理容師のやりがいとは?理容師になる方法や魅力についても紹介

理容師法で定められた国家資格である理容師。カットや顔そりを行いお客様の容姿を整えるだけでなく、心身をリフレッシュしてもらう仕事でもあります。

理容師の仕事に興味がある方のなかには、どうすれば理容師になれるのか分からない人もいるでしょう。また、理容師に向いている人の特徴や仕事の魅力に関しても気になるかもしれません。

この記事では、理容師のやりがいや向いている人の特徴、さらに理容師になる方法などを詳しく解説します。

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理容師とは?

理容師は、理容師法で定められた国家資格です。理容師法によると「理容師とは、理容を業する者」と定義されており、厚生労働大臣の免許を受けて初めて理容師になることができます。

さらに理容とは「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」であり、理容所とは「理容の業を行うために設けられた施設」を指します。

また、理容所で行われる行為に関しては、以下のように定められています。

理容とは「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」とされており、刈り込み等の行為に伴う理容行為の一環として男子に対し仕上げを目的とするコールドパーマネントウェーブを行うことは理容の範囲に含まれる。染毛も理容・美容行為に含まれる。業とは反復継続の意思をもって行うことで、有料・無料は問わない。
また、理容師が理容を行う場合には器具やタオル等を清潔に保たねばならない。

引用元
厚生労働省|理容師法概要
e-Gov法令検索|理容師法

理容業界の現状

厚生労働省の「令和4年度衛生行政報告例」によると、理容室と美容室の店舗数は、以下のように推移しています。

年度 平成30年 令和元年 令和2年 令和3年 令和4年
理容室数 119,053 117,266 115,456 114,403  112,468
美容室数 251,140 254,422 257,890 264,223 269,889

 

上記のデータから、理容室の店舗数は年々減少しており、5年間で約6,500軒減少していると分かります。一方で、美容室の数は増加傾向にあり、令和4年には過去30年でもっとも多い水準を記録。

理容室が減少している理由には、男性の美意識向上が影響していると考えられます。また、理容師の高齢化により経営の継続が難しくなり、理容室が閉鎖となるケースもあるようです。

引用元
厚生労働省|令和4年度衛生行政報告例の概況

理容師の仕事内容

理容師の主な仕事は、ヘアカット・シェービング、シャンプー・スタイリングなどです。さらに近年では、顧客の多様なニーズに応じてデザイン性のある髪型に仕上げたり、頭皮や毛髪に関するアドバイスを行ったりするところもあります。

理容師にできて美容師にできない施術に、顔そりがあげられます。顔そりは、顔表面の産毛や角質、老廃物を除去できるなどの魅力があり、最近では女性が顔そりを希望して理容室を訪れるケースもあるようです。

一方で理容師は、まつエク・ヘアセットなどの施術は行えません。パーマについては、以前は制限されていましたが、現在では許可されているため施術範囲となっています。

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理容師の仕事内容って?美容師との違いやダブルライセンスなどについて詳しく解説

引用元
職業情報提供サイトjob tag|理容師

理容師のやりがい

理容師の仕事には、さまざまなやりがいがあります。お客様から感謝され長く付き合えるようになると、仕事への活力が湧き、理容師としての成長に繋がるでしょう。

以下では、理容師がやりがいを感じる場面について、詳しく解説します。

お客様に感謝される

理容師としてやりがいを感じられる場面の一つが、お客様に感謝されたときです。

たとえば、お客様の理想の髪型に仕上げて喜んでもらえたとき。また店を出る際に「気持ちよかった」「ありがとう」などと感謝の言葉をもらったときには、理容師としての喜びを実感できます。

お客様に満足してもらうことで次の来店にも繋がり、その繰り返しが信頼関係の構築に繋がるでしょう。

お客様に長く付き合える

理容師は、髪や顔を整えるだけでなく、お客様の人生のさまざまな節目に立ち会うことがあります。

たとえば、子供の頃からのお客様が成長し、入学式・卒業式・成人式などを同じ理容師が担当するケースも珍しくありません。さらに結婚式前のヘアカットを任されるケースもあり、こうしたイベントに関われるのは、理容師にとってかけがえのない喜びと言えるでしょう。

