FAITH愛が強すぎて、アドバイザー資格制度制定の発起人に。SLOW beauty&relaxing 信川麻衣さん♯2
SLOW beauty&relaxing代表の信川麻衣さん。自由が丘の住宅街に佇むSLOWは、日々忙しい女性のセカンドハウス的な存在です。前編では、個へアプローチするための肌質改善とリンパマッサージについて、また体の内側と精神面からもケアするためにていねいなカウンセリングを心がけていることをお伺いしました。
この後編では、フェイシャルで使用しているカウンセリング化粧品FAITHについて語っていただきました。信川さんは、FAITH愛が強すぎるあまり、メーカーの営業担当者に働きかけ、アドバイザー資格制度を制定してもらったのだとか。自らもアドバイザー資格を取得し、フェイシャルで使う化粧品はFAITHのみというこだわりぶり。このFAITH愛のおかげで、コロナ禍でも黒字経営ができたのだそうです。
お話を伺ったのは…
SLOW beauty&relaxing
信川麻衣さん
地元・北海道で医療事務の職に就いた後、美容の道に進むため上京。エステティックスクール卒業後、大手エステサロン、フェイシャル専門店でエステティシャンとしての経験を積む。2019年にSLOWを開業。肌質改善とリンパマッサージをメインに、個へのアプローチを行う。サロンで使用している化粧品「FAITH」愛が強すぎて、プロフェッショナルアドバイザーの資格を生み出す。サロンサービスにアーユルヴェーダや中国茶も取り入れている。美容歴17年。
わたし、本当にFAITHが好きなんです
――フェイシャルで使う化粧品にFAITHを採用したのはなぜですか?
北海道で勤めていたサロンでFAITHを使っていて、そのときはなんとなく良いものだなくらいにしか思っていなかったのですが、また東京に戻って勤めたフェイシャルサロンも、たまたまFAITHを使っていたんですね。そのときに改めてFAITHの理念などを勉強して、こんなに肌に寄り添ってくれる化粧品なんだと感動したんです。
FAITHの商品は、「お客様に安心して使っていただくこと」と、「確実にお客様を美しくすること」を目的に、どんな成分を配合するかよりも、ベースになにを使うかを追求し続けている会社です。いまどきの注目成分を使っているわけでもないし、一見地味かもしれませんが、自分自身も毎日楽しみながら使い続けていたら、肌が変わっていくのが実感できて、本当の意味で肌を育てていくスキンケアなんだなと腑に落ちたんですよね。とにかく肌に結果が出るところが気に入って、施術もお客様のホームケアもすべてFAITHを使っています。
――信川さんは、FAITHの公認プロフェッショナルアドバイザーだそうですね。
はい。資格認定制度には3つのランクがあって、プロフェッショナルが1番上のランクになります。このディプロマ制度は去年できたばかりで、実はわたしが営業担当の方に資格制度を作ってもらうようにお願いしたんです。
――信川さんが発起人なんですか?
わたし、本当にFAITHが好きなんです。単品でFAITHを取り入れているサロンも多いですが、わたしは、シリーズで使うと結果が出ることを実感しているので、自信を持ってライン使いをおすすめしています。FAITHについてきちんとした知識があり、FAITHのことならこの人に聞けばなんでも分かるということを示す資格があったらいいなと思って、資格認定制度を提案させていただきました。
コロナ禍でもスキンケアの売上が上昇
――コロナ禍に入ってからは大変でしたか?
そうですね。でも、スキンケアをベースにしたメニュー構成だったことが幸いしました。丸々1ヶ月サロンを閉めた時期もありましたが、ホームケア商品をお客様自身でご注文いただき、直接お宅に届くシステムになっているので、ご来店いただかなくてもスキンケアを続けていただくことができたんですね。
サロンに行けない分、お家でのケアをがんばってくださったお客様も多く、ありがたいことにコロナ禍でも逆にスキンケアの売上が上がって、赤字になることはなかったです。
――施術以外の売上があることは、やっぱり強いですね。物販以外でなにか工夫されたことはありましたか?
コロナ禍でサロンの来客数はかなり減りましたが、その分時間はありました。そこで何ができるだろうと考えた結果、パックを使ったホームケアの方法をインスタで紹介したり、「お変わりないですか?」とこまめにLINEを出したりしていました。LINEのやりとりでお客様との距離感を保てたことは、物販やコロナ明けの来店再開には効果的だったと思います。
――ふだんは、どんな方法で集客されているのですか?
正直、いままであまり集客に力を入れてこなかったのですが、ホームページを見て来てくださった方がリピーターになっていただくことが多いですね。ひとりサロンなので枠も限られてしまうのですが、今後はリピーターさんを大事にしながら新規開拓もしていきたいと思っています。
――なにか新しい試みはありますか?
2022年にFAITHのプロフェッショナルアドバイザーになったので、FAITHの良さをさらに広めていき、FAITHメインで展開するサロンが増えていくような活動ができるように、営業担当の方と打合せを進めているところです。
元同僚で開業しているエステティシャンの方などとは情報共有できるのですが、それぞれ描く理想があって開業しているので、まったく同じ方向を向いているわけではないですよね。同じコンセプトの下で運営できる個人サロン同士の繋がりがあったらいいなと思っているので、SLOWがどういった施術や集客をしているのかを知ってもらうためにも苦手なSNSもがんばっていきたいと思います。
ア―ユルヴェーダ、台湾茶をエステと融合
――SLOWならではのサービスはありますか?
アーユルヴェーダ体験セッションというメニューがあります。アーユルヴェーダ理論に基づいた体質診断の後、それぞれに合わせた食事・運動・呼吸法やスキンケアの方法をお伝えしています。
それから、アフターティーに台湾茶をお出ししています。はじめて訪れた台湾でお茶を入れてもらったときに、そこにいる空間ごと落ち着いたという経験があって。お茶を入れるのを見ているだけですごく緩んで、触れられたわけでもないのにエステのような効果を感じたんですよね。お茶の美しい所作にも魅せられて、エステティシャンとしても勉強になると思ったので、3年前から台湾茶を学んでいます。昨年末には、知り合いの台湾茶の鑑定士さんと一緒に台湾に茶摘み体験に行ってきました。お茶は美容と通じるところもあるので、今後もさらに深く学んでいきたいと思っています。
信川さんのサロン運営が上手くいっているコツは
1.フェイシャルはFAITH1本で勝負。
2.コロナ禍でも化粧品の売上で黒字経営を維持。
3.アーユルヴェーダと台湾茶でサロンのカラーを演出。
自由が丘の喧騒を抜けると、ゆったりとした時間が流れるSLOWで、穏やかな笑顔の信川さんが迎えてくださいました。取材では、言葉をたくさん紡いでくれた信川さん。個々に寄り添うためにていねいなカウンセリングを心がけ、FAITH愛が強すぎてアドバイザー制度の発起人になったりと、穏やかな笑顔とはまた違った熱い思いを語ってくださいました。コロナ禍での黒字経営も、自分の信じたものに情熱を注いだ結果だったのだと思います。信川さんのサロン運営術のコツ、ぜひ参考にしてみてください。
取材・文/永瀬紀子