フォロワー6.5万人!ヘアアレンジ術を活かしたメニューをネイルサロンにも【ネイリストmoeさん】#1

緻密で繊細なイラストアートを得意としたデザインを武器に、ネイリストとして活躍している一方で、ヘアアレンジのアカウントを持ち、6万人のフォロワーを抱えるmoeさん。

前編では、ネイリストになるまでの経緯を詳しくインタビュー。働き方に悩んだ過去によって、ついに独立を決意したそう。構想中のプランを伺うと、ネイルサロンなのにヘアアレンジのレッスンメニューが…!? その気になるプランや開業までどんな準備をしているのかお聞きしました。

お話を伺ったのは…

ネイリスト moeさん

学生の頃からネイルにハマり、ネイリストに。9年を迎えた去年末に独立を決意し、開業準備中。本業の他、自身が得意とするヘアアレンジをInstagramで紹介し、はじめて1年余りでフォロワーは6万人にも昇る。

Instagram:@__m.hair__

専門学校に通いながら、独学でネイルのデザインを確立した

moeさんが通っていた国際文化理容美容専門学校では、美容師免許が取得できるため、アイリストに転向する人も少なくなかったとか

――はじめからネイリストを目指されていたのですか?

実は、小学生の頃から高校生まで保育士になりたいと思っていました。

――なぜ、保育士からネイリストへ?

高校生って、おしゃれとか美容に気を使うようになる敏感な時じゃないですか。私はちょうどその頃ネイルにハマって…。自分でチップを作成して楽しんでいました。

進路を考える際に、「保育士はネイルができない」ということに気づいたんです。「それはいやだ!」と思って、美容専門学校に進学しました。

――ネイルが好きという気持ちが勝ったのですね。

今思うと、高校生特有の考え方だったな…と思います(笑)。進路決定後は、友人が選んだ美容専門学校についていく形で入学。ネイル検定を取得したり、学校内または外部で定期的に行われるコンテストに出場して技術を磨きました。

その後は、都内にあるネイルサロンに就職。土地柄、客層が若く、10〜20代をターゲットにしているサロンで、夜遅くまでのシフトをメインに働いていました。しかもシフトの後にネイルの練習をしていたので、終電ギリギリになってしまうということが続き、体を壊してしまって…。

拘束時間の少ないパートタイムで働けるところがないか、友人に相談したところ、勤め先の美容室を紹介してもらえることになったのが現在勤めているサロンです。

――ご自身に合う働き方ができる環境に巡り会えたのですね。独立をすると伺いましたが、いつ頃から考えていましたか?

今から2年前、私の他にも数名のネイリストが在籍していましたが徐々に辞めていって、私一人になった時ですね。今まで一人という環境で働いたことがなかったのですが、スタッフと連携して仕事をするよりも、一人で働くようになったら自分に合っていると感じました。

友人の後押しがきっかけで、サロン勤務を経て独立を決意

「現在はパートタイムで勤務しています。自宅から近く、有効活用できる時間が増えたので快適です」。とmoeさん

――それから意識し始めたのですね。既にフリーランスに近い働き方をされていたんですね。

そうですね。メニューの詳細から価格設定まで自由にさせてもらえていますし、今までサロンで働いていたので急に独立して一人は不安…ともならなそうですし、いいきっかけになったと思います。加えて、友人に独立を勧められていたことも思い出して…。

その友人は、私のアートデザインのネイルを見て褒めてくれるうちの一人で、以前からその技術力をもっと広めた方がいいと背中を押してくれていたんです。そのことが後押しになり、現在は今年の年末を目処に独立し、開業を目指して動き出し始めたところです。

――確かに目を引く緻密なデザインだとお見受けしました。独立に向けて、まずはどんな準備をしていますか?

 

moeさんのネイルデザイン:透明なベースにゴールドやシルバーの煌めきが映える…!

最初は、場所探しから。現在働いているサロンも自宅も横浜周辺なので近くを探しています。

――サロン内装のコンセプトは決まっていますか?

ターゲット層を40〜50代にしているので、洗練されたモダンな内装のイメージ。テナントではなく、普通のマンションの一室を借りる予定なのでなるべく「家っぽさ」がない間取りであることを重視しています。

――なかなか難しそうですね。「家っぽさ」がない間取りとはどんなところでしょうか?

簡単にいうと、廊下がない間取りがベスト。ドアを開けてすぐにキッチンが見えてしまうと、途端に家っぽさが増しますから。

――では、何か参考にしているものはありますか?

個人的にカフェ巡りが好きで普段からいろんなカフェに通っているので、「いいな!」と感じた内装を取り入れながら…と考えています。

先日行ったばかりのカフェは、コンクリート打ちっぱなしのグレー一色の壁を基調に、ゴールド色やグリーン色の家具を置いて、色を散りばめていたのが印象的でした。

ただ、壁とか床は自由に張り替えられますが、イメージ通りのネイル用のデスクってなかなか手に入りにくいんですね。なので、いいなと思った内装を参考にしつつ、アイテムを軸に今後内装を決めていこうと思っています。

――出来上がりが楽しみですね。メニュー展開や料金などについてはいかがですか?

サロンを経営するに伴い、少しずつ上げていかなければと思っていて…。そのためには料金に見合ったサービスや技術力が必要不可欠なので、セミナーなどで学んでいる最中です。独学とは違って、分からないことや困ったことを聞いたり、相談できるのがとてもいいなと感じますね。

実は、個人的にヘアアレンジを得意としていて、Instagramでもアレンジを公開しているのですが、6万人ほどのフォロワーが見てくださっているんです。そこにも焦点を当てて、ヘアアレンジを教えるメニューもいずれは組み込んでいきたいと考えています。


ネイリストとして独立するため準備を進めているmoeさん。ネイルサロンでヘアアレンジのレッスンメニューを取り入れようと視野に入れている理由とは? 後編では、その経緯について長年ネイリストとして活躍してきたmoeさんがヘアアレンジに特化したInstagramアカウントを始めたきっかけ、6万人ものフォロワー数を定着させた秘訣を交えながら教えてもらいます。

取材・文/東菜々(レ・キャトル)
撮影/喜多 二三雄

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Ash十日市場店
住所:神奈川県横浜市緑区十日市場町812-1コヤトビルディング1F
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