「集客だけのSNS」をやめ、デビューと同時に予約のとれない美容師に「GARDEN W.」AMIさん

東京・表参道に店舗を構える「GARDEN W.」所属のスタイリストAMIさん。2023年4月にスタイリストデビューをしたばかりですが、インスタのフォロワーは4万人を超え、デビューと同時に予約のとれない美容師となったそうです。さぞインスタ運用が得意なのだろうと思いきや、一時期はインスタグラムを見たくないほど発信が嫌だったこともあったのだとか。そこで、集客のためだけの投稿をやめ、「会いに行きたい美容師」となるために発信内容を改善。投稿も楽しくなり、4カ月でフォロワーが4倍の4万人になったそうです。

今回、お話を伺ったのは…

AMIさん

「GARDEN W.」スタイリスト

鹿児島城西高校ヘアデザイン科卒業後、1店舗を経て「GARDEN」へ入社。アシスタント時代にインスタのフォロワー数が4万人を突破し、2023年4月のスタイリストデビューと同時に予約のとれない美容師に。ラインボブやミニボブなど、スタイリングに手をかけなくてもおしゃれでかわいくなるスタイルを得意としている。

Instagram:@ami__miyamot

お客さまに囲まれたスタイリストデビューを目指し、デビュー時期を自ら延期

約4カ月でフォロワーを4倍にしたというAMIさん

――デビュー前にフォロワーが4万人を突破したそうですが、デビューに向けて計画的にフォロワーを増やしたのでしょうか?

はい。私はお客さまがたくさんいる状態で、スタイリストデビューを果たしたいという思いが強かったんです。お客さまがいない状態でデビューするのが怖すぎて(笑)。ただインスタのアカウントは入社と同時に作りましたが、スタイリストになるためのカリキュラムとフォロワー獲得を並行して行うとどっちつかずになると思ったので、まずはカリキュラムに集中しました。カリキュラムが終了した2022年11月にはスタイリストデビューが可能だったのですが、上司にインスタのアカウントを育ててSNSから集客できる状態になってからデビューしたいと伝え、インスタの発信に集中。それまで1万人にも満たなかったフォロワーが約4カ月で4万人を超えました

――インスタ発信に力を入れ始めたとき、まずどんなことから着手しましたか?

最初のころは、とにかくバズる投稿を真似していました。でもそれがすごく嫌で(笑)。人の真似をすること自体が好きではなかったですし、どんな投稿がバズるかを先輩に教えてもらって、画像に文字を入れるような加工をしながら発信をしていたのですが、私にとってはいい投稿だとは思えなくて、インスタの発信が全然楽しくなかったんです。インスタを開くのも嫌になっていましたね。そこで集客のためにバズらせるのはやめて、改めて自分のなりたい美容師像から、発信内容を考えることにしました

「会いに行きたい美容師」になるため、好きで満たされたインスタを発信

バズる発信のポリシーに反し、プライベートについても発信しているAMIさん

――具体的にはどのように発信をしたのでしょうか?

私が目指していたのはお客さまが「この人に会いに行きたい」と思える美容師だったんですね。つまり、ファンを作りたかったんです。自分の作品やカットしたスタイルを見て、来店してくれるのももちろんうれしいのですが、私のことを好きだと言ってくれて、任せたいと思ってもらえる美容師になりたいと。そうすれば、私が今打ち出しているボブ以外の髪型にしたいときでも、私のところに切りに来てくれると思ったんです。

ファンを作るためには、自分が本当に好きなスタイルを発信していくことが大事だと思いました。私の投稿を見ていいなと思ってくれる人は、私と感性が似ていて、私のファンになってくれる可能性が高いと思ったからです。そこで、徹底的にインスタを分析し、自分が本当に好きなスタイルはどんなものなのかを明確にしていきました

――どのようにして分析したのですか?

まずインスタのおすすめに載っている投稿全部にすべて目を通しました。その中から自分が目に留まるものをピックアップしたんです。ピックアップしたものを並べ、なぜその写真が自分の目にとまったのかを分析していくと、共通点があることに気が付きます。たとえば私はミニボブが好きなのですが、ひと言でミニボブといっても外ハネのかわいいスタイルやラインがしっかりと出ているおしゃれなミニボブなどがあります。自分のピックアップした写真はラインがしっかりと出ているミニボブだったので、「私はこういうスタイルが好きなんだ」と気付けるわけです。その自分の好きなスタイルを発信していくようになりました。

――投稿を拝見していると、AMIさんの洋服やメイクの投稿などもありますね。

はい。ヘア以外の自分の好きなものも発信するようにしました。実はこれ、集客のためのSNS発信ではバズりにくいということで、あまりおすすめされない方法なんです。バズのセオリーでは、1つのスタイルに特化し、統一感を出すことが大事だと言われているので。でも自分が好きなものを発信していけば、ファンになってくれる方は増えると思ったので、ヘア以外の投稿も積極的にするようになりました

それと自分が無理なく発信を続けられる方法を考え、お休みの日にでかけた場所などプライベートの発信もしていましたね。プライベートの発信は楽しかったし、お店がお休みの日でも投稿するネタに困らないというメリットがありました。このようにインスタを好きなことや楽しいことで満たしたら、投稿もまったく苦ではなくなりましたし、ファンの方も増え、デビューと同時にその月の予約をすべて埋めることができたんです

1日4投稿を厳守。技術習得とインスタ強化を分けたからこそできたこと

インスタにはお客さまやAMIさんの写真を交えて、1日4投稿を課していたそう

――1日の投稿数など、ルールは課していましたか?

最初の3カ月は1日4投稿すると決めていました。先輩から投稿におすすめの時間が9時、12時、18時、21時だといわれたのでその時間に。投稿内容だけ前日に作って保存しておいて、営業時間中はトイレで投稿していました(笑)。私の周りにいたアシスタントの子でも、1日4投稿は難しいという子が結構いたのですが、それはやはりインスタの強化と、スタイリストデビューのためのカリキュラムを並行して行っていたからではないかと思います。そのときの私はインスタに集中できていたので、やりきるしかないという思いで続けることができました。


AMIさんのインスタ運用が成功した3つのポイント

1.スタイリストデビューのためのカリキュラムが終了してから、インスタ発信に集中

2.自分が本当に好きなものを発信することで、楽しみながらファンを獲得した

3.最初の3カ月間は1日4投稿を厳守した

後編ではAMIさんが施術で心がけていることを伺います。AMIさんが得意とするのは一人一人にあわせたボブ。カウンセリングに時間をかけるのではなく、施術を始めてからさまざまな質問をすることで、本当にお客さまにあうスタイルが提案できるといいます。その真意とは?後編もお楽しみに!

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Salon Data

GARDEN W.
住所:東京都渋谷区神宮前5-6-4 C棟B1F
電話:03-6712-5995
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