上記のようなお客様との長年の付き合いは、理容師に充実感をもたらし、日々の活力となります。

技術の成長を実感できる

お客様に満足していただきリピートに繋げるためには、理容師は常に最新の情報を入手し、日々スキルアップを続ける必要があります。

カットや顔そりといった基本的な技術はもちろん、頭皮マッサージや育毛などの手法やトレンドは絶えず変化しており、技術や知識の向上に限りがありません。常に成長を続けることは大変ではありますが、新しい技術を習得しお客様に喜んでもらえたときには、格別な達成感を感じられるでしょう。

日々成長を実感できる喜びは、理容師という仕事の魅力の一つと言えます。

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理容師に向いている人とは

理容師は、お客様のヘアスタイルを整えるのはもちろん、リラックスできる場を提供する役割も担っています。お客様に喜んでもらうためには、さまざまな能力や資質が必要です。

以下では、理容師に向いている人の3つの特徴を紹介します。

おしゃれが好きで清潔感や美意識がある

おしゃれが好きで、清潔感や美意識がある人は、理容師に向いています。

理容師はお客様の外見を整え、魅力を引き出す仕事であるため、自分自身も常に清潔感を保ち、美意識を磨く必要があります。また、美容に興味をもつ男性とのコミュニケーションが取りやすいように、最新のトレンドを知っておくことも大切です。

たとえば理容師が不適切な服装をしていたり、会話が弾まなかったりすると、施術を希望されないかもしれません。そのため、お客様に選ばれるセンスの良いスタイルを心がける必要があるでしょう。

コミュニケーション能力がある

理容師は直接お客様と接する仕事であるため、コミュニケーション能力が不可欠です。

理容師の場合のコミュニケーションは、単なる世間話や雑談ではなく、聞き役に徹することも大切。たとえば、お客様の話や要望をしっかりと聞き、リラックスして心を開いてもらうような接客が求められます。

また、初めて来店された人でも親しみやすい雰囲気を作ることも重要です。上記のような高度なコミュニケーション能力は、お客様の満足度を高め、信頼関係の構築に繋がります。

向上心があり、努力ができる

向上心があり努力を惜しまないことも、理容師に向いている人の特徴の一つです。なぜなら、理容師の業務は正確さが求められるため、厳しい練習を繰り返す必要があるからです。

理容師は資格を取得してすぐに一人前になれるわけではありません。まずは試験に合格して見習いとして働き、日々トレーニングを積み重ね、初めて一人前の理容師になれます。

努力を惜しまず常にスキルアップに取り組む姿勢は、理容師として成長するためだけでなく、お客様から信頼を得るためにも不可欠と言えるでしょう。

理容師になるには

master hairdresser does hairstyle with scissors and comb.

理容師になるためには、受験資格を得たうえで、国家試験に合格する必要があります。国家試験は実技と筆記の2種類があり、理容師の資格を取得するには、両方に合格しなければなりません。

以下では、理容師になる具体的な方法を紹介します。

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理容師免許ってどうやってとるの?資格を取るまでの流れとおすすめの専門学校についてまとめて紹介

養成施設に通って国家試験の受験資格を得る

理容師国家試験の受験資格を得るためには、厚生労働大臣または都道府県知事指定の理容師養成施設に通い、所定の課程を修了する必要があります。養成施設には以下の3種類があり、それぞれの学習期間は以下のとおりです。

<平成10年4月1日以降に入学した場合>
・昼間過程:2年
・夜間過程:2年
・通信課程:3年
<平成10年3月31日以前に入学し、1年以上の実地習練を経た場合>
・昼間過程:1年以上
・夜間過程:1年4カ月以上
・通信課程:2年以上

養成施設の課程を修了し、国家試験の筆記と実技の両方に合格すると、理容師免許が取得できます。なお、理容師の養成施設に入学するには、原則として高校卒業以上の学歴が必要です。

