚生労働省推奨の様式など学歴・職歴欄が広いもの:中途採用者や転職回数が多い人でも使いやすい。退職理由を書けるものもある。
・趣味特技・クラブ活動・自己PR欄が広いもの:新卒者や転職回数が少ない人におすすめ。学生は学校指定の様式を使う方法も。
・勤務の希望を書く欄があるもの:パート・アルバイトの応募におすすめ。記入欄が小さめでたくさん書かずに済む。

用紙サイズはA4またはB5

履歴書用紙はA4またはB5が普及しており、どちらを使用してもかまいません。たっぷり書きたいなら、記入スペースが広いA4がおすすめです。市販のものを購入するか、インターネットでテンプレートをダウンロードする方法で入手してください。

手書きとパソコンはどちらがよい?

手書きとパソコン入力では、指定がなければどちらでもOKです。しかし、パソコンやスマホで入力したほうが簡単で、ミスしたときの修正も楽なので、利用する人が増えています。

修正液はNG

履歴書を手書きしていて途中で書き損じた場合は、修正液・修正テープを使わず、新たに書き直したほうが好印象です。なお、間違えるのが不安な場合、別の紙で練習する・下書きするなどによって書き損じを減らせるでしょう。

また、インクが消えるタイプのペンも使用はNGです。ボールペンなどの消えないペンを使用してください。

誤字脱字などのミスをチェックする

手書きでもパソコンでも、記入ミスには十分注意しましょう。誤字脱字などの間違いがないか、声に出して読んで確認するほか、第三者にチェックしてもらうのもおすすめです。

理容師の履歴書では志望動機が重要

履歴書のなかでも重視されやすい項目のひとつに志望動機があります。そこで、理容師の志望動機には何を書けばいいのかをチェックしましょう。

なぜ理容師になろうと思ったのか

あこがれや願望など、理容師を目指したきっかけについて触れましょう。

「親が理容師だったので、働く姿を見て育ち、ずっとあこがれていた」「かつて理容師に施術してもらって喜びや感動を感じ、自分もお客様にその気持ちを与える側になりたいと思った」などの内容が考えられます。

過去の経験や考えなど、自分なりのエピソードを入れてください。

なぜその職場で働きたいのか

「志望動機」なので、数ある理容室のなかからあえて応募先の店を選んだ理由を述べることは大変重要です。

店ごとに企業理念や提供しているメニューなどが異なるため、しっかりと下調べを行い、その店の特徴や魅力に触れながら、どうしてそこで働きたいと思ったのかという志望理由を伝えましょう。

就職後はどんなふうに貢献できるか

前項の流れから、自分が採用された場合、その職場でどんな活躍ができるかを伝えることも必要です。企業がどんな人材を求めているのかを考えながら、自分のスキルや強みをアピールすることが大切といえるでしょう。

理容師の志望動機の例文

前章の内容をもとに、理容師の志望動機として使える例文を紹介します。自分の状況を考慮し、アレンジを加えて使ってみてください。

例文1:親が理容師をしていてあこがれていた場合

「父親が理容師をしていて、ずっと背中を見て育ちました。お店に来ている常連さんからも可愛がってもらい、地元で長く愛されている父の姿を見ながら、自分もこんなふうになりたいと思い、理容師を志しました。

残念ながら父の店が閉店してしまったため、貴社を利用させていただくようになって5年が経ちます。丁寧で確かな技術力や、フランクながらもお客様と真摯に向き合うスタッフの皆さんの姿が父と重なり、ぜひここで働きたいと感じて応募させていただきました。」

例文2:シェービングの技術を高めたい場合

「子どもの頃、父がよく理容室に連れて行ってくれていました。毎回顔そりの後に『あー、すっきりした』と言う父の笑顔が大好きで、いつしか自分も理容師になりたいと考えるようになりました。

シェービング技術に定評のある貴社の諸先輩方のもとで、多くのお客様を笑顔にできるようにシェービングやカットのスキルを高め、ぜひ貴社の発展に貢献させていただきたいです。」

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理容師の履歴書を正しく作成して就職・転職を成功させよう

理容師の履歴書は、項目ごとの書き方のポイントを押さえるだけでなく、用紙や提出方法などにも注意を払わなければなりません。マナーに従って作成し、希望の職場への就職を勝ち取りましょう。

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