引用元
公益財団法人理容師美容師試験研修センター|受験資格

理容師国家試験の概要

理容師として活躍するためには、国家試験に合格する必要があります。

理容師国家試験は、厚生労働大臣が指定する「公益財団法人理容師美容師試験研修センター」で実施しており、国家試験の概要は次のとおりです。

実施月 実技 2月・8月
筆記 3月・9月
実施場所 実技 秋田県・栃木県・富山県・長野県・岐阜県・滋賀県・和歌山県・徳島県・香川県・高知県・長崎県・大分県・宮崎県・沖縄県を除く各都道府県
筆記 北海道・岩手県・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・岡山県・広島県・愛媛県・福岡県・鹿児島県・沖縄県

 

2024年2月と3月に実施された、第49回理容師国家試験の合格率は、81.9%でした。

なお、第50回理容師国家試験は、実技試験が2024年8月1日から、筆記試験は2024年9月1日に実施されます。

引用元
公益財団法人理容師美容師試験研修センター|第50回理容師・美容師国家試験受験案内

理容師の魅力

理容師は、技術や知識を磨き続けることで、常に成長を実感できる魅力ある仕事です。ほかにも理容師にはさまざまな魅力があるので、以下で詳しく解説します。

自分だけの技術を身につけられる

理容師の魅力の一つが、自分だけの技術を身につけられる点です。理容師は、カットや顔そりなどの基本的な技術を習得したあと、独自のスタイルを作り出せるアーティスティックな一面があります。

たとえばお客様の要望に応えながら、日々の練習や業務のなかで培った技術と自身のセンスを活かし、オリジナルのヘアスタイルを生み出すことが可能です。

自分のアイデアを形にし、個性や想像力を発揮できるのは、理容師の魅力と言えるでしょう。

理想の働き方を目指せる

自分の理想や生き方に合わせて働き方を選べる点も、理容師の魅力と言えます。

理容所で働く以外にも、理容師として経験を積んだあとに独立して自分のお店を持つことも可能です。さらに業務委託や、介護施設・福祉施設などを訪問してサービスを行うといった働き方もあります。

上記のように理容師は希望に合った働き方を目指しやすいため、ワークライフバランスを大切にしたい人や、自分のペースで働きたい方に最適です。

長く働ける

理容師の魅力には、長く働ける職業であることも挙げられます。理容師は定年がなく、健康で体力が維持できれば長く働き続けることが可能です。

さらに、理容師の技術は経験を重ねるほどに磨かれていきます。経験豊富な理容師はお客様から信頼も厚くなり、年齢を重ねても安定した収入を得られる可能性があるでしょう。

理容師の仕事を見つける方法

理容師免許を取得したあと、理容師として働くための方法はいくつかあります。以下で、理容師の仕事を見つける方法を紹介します。

自分に合う方法で、理容師として活躍できる場所を見つけましょう。

転職支援エージェントを利用する

理容師の仕事を見つける方法として、転職支援エージェントの利用があります。転職支援エージェントでは、求人情報の紹介だけでなく、面接対策や応募書類の添削などのサポートが受けられます。

さらに、専門知識を持つアドバイザーが理容師業界の内部事情や、非公開求人を教えてくれる場合も。面接の日時調整や条件交渉などの手続きを代行してくれるため、転職活動をスムーズに進めたい方におすすめです。

求人情報サイトで検索する

求人情報サイトを利用して、理容師の求人を探す方法もあります。求人情報サイトは、インターネット上でさまざまな求人を検索でき、勤務地・仕事内容・福利厚生など、条件を絞って探せるのがメリットです。

理容師の求人を探すのにおすすめなのが「リジョブ」。美容業界に特化した求人サイトで、細かい条件設定ができ、希望するキーワードでの検索も可能です。

未経験歓迎の求人も豊富にあるので、気になる求人がないかぜひチェックしてみてください。

やりがいのある理容師を目指そう

理容師は、自分のセンスと技術を活かしてお客様の魅力を引き出す仕事です。理容師として働くうえで、お客様から感謝されることでやりがいを感じられます。さらに技術やセンスを磨き、経験を積んで自分の成長を実感できるのも、理容師の魅力と言えます。

理容師の求人を探す際には、美容業界に特化した求人サイト「リジョブ」がおすすめです。個人サロン・高級サロン・駅近など、細かく条件設定して検索できるため、自分に合う求人が見つけやすいでしょう。

ぜひリジョブでぴったりの就職先をみつけて、やりがいのある理容師を目指してください。

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